菊地成孔, 大谷能生著『東京大学のアルバート・ワイラー-東大ジャズ講義録・キーワード編』(2006→2009)

 

二〇世紀、記号化への欲望がジャズのモダニズムをドライヴした。菊地・大谷コンビによる東大ジャズ講義シリーズ第一弾。十二音平均律-バークリー・メソッド-MIDI、新たな視点でジャズ史を捉え直す。

 

NHK放送文化研究所編『テレビ・ドキュメンタリーを創った人々』(2016)

 

テレビ・ドキュメンタリーを創った人々

テレビ・ドキュメンタリーを創った人々

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2016/12/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

名作を生む テレビ制作者たちの仕事に迫る!テレビ草創期から今日に至るまでに、ドキュメンタリーは一つのジャンルとして確立され、数々の名作が生まれた。本書では、田原総一朗ら、番組の“創り手"たち(ディレクター、カメラマン、映像編集者など)の仕事ぶりに迫る。NHK『放送研究と調査』連載シリーズの書籍化。

序章 調査研究ノート「テレビ制作者研究」の方法と方向

 片島紀男・NHK―歴史の闇を掘り起こす)
第1章 テレビ・ドキュメンタリーを創った人々

 小倉一郎NHK―映像と音で証拠立てる
 工藤敏樹・NHK―語らない「作家」の語りを読み解く
 牛山純一・日本テレビ―映像のドラマトゥルギー
 森口豁日本テレビ―沖縄を伝え続けたヤマトンチュ
 鈴木昭典・朝日放送―同時代史を検証し記録する
 木村栄文・RKB毎日放送―ドキュメンタリーは創作である
第2章 テレビの“青春時代”を駆け抜ける

 吉野兼司・NHK―“歳月”を撮ったカメラマン
 吉田直哉NHK―永遠のTV少年が手にした玉手箱
 磯野恭子・山口放送―人々の“痛み”と“尊厳”を記録する
 萩野靖乃・NHK―泣いて笑って、社会の深層を撮る
 萩元晴彦・テレビマンユニオン―神のいない世界で
第3章 “過ぎ去らない”巨匠たちの仕事場

 今野勉テレビマンユニオン―根源的なテレビ表現をするレジスタンス
 相田洋・NHK―「昭和」と「家族」を記録する番組工学者
 山崎裕・カメラマン―何も加えず、何も奪わず、あるがままに
 鈴木良子・映像編集者―編集室は「第二の現場」
 田原総一朗・ジャーナリスト―死ぬまで生テレビ
 佐々木昭一郎・映画監督―内なる記憶が物語を紡ぎだす

 

木村忠正著『ハイブリッド・エスノグラフィー-NC研究の質的方法と実践』(2018)

 

ハイブリッド・エスノグラフィー:NC(ネットワークコミュニケーション)研究の質的方法と実践

ハイブリッド・エスノグラフィー:NC(ネットワークコミュニケーション)研究の質的方法と実践

 

毎日10万単位のコメントが投稿されるニュースサイトのビッグデータ,場所や時間を共有しないオンライン交流のログなど,多時的・多所的なネットワークコミュニケーションのデータを,定性・定量の両面から分析した複合的エスノグラフィーの集大成。

はじめに

・ ネットワークコミュニケーション/エスノグラフィー/ハイブリッド・エスノグラフィー

第1章 ネットワークコミュニケーション研究
  1-1 「ネットワークコミュニケーション」
  1-2 本書が対象とする「ネットワークコミュニケーション研究」
  1-3 技術の社会的形成――本書における技術と社会との関係の捉え方

第2章 ネットワークコミュニケーションの特性
  2-1 5つの軸
  2-2 関与者数
  2-3 クローン増殖性と記憶・再生・複製・伝播様式
  2-4 時間軸・空間軸における離散性・隣接性
  2-5 「物理的存在」(オフラインの存在)/「論理的存在」(オンラインの存在)と社会的手掛かり
  2-6 秩序形成への欲求とメディアイデオロギーの形成

第3章 NC研究におけるエスノグラフィーアプローチの展開
  3-1 エスノグラフィー・質的研究への高まる関心
  3-2 人類学におけるNC研究
  3-3 サイバーエスノグラフィー研究

第4章 「ヴァーチュアル・エスノグラフィー」と「デジタル人類学」のあいだ
  4-1 「エスノグラフィー」の危機
  4-2 「ヴァーチュアル・エスノグラフィー」
  4-3 「ヴァーチュアル・エスノグラフィー」と「デジタル人類学」のあいだ
  4-4 エスノグラフィー革新の必要性

第5章 デジタル世界における対称性の拡張知識産出様式としてのエスノグラフィー革新の方向性
  5-1 デジタルメソッド
  5-2 知識産出様式における〈対称性(シンメトリー)〉の拡張
  5-3 デジタル空間における「定量/定性」の対称性と「フィールド」概念の変容
    5-3-1 デジタル空間における「定量/定性」の対称性
    5-3-2 SNA・ネットワーク科学とエスノグラフィーとの接合「定性/定量」対称性方法論として
    5-3-3 「干渉型参与観察」特権化の瓦解
  5-4 「ビジネス/学術」の対称性
    5-4-1 CUDOSからPLACE
    5-4-2 ネットワークに埋め込まれる人々の活動とIT企業
    5-4-3 「ビジネスエスノグラフィー」と「デジタル人類学」

第6章 ハイブリッド・エスノグラフィーの方法論的基礎
  6-1 リサーチプロセスから規定する「エスノグラフィー」
  6-2 「アブダクション(仮説生成的推論)」――エスノグラフィーの中核的力
  6-3 「ヒューリスティクス(発見法)」――HEの中核的力

第7章 ハイブリッド・エスノグラフィーの具体的遂行と課題
  7-1 エスノグラフィー調査の具体的遂行過程
  7-2 つながりとしての「フィールド」とサイバーエスノグラフィー・アプローチ3類型
    7-2-1 つながりとしての「フィールド」
    7-2-2 焦点となる〈つながり〉からみたサイバーエスノグラフィー・アプローチ3類型
    7-2-3 論理的存在/物理的存在の分離がもたらす方法論的課題
  7-3 調査倫理
    7-3-1 ケアの原則(principle of care)
    7-3-2 調査研究許諾の確認と説明研究機関およびvenue毎の必要性
    7-3-3 関係形成のダイナミズム
  7-4 フィールドワークにおけるデータ収集法
    7-4-1 観察、インタビュー、保存記録
    7-4-2 インタビューの多元性
  7-5 質的/量的をいかに組み合わせるかHEにおけるMMの具体的展開法
  7-6 HEが展開される空間
    7-6-1 NC研究の多層性・多元性
    7-6-2 NC研究の重層的空間

・ ハイブリッド・エスノグラフィーの実践

第8章 VAP(Virtual Anthropology Project)ソーシャルメディア利用の日米デジタルネイティブ比較
  8-1 VAP(Virtual Anthropology Project)とデジタルネイティブ研究
    8-1-1 VAP(Virtual Anthropology Project)
    8-1-2 「デジタルネイティブ」論と「デジタルネイティブ」概念の脆弱性
    8-1-3 日本社会において「デジタルネイティブ」研究の持つ意味
  8-2 HEとしてのVAPリサーチデザイン――3つの観点
  8-3 デジタル現在(digital present)――観察・アーカイブ・インタビューの融合
    8-3-1 デジタル現在(digital present)――HEにおける「民族誌的現在」の革新
    8-3-2 VAPにおけるデジタル現在(digital present)
  8-4 TML(Translational Multi-Level)デザイン
      ――インフォーマント集団をより大きな社会文化集団に定位する方法
    8-4-1 アンケート調査との並行・継起デザイン
    8-4-2 VAP-Iでの実践
    8-4-3 TML(Translational Multi-level)デザイン
          --定性調査の弱点克服とウェブ調査のバイアス
  8-5 VAP-V(北米調査)――社会文化間比較に拡張したTMLデザイン
    8-5-1 VAP-Vのリサーチデザイン
    8-5-2 国際比較、異文化間比較研究
    8-5-3 VAP-Vにおける日米ウェブ調査モニター・インフォーマントの偏り
  8-6 TMLデザインによる日米比較
    8-6-1 インターネット利用全般
    8-6-2 ケータイメール・SMS利用の規範意識、気遣い
    8-6-3 ブログ・BBS・SNS情報発信・交流・自己開示
  8-7 SNS利用と社会的ネットワーク空間の構造
     8-7-1 日本社会におけるSNSの普及せめぎ合う3つの「つながり原理」
    8-7-2 「世間」の支配力
    8-7-3 対人関係空間の構造
    8-7-4 SNSの考古学

第9章 ワイヤレス・デバイドユビキタス社会の到来と新たな情報格差
  9-0 本章の位置づけ
  9-1 データ通信カードと「モバイルデバイド」本章の主題
  9-2 デジタルデバイド研究
  9-3 データ通信カードの普及
  9-4 グループインタビューによる定性的調査
  9-5 ウェブアンケートによる定量的調査
  9-6 「魚の目」の重要性

第10章 ネット世論の構造
  10-0 本研究の問題意識と主題
  10-1 日本社会における「ネット世論」の形成回路とYahoo!ニュースの位相
    10-1-1 ニュース産出流通回路の変革
    10-1-2 「ネット世論」=「拡散」「炎上」の図式を越える必要
  10-2 本研究データの概要
  10-3 投稿者識別IDクラスタリング
  10-4 投稿者ID-IPアドレス、親コメント-子コメントとの関係
  10-5 非マイノリティポリティクス「ヤフコメ」に通底する社会心
    10-5-1 PRSに現れるネット世論の関心
    10-5-2 投稿者マジョリティに現れるネット世論の関心
    10-5-3 非マイノリティポリティクスと道徳基盤理論
  10-6 ポスト・リベラルの社会デザイン

おわりに
参考文献
索引

 

金井美恵子著『スクラップ・ギャラリー-切り抜き美術館』(2005)

 

スクラップ・ギャラリー 切りぬき美術館

スクラップ・ギャラリー 切りぬき美術館

 

ルノワールの犬から李朝民画の虎まで、古今東西。大好きな絵のスクラップ・コレクション。目の喜び溢れる、自在の魅力的な美術エッセイ集。

長谷川潾二郎―静かな家の猫たち
モリス・ハーシュフィールド―透明さと柔らかさのテクスチャー
マックス=ワルター・スワンベルク―女に憑かれた白鳥
オーギュスト・ルワール1―ジャンの父親の描いた絵
オースギュスト・ルワール2―犬も子供も草も水も女も。
アンリ・ルソー―奇妙な近代画家
岡鹿之助―思索としての三色スミレ
フラ・アンジェリコ―天使の描いた沈黙
ダヴィッド、ゴヤ―美しいコスチューム
マティスマティスの窓〔ほか〕

 

マルクス・ガブリエル, マイケル・ハート, ポール・メイソン, 斎藤幸平『未来への大分岐-資本主義の終わりか、人間の終焉か?』(2019)

 

資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐 (集英社新書)

資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐 (集英社新書)

 

利潤率低下=資本主義の終焉という危機は、資本の抵抗によって人々の貧困化と民主主義の機能不全を引き起こしたが、そこに制御困難なAI(人工知能)の発達と深刻な気候変動が重なった。我々が何を選択するかで、人類の未来が決定的な違いを迎える「大分岐」の時代――。「サイバー独裁」や「デジタル封建制」はやって来るのか?世界最高峰の知性たちが日本の若き経済思想家とともに、新たな展望を描き出す。

第1部 マイケル・ハート

 資本主義の危機と処方箋
 政治主義の罠
 “コモン”から始まる、新たな民主主義
 情報テクノロジーは敵か、味方か
 貨幣の力とベーシック・インカム
第2部 マルクス・ガブリエル

 「ポスト真実」の時代を生んだ真犯人
 「人間の終焉」と相対主義
 新実在論で民主主義を取り戻す
 未来への大分岐―環境危機とサイバー独裁
 危機の時代の哲学
第3部 ポール・メイソン

 情報テクノロジーの時代に資本主義が死んでゆく
 資本の抵抗―GAFAの独占はなぜ起きた?
 ポストキャピタリズムと労働
 シンギュラリティが脅かす人間の条件
 資本主義では環境危機を乗り越えられない
 生き延びるためのポストキャピタリズム

 

竹中夏海著『IDOL DANCE-歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい』(2012)

 

IDOL DANCE!!!: 歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい

IDOL DANCE!!!: 歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい

 

ぱすぽ☆アップアップガールズ(仮)などの振付を手がける振付師・竹中夏海によるアイドルダンスの読み解き方。丸々1冊「歌って踊るアイドル」の「踊る」に迫った、これまでにない書籍です。アイドルダンスの特徴や独特の楽しみ方を振付師ならではの視点で分析するとともに、コンテンポラリーダンサー・梶原未由(珍しいキノコ舞踊団)、東京女子流ディレクター・佐竹義康&衣装担当・笠井奈津枝、玉井杏奈ぱすぽ☆)への、ダンスをめぐるインタビューも収録しました。

はじめに

1章 アイドルダンスの2大特徴

2章 アイドルは視覚を刺激する

3章 ぱすぽ☆のダンスが出来るまで

さいごに

 

吉田豪著『吉田豪と15人の女たち』(2018)

 

吉田豪と15人の女たち

吉田豪と15人の女たち

 

カルチャーマガジン『BRODY』の人気連載「吉田豪インタビュー」を中心にまとめた、女優・タレント・アイドル・声優へのインタビュー集がリリース。総勢15名の“女”のルーツや哲学、そしてディープすぎる人生にプロインタビュアー・吉田豪が迫る!

片瀬那奈 
「やると決めたらナメられたくない」

福原 遥 
「『まいんちゃん』忘れられたら悲しいです」

篠田麻里子
「ようやく“人間”らしくなれた気がします」

上坂すみれ 
「女子が好むものはだいたいオカルトだから」

蒼波 純 
「他人の恋愛は楽しい。だって自分じゃないから」

松井珠理奈SKE48
 「心を鬼にして、グループのために言いたい」

尾崎由香 
「初挑戦が多すぎて、不安がすごく大きくて……」 

前島亜美 
「アイドルに時間を費やし、培えなかった「ふつうの感覚」

朝日奈央
「『できない』『やれない』は絶対NG」

酒井 瞳
「『折れる心』がなくなった女の子は、かわいげがないんです」

横山由依AKB48
「もう一回奇跡を起こしたいなって」

中井りか(NGT48)
「もう地に落ちてるから。いまさら失うものはない」

後藤真希
「『ファンのため』そこだけはブレない」

市井紗耶香
「あの頃に気づけなかったこと、今だったら」

最上もが(本書オリジナル)
「あなたたちと会い続けるために、この世界にまだ残ってる」