芸術

ジョン・フィンレー著, 上野正道監修, 名取祥子訳『1冊で学位 芸術史 -大学で学ぶ知識がこの1冊で身につく』(2021)

1冊で学位 芸術史~大学で学ぶ知識がこの1冊で身につく 作者:ジョン フィンレー ニュートンプレス Amazon 本書は美術を学ぶ学生の方はもちろん,アートや歴史に関心のある一般の方にも最適な芸術史の入門書です。何千年にもわたり芸術がどのように発展してき…

藤田明史「ブレイクダンスのバトルにおける芸術性 「間テクスト性」理論を手掛かりとして」『舞踊學』2021 年 2021 巻 44 号 p. 1-10

【リンク】 In December 2020, the International Olympic Committee announced the addition of breakdancing, as a new Olympic sport, for the 2024 Summer Olympic Games in Paris. Overseas, it has already been officially incorporated in the Youth…

若杉実著『ダンスの時代』(2019)

ダンスの時代 作者:若杉 実 リットーミュージック Amazon 史上最大のダンス時代到来。ヒップホップ~Jポップ~アイドル~バラエティ~教育~医療まで、文化・産業・歴史を探る。 路上ストリートダンスの淵源ブレイキング昭和バラエティ大衆芸能古典大知とい…

デイヴィド・J・ハーグリーヴズ,エイドリアン・C・ノース 編著,磯部二郎他訳『人はなぜ音楽を聴くのか ー音楽の社会心理学』(1997=2004)

人はなぜ音楽を聴くのか: 音楽の社会心理学 東海大学 Amazon 音楽は、人間の生活のなかでさまざまな機能を果たしているが、そのほとんどは本質的に社会的機能である。音楽としての意味がつくられる社会および対人関係について扱った、音楽の社会心理学につい…

大山顕著『新写真論 -スマホと顔』(2020)

新写真論: スマホと顔 ゲンロン叢書 作者:大山 顕 株式会社ゲンロン Amazon もしかしたら写真は人間を必要としなくなるのではないか 写真は激変のまっただ中にある。「写真」という用語をあらためなければいけないとすら思っている。これはスマートフォンとS…

小田部胤久著『美学』(2020)

美学 作者:小田部 胤久 東京大学出版会 Amazon 美学は18世紀半ばに作られた哲学的学問であり、「感性」「芸術」「美」という主題が収斂するところに成立した。美学の古典といえるカント『判断力批判』(1790年)を題材にし、そこでの重要なテーマをめぐって、…

井奥陽子著『近代美学入門』(2023)

近代美学入門 (ちくま新書) 作者:井奥陽子 筑摩書房 Amazon 近代美学は、17〜19世紀のヨーロッパで成立しました。美学と言っても、難しく考えることはありません。「風に舞う桜の花びらに思わず足を止め、この感情はなんだろうと考えたなら、そのときは…

佐々木健一著『美学への招待 増補版』(2004→2019)

美学への招待 増補版 (中公新書 1741) 作者:佐々木 健一 中央公論新社 Amazon 二〇世紀の前衛美術は「美しさ」を否定し、藝術を大きく揺さぶった。さらに二〇世紀後半以降、科学技術の発展に伴い、複製がオリジナル以上に影響力を持ち、美術館以外で作品に接…

久保田晃弘,畠中実著『メディアアート原論』(2019)

メディアアート原論 フィルムアート社 Amazon メディア・アートは、なぜそう呼ばれているのか?ポストインターネット状況を経た、21世紀の芸術精神を探る! 次世代クリエーターのために、インテリジェントでコアな情報をコンパクトに提供する「Next Creator …

フィリップ・フック著,中山ゆかり訳『印象派はこうして世界を征服した』(2009=2009)

印象派はこうして世界を征服した 作者:フィリップ フック 白水社 Amazon なぜモネやルノワールは世界中で好まれるのか。なぜ富裕層は印象派絵画を所有するのか。競売人が明かす美術史の舞台裏。 1 近づいて見れば、支離滅裂なだけ―印象主義の衝撃的な新しさ…

宮下規久朗著『バロック美術』(2023)

バロック美術 西洋文化の爛熟 (中公新書) 作者:宮下規久朗 中央公論新社 Amazon 17世紀ヨーロッパで流行した豪壮華麗なバロック様式。誕生から終焉までの軌跡を、絵画・彫刻・建築の名作紹介とともにたどる。 第1章 聖 カトリック改革とバロックの舞台第2…

髙橋芳郎著『画商が読み解く 西洋アートのビジネス史』(2022)

画商が読み解く 西洋アートのビジネス史 作者:髙橋 芳郎 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon アートとは「観ること」の感動体験です。本来であれば、観る者を魅了する「作品」が価値をもつはずなのですが、今日では、その作品を描いた「アーティスト」…

増田聡著『聴衆をつくる-音楽批評の解体文法』(2006)

聴衆をつくる―音楽批評の解体文法 作者:増田 聡 青土社 Amazon いま音楽を語るとき、何を前提とすべきなのか?テクノロジーの土台の変化によって、「音楽」そのものが動揺しつつある現状を思考すること、音楽に絡みつく「日本」の現在に介入すること、既存の…

藤津亮太著『アニメの輪郭ー主題・作家・手法をめぐって』(2021)

アニメの輪郭: 主題・作家・手法をめぐって 作者:藤津亮太 青土社 Amazon 『白雪姫』『サザエさん』『うる星やつら』『鋼の錬金術師』『輪るピングドラム』『パプリカ』『精霊の守り人』『シン・エヴァンゲリオン』…。フレームに浮かび上がるアニメのかたち…

海野敏著『バレエの世界史-美を追求する舞踏の600年』(2023)

バレエの世界史 美を追求する舞踊の600年 (中公新書) 作者:海野敏 中央公論新社 Amazon バレエはルネサンス期イタリアで誕生し、今なお進化を続けるダンスの一種だ。当初、王侯貴族が自ら踊り楽しんだが、舞台芸術へと転換。観客も貴族からブルジョワジー、…

マット・フォートナウ,キューハリソン・テリー著,Pivot Tokyo(満木夏子)『NFTのすべて-歴史、仕組み、テクノロジーから発行・販売まで』(2022=2022)

NFTのすべて 歴史・仕組み・テクノロジーから発行・販売まで 作者:マット・フォートナウ,キューハリソン・テリー 翔泳社 Amazon NFTが世界中で注目されています。 国内でもNFTに関する議論が活発化して いますが、いまだに「投資としてのNFTアート」 といっ…

田中友子著『ビリービンとロシア絵本の黄金時代[改訂版]』(2014→2019)

ビリービンとロシア絵本の黄金時代 改訂版 (ToBi selection) 作者:田中友子 東京美術 Amazon 20世紀初頭、ロシアのおとぎ話を題材に美しい絵本を残したビリービン。宮崎駿氏ら多くのクリエイターを魅了した幻の絵本を撮りおろしの写真とともに紹介し好評を博…

佐藤直樹監修『ヴィルヘルム・ハマスホイ 沈黙の絵画』(2020)

ヴィルヘルム・ハマスホイ 沈黙の絵画 (コロナ・ブックス) 平凡社 Amazon 日本にハマスホイの世界を紹介した第一人者の監修による、本邦初の作品集! 「北欧のフェルメール」とも謳われる、デンマークが生んだ孤高の画家ハマスホイ。その静謐な画風になぜ人…

新藤真知著『もっと知りたいパウル・クレー』(2011)

もっと知りたいパウル・クレー 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション) 作者:新藤 真知 東京美術 Amazon クレーの絵は、ときに難解でときに分かりやすい。その感覚はいったいどこからくるのでしょうか。ヨーロッパの芸術運動、クレー絵画と音楽との…

生明俊雄「博士論文 20世紀日本レコード産業史」

【pdf】

桑原夏子「最古の聖母晩年伝壁画のテキスト研究 ーローマ、フォルトゥーナ・ヴィリーレ 神殿あるいはサンタ・マリア・デ・セクンディチェリオ聖堂壁画(872年─882年)」『美学』2017年, 68巻, 2号, p.25-

【本文】 My paper shows one of the textual sources for the wall painting of the temple of Fortuna Virile (the church of Santa Maria di Secundicerio) (Italy, Rome, 872-882) which presents the Marian cycle with her last days, the story of St…

譲原晶子「バレエにおけるアラベスクとグロテスク」『美学』2018年, 69巻, 1号, p.121-

【本文】 The arabesque, a figure symbolic of ballet, was first defined as body attitude by Italian ballet master Calro Blasis. Falcone discusses a strong influence on Blasis’ theory from artists who took inspiration from the frescoes of He…

佐々木敦著『ニッポンの音楽』(2014)

ニッポンの音楽 (講談社現代新書) 作者:佐々木敦 発売日: 2015/05/22 メディア: Kindle版 一九六九年から始まる本書の物語は、「Jポップ」葬送の物語であり、ニッポンの寓話でもある。章題記載の音楽家のほか、小沢健二、小山田圭吾、ピチカート・ファイヴ、…

『ユリイカ』12, 2019「特集 Vaporwave」

ユリイカ 2019年12月号 特集=Vaporwave ―Oneohtrix Point Never、Vektroidから猫 シ Corp.、ESPRIT 空想、2814まで…WEBを回遊する音楽― 作者:ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー,Night Tempo,仲山ひふみ,銭清弘,山形一生 発売日: 2019/11/28 メディア: …

ウィリアム・マイヤーズ著, 久保田晃弘監修, 岩井木綿子, 上原昌子訳『バイオアート―バイオテクノロジーは未来を救うのか。』(2015=2016)

バイオアート―バイオテクノロジーは未来を救うのか。 作者:ウィリアム・マイヤー 発売日: 2016/05/24 メディア: 単行本 生命科学の発展は人間も環世界も根源的に「作り変え可能」〈ハッカブル〉であることを示している。生命の作り変え〈ハック〉が情報技術…

『表象』12. 2008.

表象12:展示空間のシアトリカリティ 作者: 出版社/メーカー: 月曜社 発売日: 2018/04/26 メディア: 単行本 近年の映像技術やメディア環境の発展に伴い、ダンスやパフォーマンスの身体表現をどのように作品として収蔵し展示するかという問題意識がますます高…

椹木野衣著『反アート入門』(2010)

反アート入門 作者:椹木 野衣 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2010/06/10 メディア: 単行本 芸術には芸術の分際がある。アートの出生とその証明。ポップアートと死の平等。あまりに根源的な(反)入門書。 第1の門 アートとはどういうものか アートの出生と…

林綾野著『モネ 庭とレシピ』(2011)

モネ 庭とレシピ 作者:林 綾野 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2011/01/18 メディア: 単行本(ソフトカバー) こだわりの巨匠のあまりに完璧な終の棲家!お気に入り料理を再現、レシピ21点掲載。 こだわりの人、モネ庭と食をめぐる作品ギャラリーモネ庭とレ…

菊地成孔, 大谷能生著『東京大学のアルバート・アイラー-東大ジャズ講義録・歴史編』(2005)

東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録・歴史編 (文春文庫) 作者:菊地 成孔,大谷 能生 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2009/03/10 メディア: 文庫 今あるべき「ジャズの歴史」とは?そもそも「ジャズ」って何なのか?音楽家/文筆家・菊地成孔と…

オード・ロカテッリ著, 大森晋輔訳『二十世紀の文学と音楽』(2001=2019)

二十世紀の文学と音楽 (文庫クセジュ) 作者:オード・ロカテッリ 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2019/10/05 メディア: 新書 いつの時代も文学と音楽は互いに影響を与え合ってきた。本書は、いずれの領域においても数々の実験的試みがなされ、創造的な可能…