映画
「批評」とは何か? : 批評家養成ギブス (BRAINZ叢書) 作者:佐々木敦 発売日: 2015/04/17 メディア: Kindle版 音楽批評、映画批評、文芸批評…そして批評の言葉はジャンルを「貫通」する本気で書きたい人のための「批評」入門。
アカデミー賞を獲る脚本術 作者:リンダ シーガー 発売日: 2003/07/05 メディア: 単行本 優れた脚本には最高の秘密がある。本格派シナリオの書き方。 1 リアルな物語をうまく語るには ドラマの直線型構成/ストーリーを語る形式/旅のストーリー/描写のスト…
【本文】 本稿は日活ロマンポルノの田中登監督作、『実録阿部定』(1975 年)を論じる。異性愛者の男性観客をターゲットに製作され、同時代的にはほぼ男性のみに受容された本作が、想定されていなかった女性観客との親和性を持ち、家父長主義的なジェンダー…
【本文】 本稿は最初期の皇室映画(天皇・皇族を被写体とした映画)に焦点をあてる。昭和天皇(当時は皇太子)が1921年に渡欧した際、国内外の映画会社・新聞社によって複数の「皇太子渡欧映画」が撮影され、それが画期的だったということは、これまで皇室研…
見るレッスン 映画史特別講義 (光文社新書 1107) 作者:蓮實 重彥 発売日: 2020/12/15 メディア: 新書 見る上で重要なのは、異質なものに晒され、葛藤すること。映画は自分の好きなものを、他人の視点など気にせずに自由に見ればいい。ただし、優れた映画には…
【本文】 Hitchcock's famous use of long takes and a tracking camera in Rope (1948) was criticized by Truffaut and others as being a rejection of montage. Hitchcock himself considered the film 'pure cinema' - the movement of camera and perf…
【本文】 従来、映画のショック体験がしばしば論じられてきた。対して、本論は触発し変様する映画身体の体験を考える。そのためにまず、ショック体験やイメージの強度的体験を重視するドゥルーズの『シネマ』とドゥルーズ的な映画身体論を確認する。そのうえ…
【本文】 フランソワ・トリュフォーの映画で描かれる人物の死は、写真や肖像画のような不動化されたイメージとしばしば関連づけられ論じられてきた。しかし、トリュフォー作品に見られる死のイメージは静的なイメージだけではなく、ある種の運動状態にあるイ…
【本文】 円谷英二が特技監督を務めた『空の大怪獣ラドン』(1956 年、以下『ラドン』)は、公開当時から高く評価されている作品である。しかし、特撮映画に関する先行研究は『ゴジラ』(1954 年)ばかり注目してきたため、本作はほとんど分析されてこなかっ…
【本文】 本論文はヴィンセント・ミネリ監督による1949 年公開のハリウッド映画『ボヴァリー夫人』について論じる。本作は先行研究において、ヒロインであるエマの欲望とその抑圧を中心に論じられてきた。それに対して本論文は、フローベールによる原作小説…
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【本文】 リンダ・ウィリアムズが2000年に発表した「規律訓練と楽しみ――『サイコ』とポストモダン映画(“Discipline and Fun: Psycho and Postmodern Cinema”)」は、ミシェル・フーコーによる「規律訓練(discipline)」の概念を援用しながら『サイコ』(Ps…
【本文】 Rear projection is one of the most frequently used compositing techniques in Hollywood cinema from the 1930s to the late 1960s. Nevertheless, this technique has been hitherto underestimated. Of the scarce existing research, some s…
【本文】 小津の「日本的なもの」は、彼の戦後作品が1970年代にアメリカの論者たちによって伝統的なものと解釈されて以来、盛んに議論された。しかし従来の研究は主に表象の分析に偏っているため、小津を初めて「日本的」と評価した1930年代の議論の全貌は十…
【本文】 玩具映画産業の実態とその多様性について、大正末から昭和15年頃までの玩具映画全盛期の業界大手6 社の業態とその傾向性の差異を、玩具映写機やフィルムなどの史料分析により実証的に論じる。 玩具映画とは、戦前を中心に存在した子供用35㎜フィル…
【本文】 本稿は、白川和子が主演した日活ロマンポルノの団地妻シリーズ『団地妻昼下りの情事』( 西村昭五郎監督、1971 年 ) と『団地妻 しのび逢い』(西村昭五郎監督、1972 年)の分析を通して、「団地妻」が「密室に籠る団地妻」からの解放を模索していた…
【本文】 本論文は、ジャッキー・チェンの落下に注目する。先行研究では、危険なス タントを自ら実演することによって、身体の肉体的真正性が強調されるという 側面が論じられてきた。しかし、『プロジェクト A』(1983)や『ポリス・ス トー…
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【本文】 スクリーンにおける映像の現れ方は,たとえば映画であれば「映写機・フィルム・スクリーン」といった器機の複合およびそれらを操作する主体の技法本稿では器機と技法を包括する語として〈技術〉を用いるの節合関係に応じて変容せざるをえない.この…
再履修とっても恥ずかしゼミナール 作者:万田 邦敏 メディア: 単行本(ソフトカバー) ◎1980年代に「月刊イメージフォーラム」誌で連載した傑作エッセイ「とっても恥ずかしゼミナール」を中心に、映画の魅力や映画作りの裏側をユーモアたっぷりに紹介した批…
ドアの映画史―細部からの見方、技法のリテラシー 作者:眸, 吉田 発売日: 2011/04/07 メディア: 単行本 ドアは内開きか、外開きか?気づかないほどさりげない細部の演出や技法に、映画を読み解く鍵がある。ストーリー中心主義を超え、映画の魔法に迫る。 扉と…
ジャン・ルノワール 越境する映画 作者:野崎 歓 発売日: 2001/04/01 メディア: 単行本 遺された貴重な書簡を道しるべに、世界最高の映画作家ルノワールの亡命と越境の後半生を濃密に綴る、友愛の20世紀映画史。 第1章 国境の彼方へ第2章 亡命者たち第3章 タ…
フレーム憑き―視ることと症候 作者:斎藤 環 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2004/06/01 メディア: 単行本 映像の“真実”はどこへ行ったか。“リアル”はフレームに宿る。映画・アニメ・漫画などの視覚表現に現れた隠喩構造の変容を精神分析理論と臨床経験を武…
映画観客とは何者か―メディアと社会主体の近現代史― 作者:藤木 秀朗 出版社/メーカー: 名古屋大学出版会 発売日: 2019/02/22 メディア: 単行本 民衆・国民・東亜民族・大衆・市民 ——。映画館でシネマを観る「数」であるにとどまらず、映画や社会と多様な関係…
マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか? 作者: てらさわホーク 出版社/メーカー: イースト・プレス 発売日: 2019/04/17 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 忖度なし! 誰も書けなかった本邦“初”の「…
物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術 作者: クリストファー・ボグラー,デイビッド・マッケナ,府川由美恵 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス 発売日: 2013/09/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (7件)…
スクリーン・スタディーズ: デジタル時代の映像/メディア経験 作者: 光岡寿郎,大久保遼 出版社/メーカー: 東京大学出版会 発売日: 2019/01/30 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 「写真」「映画」「テレビ」あるいは「携帯電話」といった「ジャ…