社会

ロイ・リチャード・グリンカー著,高橋洋訳『誰も正常ではない-スティグマは作られ、作り変えられる』(2021=2022)

誰も正常ではない――スティグマは作られ、作り変えられる 作者:ロイ・リチャード・グリンカー みすず書房 Amazon 正常・異常をめぐるスティグマは、ただ漫然と生じたものではない。科学や医学はつねに権威をもって「異常」とすべきもののカテゴリーを作りだし…

田島悠来編『アイドル・スタディーズ -研究のための視点、問い、方法』(2022)

アイドル・スタディーズ――研究のための視点、問い、方法 作者:田島 悠来,上岡 磨奈,石井 純哉,香月 孝史,青田 麻未,関根 禎嘉,大尾 侑子,陳 怡禎,松本 友也,中村 香住 明石書店 Amazon これまでの研究動向を整理しつつ、最新の研究事例や実践を紹介すること…

ベン・グリーン,中村健太郎,酒井康史訳『スマート・イナフ・シティ -テクノロジーは都市の未来を取り戻すために』(2019=2022)

スマート・イナフ・シティ: テクノロジーは都市の未来を取り戻すために 作者:ベン・グリーン 人文書院 Amazon 過剰なテクノロジー信仰がもたらす「技術中心の」スマート・シティを回避するにはどうすべきか。 序謝辞 1章 スマート・シティ---水平線上の新時…

【書評】流王貴義「岡崎宏樹著 『バタイユからの社会学―至高性,交流,剝き出しの生』」『社会学評論』2021年 72巻 1号 p.62-63

【リンク】 岡崎『バタイユからの社会学―至高性,交流,剝き出しの生』 バタイユからの社会学 (KGUP série 社会文化理論研究) 作者:岡崎 宏樹 関西学院大学出版会 Amazon

藤田 結子, 額賀 美紗子「家庭における食事の用意をめぐる意味づけ ―質的調査からみる育児期就業女性の対処戦略と階層化―」『社会学評論』2021年 72巻 2号 p.151-168

【リンク】 本稿は,女性の社会進出と女性の階層化が同時に進む中,育児期に就業する女性は,食事に関わる家事が自分に偏る状況をどう意味づけているのか,「手作り規範」に注目して考察することを目的とする.リサーチクエスチョンとして,(1)「育児期に…

筒井淳也著『社会を知るためには』(2020)

社会を知るためには (ちくまプリマー新書) 作者:筒井淳也 筑摩書房 Amazon 「社会」という言葉は、様々な形で使われていて、普段は存在を意識しないが、その実態はとてもあいまいだ。では、どのようにすれば「社会」を理解できるのか?複雑化、副作用、絡み…

関めぐみ著『〈女子マネ〉のエスノグラフィー-大学運動部における男同士の絆と性差別』(2018)

〈女子マネ〉のエスノグラフィー(大学運動部における男同士の絆と性差別) 作者:関 めぐみ 晃洋書房 Amazon 女性とスポーツの新たな関係はつくりだせるのか? 〈女子マネ〉の経験をエスノグラフィーとして描くことで,その多様性を伝え,社会的に付与されている…

稲田豊史著『映画を早送りで観る人たちーファスト映画・ネタバレーコンテンツ消費の現在形』(2022)

映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~ (光文社新書) 作者:稲田 豊史 光文社 Amazon なぜ映画や映像を早送り再生しながら観る人がいるのか――。なんのために? それで作品を味わったといえるのか?著者の大きな違和感と…

アシュリー・ミアーズ著,松本裕訳『グローバル・パーティーサーキットの社会学』(2020=2022)

VIP――グローバル・パーティーサーキットの社会学 作者:アシュリー・ミアーズ みすず書房 Amazon 元モデル研究者が超富裕層のパーティー界に潜入し、「モデルとボトル」の世界を分析。いかにして女性美は男のステータスに転換されるか? 「蚊に刺され、午後の…

クリス・ベイル著,松井信彦訳『ソーシャルメディア・プリズム-SNSはなぜヒトを過激にするのか?』(2021=2022)

ソーシャルメディア・プリズム――SNSはなぜヒトを過激にするのか? 作者:クリス・ベイル みすず書房 Amazon 「われわれのチームは、何千何万というソーシャルメディア・ユーザーの複数年にわたる行動を記述した億単位のデータポイントを収集してきた。自動化…

菅原琢著『データ分析読解の技術』(2022)

データ分析読解の技術 (中公新書ラクレ) 作者:菅原琢 中央公論新社 Amazon 「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データ…

千田有紀「菊地夏野著『日本のポストフェミニズム――「女子力」とネオリベラリズム』」『社会学評論』2021 年 71 巻 4 号 p. 749-750

【リンク】

ジャネット・オッペンハイム著,和田芳久訳『英国心霊主義の抬頭-ヴィクトリア・エドワード朝時代の社会精神史』(1985=1992)

英国心霊主義の抬頭―ヴィクトリア・エドワード朝時代の社会精神史 作者:ジャネット オッペンハイム 工作舎 Amazon 動揺するキリスト教信仰に対し、魂の不死性を信じる心霊主義が登場! ブラバツキーをはじめクルックス、ウォレスら科学者も心霊研究を行った…

小澤匡行著『1995年のエア マックス』(2021)

1995年のエア マックス (中公新書ラクレ 735) 作者:小澤 匡行 中央公論新社 Amazon ファッション界を席巻するスニーカー。人気アイテムは国境を越えての争奪戦が起き、定価の数十倍で転売されるようになった結果、アメリカはもちろん、中国や中東など各国で…

吉田敬著『社会科学の哲学入門』(2021)

社会科学の哲学入門 作者:吉田 敬 勁草書房 Amazon 社会科学はいかなる「科学」か? 科学哲学の観点からその営みの根本へとガイドする。哲学と社会科学を学ぶ全ての人のための入門書。 序 章 社会科学の哲学を学ぶとはどういうことか 1. 社会科学の哲学とは…

W. T. アンダーソン著,伊東博訳『エスリンとアメリカの覚醒-人間の可能性への挑戦』(1998)

エスリンとアメリカの覚醒―人間の可能性への挑戦 作者:ウォルター・トルーエット アンダーソン 誠信書房 Amazon 本書は1960―70年代にアメリカで起こったヒューマン・ポテンシャル運動を語るに欠かせないエスリン研究所の物語風年代記である。マズロー、パー…

【書評】熊田俊郎「吉野浩司著『利他主義社会学の創造――P. A. ソローキン最後の挑戦』」『社会学評論』2020年, 71巻, 3号, p.528-529

【本文】

吉武由彩「献血を重ねることと互酬性の予期 ―聞き取り調査の結果から見る献血行為の一断面―」『社会学評論』2020年, 71巻, 3号, p.429-446

【本文】 近年献血者数の減少が問題となっているものの,社会学における献血の研究は少ない.献血をめぐっては,「将来自身や家族も血液製剤を使用するかもしれないから」という献血動機が語られる場合がある.これは互酬性を予期する語りである.他方で,こ…

成実弘至著『20世紀ファッション文化史-時代をつくった10人』(2007)

20世紀ファッションの文化史: 時代をつくった10人 作者:成実 弘至 河出書房新社 Amazon 20世紀、ファッションは何をなし遂げたか。その創造性をあらためて問う、まったく新しいファッション文化史。ポワレ、シャネルからマルジェラまで。 第1章 チャールズ・…

橘玲著『裏道を行け-ディアストピア世界をHACKする』(2021)

裏道を行け ディストピア世界をHACKする (講談社現代新書)作者:橘玲講談社Amazon

綿野恵太著『「差別はいけない」とみんないうけれど。』(2019)

「差別はいけない」とみんないうけれど。作者:綿野 恵太平凡社Amazon

千葉雅也,二村ヒトシ,柴田英里著『欲望会議-「超」ポリコレ宣言』(2018)

欲望会議 「超」ポリコレ宣言 (角川学芸出版単行本)作者:千葉 雅也,二村 ヒトシ,柴田 英里KADOKAWAAmazon

米澤泉著『「くらし」の時代ーファッションからライフスタイルへ』(2018)

「くらし」の時代: ファッションからライフスタイルへ 作者:泉, 米澤 勁草書房 Amazon 人々はなぜ、「着る」ことに対する情熱を失い、「食べる」ことや「くらす」ことに価値を見いだし始めたのか。なぜ、ライフスタイルを重視するようになったのか。虚栄に満…

馬場伸彦,池田太臣編著『「女子」の時代!』(2012)

「女子」の時代! (青弓社ライブラリー) 作者:馬場伸彦,池田太臣 青弓社 Amazon 女子力、女子会、大人女子、腐女子、歴女、森ガール……。「女子」はなぜ一気に広まり定着したのか。ファッション誌、写真、マンガ、音楽などのバラエティ豊かな素材から、従来の…

アブラム・デ・スワーン著,大平章訳『殺人区画-大量虐殺の精神性』(2015→2020)

殺人区画:大量虐殺の精神性(叢書・ウニベルシタス) 作者:デ・スワーン,アブラム 法政大学出版局 Amazon 二十世紀、非戦闘員に向けられた集団的暴力は戦争の三倍以上の人命を奪ったと言われる。ホロコーストをひとつの頂点として、ホロドモールやポル・ポト派…

【書評】鈴木謙介「伊藤守編 『コミュニケーション資本主義と〈コモン〉の探求― ポスト・ヒューマン時代のメディア論』」『社会学評論』2020年, 71巻, 1号, p.173-174

【本文】 コミュニケーション資本主義と〈コモン〉の探求: ポスト・ヒューマン時代のメディア論 東京大学出版会 Amazon

【書評】藤田結子「黄順姫著 『身体文化・メディア・象徴的権力――化粧とファッションの社会学』」『社会学評論』2020年, 71巻, 1号, p.166-167

【本文】 身体文化・メディア・象徴的権力:化粧とファッションの社会学 作者:黄 順姫 学文社 Amazon 谷本奈穂『美容整形と化粧の社会学』 美容整形と化粧の社会学 新装版-プラスティックな身体 作者:谷本奈穂 新曜社 Amazon

吹上裕樹「行為者の文化的活動の内実を把握する ―A. エニョンの「愛好家」研究の射程―」『社会学評論』2020年, 71巻, 1号, p.102-118

【本文】 本稿の目的は,近年文化社会学領域において注目されているA. エニョンの社会学の検討を通して,行為者の文化的活動の内実を把握するための方法を探求することである.エニョンは,「愛好家(amateur)」の文化的活動に密着する独自のアプローチを提…

吉村治正「ウェブ調査の結果はなぜ偏るのか ―2つの実験的ウェブ調査から―」『社会学評論』2020年, 71巻, 1号, p.65-83

【本文】 本稿では,ウェブ調査の示す結果の偏りが,インターネットが使えない人が排除される過少網羅のもたらすバイアス・低い回答率のもたらすバイアス・調査対象者の自己選択によるバイアスのいずれに帰されるかを,2 つの実験的ウェブ調査を通じて検証し…

三輪哲, 石田賢示, 下瀬川陽「社会科学におけるインターネット調査の可能性と課題」『社会学評論』2020年, 71巻, 1号, p. 29-49

【本文】 本稿では,社会科学におけるインターネット調査ないしウェブ調査の可能性と課題について考察した.とりわけ,ウェブ調査の意義は何であるか,ウェブ調査のプレゼンスは高まっているのか,ウェブ調査の課題は何であるか,学術研究にウェブ調査データ…