社会

三田知実「衣料デザインのグローバルな研究開発拠点としての都市細街路 ―東京都渋谷区神宮前における住宅街からの変容過程―」『日本都市社会学会年報』2013年, 2013巻, 31号, p.61-76

【本文】 The purpose of this paper is to describe the process in which residential close alleys developed into the global hub for clothing design by using the case study of Jingu-mae, in Shibuya, Tokyo, and to discuss this transformation f…

毛塚和宏「個人主義の浸透は恋愛結婚の普及に寄与したか ー選好の進化アプローチによる説明」『社会学評論』2017年, 68巻, 2号, p.194-212

【本文】 本稿の目的は「個人主義の浸透により恋愛結婚が普及した」という個人主義仮説を, フォーマル・アプローチによって検討することで, 新たな理論的説明を提示することである. 個人主義仮説は, 「家」や「分」を重視するような集団主義的な人々は見合い…

平井秀幸「ポスト・リスクモデルの犯罪者処遇へ? (課題研究:犯罪社会学におけるリスク社会論の意義)」『犯罪社会学研究』2016年, 41巻, p.26-46

【本文】 理論犯罪学の伝統的理解では,規律から管理へと犯罪統制トレンドが変化するなかで,リスクは犯罪者処遇ではなく犯罪予防やリスク人口層の管理と結びつくようになっているとされる.しかし,そうした理解は経験的・理論的に見て必ずしも妥当なもので…

ネイト・シルバー著, 川添節子訳『シグナル&ノイズ -天才データアナリストの「予測学」』(2012=2013)

シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」 作者:ネイト・シルバー 発売日: 2013/11/28 メディア: 単行本 「私たちはシグナルを探そうとしてノイズを集めている」米大統領選で「オバマの勝利」を完璧に予測し、世界を騒然とさせた希代のデータアナリ…

田中智仁「万引きの被疑者に対するセレクティブ・サンクション ー文化的側面と保安警備業務に着目した考察」『犯罪社会学研究』2018年, 43巻, p.42-56

【本文】 2010年から全ての万引きが警察へ通報されることになったが,万引き対策には多様な価値観が反映されており,店舗内処理も残存している.本稿の目的は,万引き対策の歴史的変遷を概観し,文化的側面と保安警備業務に着目した上で,万引きに関する有識…

周[イ]生, 小泉國茂「冷蔵庫を事例とした日中間のグローバルリサイクルシステムの環境影響評価」『政策科学』立命館大学政策科学会, 2005年, 13巻, 1号, p.43-52

【本文】 アジアの経済発展と共に貿易構造の多角化が進み、消費国と生産国間の資源循環量が激増している。生産国で生産され、消 費国で廃棄物となった資源が、生産国に循環することによって新たな枯渇性資源採掘が抑制され、資源問題と環境問…

阪口祐介「犯罪リスク知覚の規定構造 ー国際比較からみる日本の特殊性」『社会学評論』2008年, 59巻, 3号, p.462-477

【本文】 本稿は,いかなる社会的属性を持つ人びとが犯罪被害のリスクを感じており,それはなぜなのか,について明らかにする.1960年代から欧米ではじまる犯罪不安の実証研究は,女性,高齢者,低階層の人びとが犯罪被害のリスクを感じやすいことを明らかに…

巻口勇一郎「復原法を通じた道徳的秩序の再構築 ーデュルケムの法理論を用いて」『社会学評論』2003年, 54巻, 1号, p.16-32

【本文】 本稿では, É.デュルケムが想定する前近代及び近現代社会における法, 道徳の構造や関係性を明確化し, 従来十分に検討されてこなかった彼の法理論の精緻化をはかる.この際, 彼の理論を道徳, 宗教, 法の規範間関係論として再構成するJ.カルボニエの理…

山田一成, 池内裕美編著『消費者心理学』(2018)

消費者心理学 作者:一成, 山田,裕美, 池内 発売日: 2018/10/03 メディア: 単行本 美味しく見えるパッケージの秘密とは?「お得」に感じる心の法則とは?消費社会における人間の心と行動を、最新の研究成果により科学的に解説. 1. 日常生活と消費者心理 どこが…

坂井愛理「訪問マッサージにおけるままならなさの訴え ー患者によって自己開始される問題の訴えを例に」『現代社会学理論研究』2019年, 13巻, p.111-124

【本文】 ケアの目的が患者の生を支えることであるならば、老いや麻痺を抱える身体とともにある苦悩や嘆かわしさは、ケアがかかわる重要な領域の一つである。その一方で、こうした身体のままならなさは、専門家の提供する技術を通しては完全に取り除くことが…

吹上裕樹「生成する出来事としての音楽 ー愛着の経験からみる主体、対象、行為」『現代社会学理論研究』2015年, 9巻, p.81-93

【本文】 本稿は、音楽への愛着の経験について議論するものである。具体的には、人が音楽に対して愛着するとはどのような経験なのか、それはどのような条件において可能となり、どのように人間主体の行為や認識のあり方に影響するのかという問いを論じる。音…

Bong-Seok KIM, Dok-Lip OH「Individuals Still Need Society, and Society Must Respond to Individuals ー Exploration of the Case of Young People in Korea from the Perspective of Emile Durkheim’s Theory of Social Solidarity」『現代社会学理論研究』2018年, 12巻, p.45-59

【本文】 In the last several decades, the spread of ‘being alone’ has become a distinct trend among young people in Korea, especially among those aged in their 20s and 30s. Negative attitude to marriage and activities such as ‘honbap’ (‘di…

小田和正「K. マンハイムの関係主義理論における客観性とreflexivity」『現代社会学理論研究』2018年, 12巻, p.77-89

【本文】 本稿は、K. マンハイムが提示する客観性概念と関係主義(Relationismus)の理論を再検討し、それらの現代的意義を示そうと企図するものである。その方法として本稿は、M.ウェーバーの客観性概念とマンハイムの議論とを対比的に論じている。ウェーバ…

大屋雄裕「自由と幸福の現在 ーナッジとその先にあるもの」『現代社会学理論研究』2018年, 12巻, p.4-13

【本文】 近代の法制度において前提されている自由と幸福の関係が現在さらされている緊張について、ローレンス・レッシグによるアーキテクチャの権力と、キャス・サンスティーンのリバタリアン・パターナリズムの差異を踏まえつつ検討し、特に後者が個人の自…

高岡文章「観光をめぐる自由と不自由 ―ルート観光論からのアプローチ―」『西日本社会学会年報』2019年, 17巻, p.7-19

【本文】 観光にはどのような可能性や広がりや自由があるのだろう。観光はどのような意味において狭く暗く不自由だろうか。そして、その自由と不自由はどのようにつながっているのだろう。本稿は観光社会学の視点から観光をめぐる自由と不自由について検討す…

小城英子「ファン心理の構造(3) ー性別によるファン心理・ファン行動の比較と、ファン層の分類」『関西大学大学院人間科学 : 社会学・心理学研究』2006年, 64巻, p.177-195

【本文】

片桐諒子「ファン感情とブランド・ロイヤリティの関連性についての検討: 文献レビューを通して」『東洋大学大学院紀要』2020年, 56巻, p.27-35

【本文】 小城英子・薊理律子・小野茜(2010)スキャンダルとファン心理,聖心女子大学論叢 114,200-166, 小城英子(2005)ファン心理の構造(2)ファン対象職業によるファン心理・ファン行動の比較 関西 大学大学院人間科学 62,139-151.【本文】 小城英子(2006…

市村美帆, 新井洋輔「双子コーデに関する社会心理学的検討- 双子コーデをする理由の構造と経験有無による違い-」『和洋女子大学紀要』2020年, 61巻, p.165-174

【本文】 本研究の目的は、大学生が双子コーデ現象をどのように捉えているのか、双子コーデの経験有無による違いについて検討することである。大学生161名を対象に質問紙調査を行った。その結果、大学生は、テレビやSNSおよびインターネットで双子コーデの情…

登坂学「日本型アイドル養成団体の受容・現地化とファンコミュニティのインフォーマル学習的意義について : 上海における参与観察を中心に」『九州保健福祉大学研究紀要』2019年, 20巻, p.45-56

【本文】

佐藤俊樹「データを計量する社会を推論する 「新たな」手法が見せる社会科学と社会」『社会学評論』2017年, 68巻, 3号, p.404-423

【本文】 最近注目されている統計的因果推論やベイズ統計学は, 効果量 (効果サイズ) の分析などとともに, 社会学にも大きな影響をあたえうる. これらは基本的な考え方ではウェーバーの適合的因果や理解社会学と共通しており, 量的データにもテキスト型データ…

齋藤圭介「質的比較分析 (QCA) と社会科学の方法論争」『社会学評論』2017年, 68巻, 3号, p.386-403

【本文】 社会科学の分野において, 政治学者を中心に1990年代後半から定量的研究と定性的研究のあいだで方法論についての論争が生じた. 定量的な方法論が定性的なものよりも科学的であるという主張にたいし, 定性的研究者は反論する過程で方法論・手法を洗練…

北田暁大「分野別研究動向(理論) 領域の媒介」『社会学評論』2007 ,年58, 巻 1号, p.78-93

【本文】 富永健一編,2006,『理論社会学の可能性』新曜社. 理論社会学の可能性―客観主義から主観主義まで 発売日: 2006/01/30 メディア: 単行本 数土直紀,2006,「分野別研究動向(数理)」『社会学評論』57(2):436-53.【本文】 吉田民人,2004,「新…

宮川雅充, 井勝久喜, 諸岡浩子, 廣田陽子, 土生真弘 , 青山勳「環境配慮行動および社会活動の実践と生き方志向との関係 -岡山県の大学生を対象とした質問紙調査-」『吉備国際大学研究紀要』2010年, 20号, p.47-55

【本文】

長谷正人「分野別研究動向 (文化) ー「ポストモダンの社会学」から「責任と正義の社会学」へ」『社会学評論』2006年, 57巻, 3号, p.615-633

【本文】 成実弘至 『問いかけるファッション』 問いかけるファッション―身体・イメージ・日本 メディア: 単行本 竹内洋『大学という病―東大紛擾と教授群像』 「戦前の東大経済学部の紛擾を,大森義太郎という(蓮實重彦的な意味で)「凡庸」な学者を狂言回し…

林凌「消費空間としての郊外を作り上げる―日本の小売店舗郊外化における知識ネットワークの役割―」『年報社会学論集』2017年, 2017巻, 30号, p.110-121

【本文】 This paper explains the role of knowledge networks in the suburbanization of chain stores by focusing on the discourse in retail consultants' contributions to trade magazines in the early 1960s. Previous studies had been unable to…

川山竜二「反省理論と科学システムの衝突―機能システムの内部構造論に向けて―」『年報社会学論集』2018年, 2018巻, 31号, p.36-47

【本文】 This study examines the relationship between reflexivity in functional systems and science as a functional system from the viewpoint of functional differentiation. We discuss the internal structure of functional systems and the co…

Jeconiah Louis Dreisbach「MNL48 and the Idol Culture Phenomenon: An Emerging Manifestation of Japanese Soft Power in the Philippines」『Educatum Journal of Social Sciences』 4(1), p.60-66.

【本文】 AKS, the talent agency that manages idol groups in Japan, announced in 2016 that they will be establishing AKB48 sister groups in Thailand (BNK48), the Philippines (MNL48), and Taiwan (TPE48). The Groups of 48, commonly referred t…

北田暁大「「ポスト構築主義」としての「プレ構築主義」ーWeberとPopperの歴史方法論を中心に」『社会学評論』2004年, 55巻, 3号, p.281-297

【本文】 「過去 (歴史) は記述者が内在する〈現在〉の観点から構築されている」という歴史的構築主義のテーゼは, 公文書の検討を通じて歴史命題の真偽を探究し続けてきた実証史学に, 少なからぬインパクトを与えた.「オーラル・ヒストリーをどう位置づける…

中河伸俊「構築主義とエンピリカル・リサーチャビリティ」『社会学評論』2004年, 55巻, 3号, p.244-259

【本文】 社会的構築のメタファーが流布するとともに, その意味するところは多義化し, 探究の方法上の指針としてだけでなく, 批判のための一種の「イズム」として使われるようにもなっている.そうした「構築」系の “バベルの塔” 状況を整理するために, 本稿…

竹村和子「修辞的介入と暴力への対峙 〈社会的なもの〉はいかに〈政治的なもの〉になるか」『社会学評論』2004年, 55巻, 3号, p.172-188

【本文】 本論は, 本質主義と構築主義の二項対立を脱構築し, 現在の性制度に政治的介入をする可能性を探ろうとしたものである.社会構築主義は社会を本質化する傾向があるという前提のもとに, 本質主義そのものを従来の捉え方から置換しようとする動きが最近…