大野純子「コンテンツファイナンスの現状 : 日米の映画ファイナンス手法の比較を通して」『芸術工学研究』7, 63-73, 2007

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ジョゼフ・コンラッド著,柴田元幸訳『ロード・ジム』(1900=2011)

ロード・ジム (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集) 作者:ジョゼフ・コンラッド 河出書房新社 Amazon ジムは船長番として、誰からも厚い信頼を得て仕事に励んでいた。しかし彼には隠された恐ろしい過去があった──かつて老朽船パトナ号の一等航海士だった…

ユリア・エブナー著,西川美樹訳『ゴーイング・ダーク -12の過激主義組織潜入ルポ』(2019=2021)

ゴーイング・ダーク 作者:ユリア・エブナー,西川美樹,木澤佐登志 左右社* Amazon カリスマ白人至上主義インフルエンサー愛国主義者専用の出会い系アプリハマったら最後、Qアノンの陰謀論ISISのハッカー集団による初心者講座反フェミニスト女性のチャットルー…

ポーリン・ケイル著, 山田宏一, 柴田元幸他訳『明かりが消えて映画がはじまる - ポーリン・ケイル映画評論集』(2003)K

明かりが消えて映画がはじまる -ポーリン・ケイル映画評論集 作者:ポーリン ケイル 草思社 Amazon 辛辣な語り口で鳴らした米国の名物女流評論家による名画評論。アルトマン、デ・パルマなど有名監督の映画評に加え傑作エッセイ「ケーリー・グラント論」を収…

新藤真知著『もっと知りたいパウル・クレー』(2011)

もっと知りたいパウル・クレー 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション) 作者:新藤 真知 東京美術 Amazon クレーの絵は、ときに難解でときに分かりやすい。その感覚はいったいどこからくるのでしょうか。ヨーロッパの芸術運動、クレー絵画と音楽との…

島田雅彦著『小説作法XYZ -作家になるための秘伝』(2022)

小説作法XYZ (新潮選書) 作者:島田 雅彦 新潮社 Amazon 《コトバを生業とする者たちが積み上げて来た文学的叡智がどれだけ人類に貢献して来たか》40年間の作家生活を経て、改めて「知性」の意味を捉え直した時、新たなる小説作法が誕生する。46箇条の「超絶…

外山美樹著『勉強する気はなぜ起こらないのか』(2021)

勉強する気はなぜ起こらないのか (ちくまプリマー新書) 作者:外山美樹 筑摩書房 Amazon 怠けたい、相手と比べてしまう、無気力だ…。そうした気持ちを少し変えるためには、心理学の考え方が役に立つ。「やる気」のメカニズムから自分をみつめなおそう。 第1…

蓮實重彥著『言葉はどこからやってくるのか』(2020)

言葉はどこからやってくるのか: 小説・随想・論文 作者:重彦, 蓮實 青土社 Amazon 「バルトのように、記号としての言語を呼吸しながら、それを括弧に括ったりせず、それをいたわりつつ酷使せずに書くことができたら……」書くことに向かうすべての人へ。 Ⅰ1 三…

山内志朗著『「誤読」の哲学-ドゥルーズ、フーコーから中世哲学へ』(2013)

「誤読」の哲学 ドゥルーズ、フーコーから中世哲学へ 作者:山内 志朗 青土社 Amazon ドゥルーズやフーコーによる中世・近世の大胆な「誤読」。そこから浮かび上がる“オブジェクト”の謎とその「誤読」の歴史。現代から、デカルトやライプニッツ、スコラ哲学へ…

河合香織著『帰りたくない-少女沖縄連れ去り事件』(2007→2010)

帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件―(新潮文庫) 作者:河合香織 新潮社 Amazon 家には帰りたくない──47歳の男に連れ回され、沖縄で保護された10歳の少女はそう言った。親子のように振る舞い、時に少女が主導権を握っているかのように見えた二人の間に、一体…

多和田葉子著,関口裕昭訳『パウル・ツェランと中国の天使』(2023)

パウル・ツェランと中国の天使 作者:多和田 葉子 文藝春秋 Amazon コロナ禍のベルリン。若き研究者のパトリックはカフェで、ツェランを愛読する謎めいた中国系の男性に出会う。“死のフーガ”“糸の太陽たち”“子午線”……2人は想像力を駆使しながらツェランの詩…

西内啓著『統計学が最強の学問である[実践編]』(2014)

統計学が最強の学問である[実践編]――データ分析のための思想と方法 作者:西内 啓 ダイヤモンド社 Amazon 異例のベストセラーの著者が贈る最良の実践入門。『統計学が最強の学問である』では概略の紹介に留めた統計手法の「使い方」を解説する。統計学や数学…

白井智之著『そして誰も死ななかった』(2019→2022)

そして誰も死ななかった (角川文庫) 作者:白井 智之 KADOKAWA Amazon 覆面作家・天城菖蒲から、絶海の孤島に建つ天城館に招待された五人の推理作家。やがて作家たちは次々と奇怪を死を遂げ、そして誰もいなくなったとき、本当の「事件」の幕が開く。特殊設定…

ロイ・リチャード・グリンカー著,高橋洋訳『誰も正常ではない-スティグマは作られ、作り変えられる』(2021=2022)

誰も正常ではない――スティグマは作られ、作り変えられる 作者:ロイ・リチャード・グリンカー みすず書房 Amazon 正常・異常をめぐるスティグマは、ただ漫然と生じたものではない。科学や医学はつねに権威をもって「異常」とすべきもののカテゴリーを作りだし…

ドン・ウィンズロウ著,田口俊樹訳『業火の市』(2021=2022)

業火の市 (ハーパーBOOKS) 作者:ドン ウィンズロウ ハーパーコリンズ・ジャパン Amazon 1986年アメリカ東海岸。ダニーは通称ドッグタウンを仕切るアイルランド系マフィア・ファミリーの片隅に身を置いているが、昔からの仲間と平穏に暮らしている。とこ…

ステファニー・ケルトン著,土方奈美訳『財政赤字の神話-MMTと国民のための経済の誕生』(2020=2020)

財政赤字の神話: MMTと国民のための経済の誕生 作者:ステファニー・ケルトン 早川書房 Amazon 政府は通貨の発行体であり、無限の支出能力を持つ。緊縮なんてもってのほか、国民の幸福のための財政出動を! MMT(現代貨幣理論)の主唱者が財政赤字にまつわ…

藤原辰史著『トラクターの世界史-人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち』(2017)

トラクターの世界史 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち (中公新書) 作者:藤原辰史 中央公論新社 Amazon 19世紀末にアメリカで発明されたトラクター。直接土を耕す苦役から人類を解放し、作物の大量生産を実現。近代文明のシンボルとしてアメリカは民間主導、…

金井久美子,金井美恵子著『鼎談集 金井姉妹のマッド・パーティーへようこそ』(2021)

鼎談集 金井姉妹のマッド・ティーパ-ティーへようこそ 作者:金井久美子,金井美恵子 中央公論新社 Amazon 蓮實重彦、大岡昇平、西江雅之、篠山紀信ら9人のゲストを迎えてくり広げられる知的興奮に満ちた鼎談集。相手への敬意と、尊敬とちょっぴりの揶揄……。会…

田島悠来編『アイドル・スタディーズ -研究のための視点、問い、方法』(2022)

アイドル・スタディーズ――研究のための視点、問い、方法 作者:田島 悠来,上岡 磨奈,石井 純哉,香月 孝史,青田 麻未,関根 禎嘉,大尾 侑子,陳 怡禎,松本 友也,中村 香住 明石書店 Amazon これまでの研究動向を整理しつつ、最新の研究事例や実践を紹介すること…

古田徹也著『それは私がしたことなのか -行為の哲学入門』(2013)

それは私がしたことなのか: 行為の哲学入門 作者:古田徹也 新曜社 Amazon 自然法則に支配され,運に翻弄されているかに見える人間。意のままにならないこの世界で,われわれはどこまで自由なのか。「私」という不完全な行為者の意思,責任,倫理を問い直し,…

鈴木晃志郎, 于燕楠「怪異の類型と分布の時代変化に関する定量的分析の試み」『E-journal GEO』2020 年 15 巻 1 号 p. 55-73

【リンク】 今日の地理学において,幽霊や妖怪を含む怪異は,専ら民俗学的な手法に依拠して検討されている.しかし隣接分野では,定量的な手法に基づいた知見が数多く存在し,客観性と厳密性を確保することによって学術的信頼性を高める試みが多くなされてい…

ベン・グリーン,中村健太郎,酒井康史訳『スマート・イナフ・シティ -テクノロジーは都市の未来を取り戻すために』(2019=2022)

スマート・イナフ・シティ: テクノロジーは都市の未来を取り戻すために 作者:ベン・グリーン 人文書院 Amazon 過剰なテクノロジー信仰がもたらす「技術中心の」スマート・シティを回避するにはどうすべきか。 序謝辞 1章 スマート・シティ---水平線上の新時…

辻仁成著『なぜ、生きてみるのかと考えてみるのが今かもしれない』(2020)

なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない 作者:辻 仁成 あさ出版 Amazon フランス在住の作家・辻仁成氏が、新型コロナの感染拡大とともに変化する生活の様子をしたためたDesing Storiesのブログを緊急出版!新型コロナによって、「生」や「死」、…

青木耕平、加藤有佳織、佐々木楓、里内克巳、日野原慶、藤井光、矢倉喬士、吉田恭子著『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』(2020)

現代アメリカ文学ポップコーン大盛 作者:青木耕平,加藤有佳織,佐々木楓,里内克巳,日野原慶,藤井光,矢倉喬士,吉田恭子 書肆侃侃房 Amazon 「web侃づめ」の人気連載ついに書籍化。ブラック・ライブズ・マター(BLM)、ノーベル文学賞を受賞したばかりの詩人ル…

本格ミステリ作家クラブ選・編『ベスト本格ミステリ2018』(2018)

ベスト本格ミステリ2018 (講談社ノベルス) 作者:大山誠一郎,法月綸太郎,東川篤哉,水生大海,西尾維新,城平京,有栖川有栖 講談社 Amazon 2017年に発表された本格ミステリの短編と評論から、本格ミステリのプロフェッショナルが選びぬいたベスト作品集!――今…

『ユリイカ 2022年9月号』「特集 Jホラーの現在-伝播する映画の恐怖」

ユリイカ2022年9月号 特集=Jホラーの現在 ―伝播する映画の恐怖― 作者:高橋洋,大島清昭,小中千昭,佐々木友輔,田辺青蛙,かぁなっき,寺内康太郎,皆口大地 青土社 Amazon ❖インタビュー恐怖の感覚のありか / 高橋洋 聞き手=宮本法明 ❖どこから来たのか、どこへ…

斉藤綾子「逡巡――批評的思考と実践におけるためらいの擁護に向けて」『映像学』2022年 108巻 p.9-15

【リンク】 堀, 木原編『映画論の冒険者たち』 映画論の冒険者たち 東京大学出版会 Amazon

角井誠「映像学のアプローチ」『映像学』2022年 108巻 p.5-8

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【書評】流王貴義「岡崎宏樹著 『バタイユからの社会学―至高性,交流,剝き出しの生』」『社会学評論』2021年 72巻 1号 p.62-63

【リンク】 岡崎『バタイユからの社会学―至高性,交流,剝き出しの生』 バタイユからの社会学 (KGUP série 社会文化理論研究) 作者:岡崎 宏樹 関西学院大学出版会 Amazon

藤田 結子, 額賀 美紗子「家庭における食事の用意をめぐる意味づけ ―質的調査からみる育児期就業女性の対処戦略と階層化―」『社会学評論』2021年 72巻 2号 p.151-168

【リンク】 本稿は,女性の社会進出と女性の階層化が同時に進む中,育児期に就業する女性は,食事に関わる家事が自分に偏る状況をどう意味づけているのか,「手作り規範」に注目して考察することを目的とする.リサーチクエスチョンとして,(1)「育児期に…