映画

【書評】田辺秋守「築地正明著『わたしたちがこの世界を信じる理由 『シネマ』からのドゥルーズ入門』」『映像学』2021年, 105巻, p.112-116

わたしたちがこの世界を信じる理由: 『シネマ』からのドゥルーズ入門 作者:築地正明 河出書房新社 Amazon

辰已知広「テクストとしての映画衣裳―『憎いあンちくしょう』を事例に」『映像学』2021年, 106巻, p.98-119

【本文】 森英恵は1954年より日活を筆頭に、複数の映画会社のために衣裳デザイン並びに製作を行い、映画産業に大きく貢献した。衣裳は照明や音楽と同様、製作において高い技術が求められるとともに、映画の印象を決定付ける重要な要素である。本稿は森の仕事…

前川修「コロナの写真映像?」『映像学』2021年, 106巻, p.25-33

【本文】

光岡寿郎「コロナとスクリーン : 新型コロナウイルス禍におけるメディア接触の変容と日常性」『コミュニケーション科学』2021年, 53号, p.171-189

【本文】

近藤和都「アクシデントとインフラストラクチャー」『映像学』2021 年 106 巻 p. 8-17

【本文】

渡邉大輔「「見ること」のインフラストラクチャー」『映像学』2021年, 106巻, p.5-7

【本文】

小倉健太郎「アニメ・マシーンとしてのフライシャーの回転式撮影台」『映像学』2021年, 105巻, p.5-26

【本文】 日本のアニメを論じる際に、しばしば強調されてきたのが平面性だ。アニメの平面性を強調する議論は枚挙にいとまがない。こうした議論では、アニメの平面性はときに日本の伝統美術と結び付けられ、日本固有の性質とされる。日本文化研究者のトーマス…

【書評】長谷正人「光岡寿郎・大久保遼編『スクリーン・スタディーズ――デジタル時代の映像/メディア経験』」『社会学評論』2020年, 70巻, 4号, p.413-414

【本文】

佐々木敦著『「批評」とは何か?-批評家養成ギブス』(2008)

「批評」とは何か? : 批評家養成ギブス (BRAINZ叢書) 作者:佐々木敦 発売日: 2015/04/17 メディア: Kindle版 音楽批評、映画批評、文芸批評…そして批評の言葉はジャンルを「貫通」する本気で書きたい人のための「批評」入門。

リンダ・シーガー著, 菊池淳子訳『アカデミー賞を獲る脚本術』(2003=2005)

アカデミー賞を獲る脚本術 作者:リンダ シーガー 発売日: 2003/07/05 メディア: 単行本 優れた脚本には最高の秘密がある。本格派シナリオの書き方。 1 リアルな物語をうまく語るには ドラマの直線型構成/ストーリーを語る形式/旅のストーリー/描写のスト…

鳩飼未緒「日活ロマンポルノと女性観客ー『実録阿部定』が示す親和性」『映像学』2016年, 96巻, p.27-47

【本文】 本稿は日活ロマンポルノの田中登監督作、『実録阿部定』(1975 年)を論じる。異性愛者の男性観客をターゲットに製作され、同時代的にはほぼ男性のみに受容された本作が、想定されていなかった女性観客との親和性を持ち、家父長主義的なジェンダー…

紙屋牧子「最初期の「皇室映画」に関する考察: 隠される/晒される「身体」」『映像学』2018年, 100巻, p.32-52

【本文】 本稿は最初期の皇室映画(天皇・皇族を被写体とした映画)に焦点をあてる。昭和天皇(当時は皇太子)が1921年に渡欧した際、国内外の映画会社・新聞社によって複数の「皇太子渡欧映画」が撮影され、それが画期的だったということは、これまで皇室研…

蓮實重彥著『見るレッスン-映画史特別講義』(2020)

見るレッスン 映画史特別講義 (光文社新書 1107) 作者:蓮實 重彥 発売日: 2020/12/15 メディア: 新書 見る上で重要なのは、異質なものに晒され、葛藤すること。映画は自分の好きなものを、他人の視点など気にせずに自由に見ればいい。ただし、優れた映画には…

小河原あや「ヒッチコック『ロープ』の長廻し移動撮影とショット繋ぎにおける「精神/道徳的」表現 ーロメール&シャブロルの議論を導き手に」『映像学』2014年, 93巻, p.23-40,94-95

【本文】 Hitchcock's famous use of long takes and a tracking camera in Rope (1948) was criticized by Truffaut and others as being a rejection of montage. Hitchcock himself considered the film 'pure cinema' - the movement of camera and perf…

鈴木啓文「カサヴェテス作品に見る揺れ動く情動、変様する身体 ーもう一つのスピノザ-ドゥルーズ的な映画身体」『映像学』2018年, 100巻, p.73-91

【本文】 従来、映画のショック体験がしばしば論じられてきた。対して、本論は触発し変様する映画身体の体験を考える。そのためにまず、ショック体験やイメージの強度的体験を重視するドゥルーズの『シネマ』とドゥルーズ的な映画身体論を確認する。そのうえ…

安部孝典「トリュフォー映画における死のイメージ再考」『映像学』2020年, 104巻, p.179-197

【本文】 フランソワ・トリュフォーの映画で描かれる人物の死は、写真や肖像画のような不動化されたイメージとしばしば関連づけられ論じられてきた。しかし、トリュフォー作品に見られる死のイメージは静的なイメージだけではなく、ある種の運動状態にあるイ…

真鍋公希「『空の大怪獣ラドン』における特撮の機能 ー怪獣映画の「アトラクション」をめぐって」『映像学』2018年, 99巻, p.25-45

【本文】 円谷英二が特技監督を務めた『空の大怪獣ラドン』(1956 年、以下『ラドン』)は、公開当時から高く評価されている作品である。しかし、特撮映画に関する先行研究は『ゴジラ』(1954 年)ばかり注目してきたため、本作はほとんど分析されてこなかっ…

玉田健太「夢の交点/欲望の対立 ヴィンセント・ミネリ ー『ボヴァリー夫人』のニューロティック・ワルツ」『映像学』2016年, 96巻, p.48-67

【本文】 本論文はヴィンセント・ミネリ監督による1949 年公開のハリウッド映画『ボヴァリー夫人』について論じる。本作は先行研究において、ヒロインであるエマの欲望とその抑圧を中心に論じられてきた。それに対して本論文は、フローベールによる原作小説…

馬定延「スクリーンとポストプロダクション:現代美術の映像表現をめぐって」『映像学』2019年, 102巻, p.6-13

【本文】

関口敦仁「“ザイケン”からみる日本の現代美術での映像表現の受容」『映像学』2019年, 102巻, p.14-23

【本文】

木原圭翔「『サイコ』における予期せぬ秘密『ヒッチコック劇場』と映画観客」『映像学』2017年, 97巻, p.24-43

【本文】 リンダ・ウィリアムズが2000年に発表した「規律訓練と楽しみ――『サイコ』とポストモダン映画(“Discipline and Fun: Psycho and Postmodern Cinema”)」は、ミシェル・フーコーによる「規律訓練(discipline)」の概念を援用しながら『サイコ』(Ps…

大﨑智史「映像のなかのスクリーン リアプロジェクションをもちいた多層的映像をめぐって」『美学』2018年, 69巻, 2号, p.37-

【本文】 Rear projection is one of the most frequently used compositing techniques in Hollywood cinema from the 1930s to the late 1960s. Nevertheless, this technique has been hitherto underestimated. Of the scarce existing research, some s…

具慧原「1930年代の批評言説からみる小津映画の「日本的なもの」」『映像学』2020年, 104巻, p.31-50

【本文】 小津の「日本的なもの」は、彼の戦後作品が1970年代にアメリカの論者たちによって伝統的なものと解釈されて以来、盛んに議論された。しかし従来の研究は主に表象の分析に偏っているため、小津を初めて「日本的」と評価した1930年代の議論の全貌は十…

福島可奈子「玩具映画産業の実態とその多様性 ライオン、ハグルマ、孔雀、キング、朝日活動、大毎キノグラフ」『映像学』2019年, 101巻, p.134-154

【本文】 玩具映画産業の実態とその多様性について、大正末から昭和15年頃までの玩具映画全盛期の業界大手6 社の業態とその傾向性の差異を、玩具映写機やフィルムなどの史料分析により実証的に論じる。 玩具映画とは、戦前を中心に存在した子供用35㎜フィル…

今井瞳良「日活ロマンポルノに現れた「団地妻」―白川和子と団地妻イメージ―」『映像学』2019年, 102巻, p.137-154

【本文】 本稿は、白川和子が主演した日活ロマンポルノの団地妻シリーズ『団地妻昼下りの情事』( 西村昭五郎監督、1971 年 ) と『団地妻 しのび逢い』(西村昭五郎監督、1972 年)の分析を通して、「団地妻」が「密室に籠る団地妻」からの解放を模索していた…

雑賀広海「落下と反復のスペクタクル ー『プロジェクトA』と『ポリス・ストーリー/香港国際警察』における肉体性と形象性」『映像学』2019年, 101巻, p.49-68

【本文】 本論文は、ジャッキー・チェンの落下に注目する。先行研究では、危険なス タントを自ら実演することによって、身体の肉体的真正性が強調されるという 側面が論じられてきた。しかし、『プロジェクト A』(1983)や『ポリス・ス トー…

斉藤綾子「映像のフェミニズムについて私の知っている2, 3の事柄」『映像学』2020年, 103巻, p.7-14

【本文】

早川由真「顔のない殺人者― リチャード・フライシャー『見えない恐怖』における〈盲者の視点ショット〉とキャラクターの生成」『映像学』2019年, 102巻, p.75-93

【本文】

河原大輔「ポスト古典期における映画様式に関する試論 ーデイヴィッド・リンチ『ブルー・ベルベット』のテクスト分析」『映画研究』2019年, 1巻, p.1-20

【本文】

近藤和都「スクリーンの「移ろいやすさ」を制御するー戦時下日本の映画上映をめぐる規格化の諸相」『社会学評論』2019年, 69巻, 4号, p. 485-501

【本文】 スクリーンにおける映像の現れ方は,たとえば映画であれば「映写機・フィルム・スクリーン」といった器機の複合およびそれらを操作する主体の技法本稿では器機と技法を包括する語として〈技術〉を用いるの節合関係に応じて変容せざるをえない.この…