論文

森本光「レーマンによるヒッチコック――『北北西に進路を取れ』のダイアローグ分析」『映像学』2024 年 111 巻 p. 28-46

【リンク】 本稿は、アルフレッド・ヒッチコック監督の映画『北北西に進路を取れ』(1959)について、この作品のオリジナル脚本を手がけたアーネスト・レーマンの仕事を評価しつつ、そのダイアローグの言語的な地平に光を当てようという試みである。従来、ヒ…

村山達也「「好きな人の特別な存在になる」ことの特別さ——相互的な愛の価値について——」『エモーション・スタディーズ』2021 年 6 巻 Si 号 p. 22-30

【リンク】 Although being loved by someone we love is generally acknowledged as having special value, what that value is and from whence it derives remain unclear. As described herein, the author suggests two constituents of the special va…

井上 淳子, 上田 泰「アイドルに対するファンの心理的所有感とその影響について ― 他のファンへの意識とウェルビーイングへの効果 ―」『マーケティングジャーナル』2023 年 43 巻 1 号 p. 18-28

【リンク】 本研究はアイドルを応援する(推す)ファンがアイドルに対して心理的所有感を持つことを主張し,その影響について論じるものである。具体的には,アイドルに対するファンの心理的所有感は,同じアイドルの他のファン(同担)に対する複雑な意識を…

渡邊陽祐「対話を通して現れるもう一人のわたし : フーコーの「パレーシア」を手掛かりに」『臨床哲学のメチエ』 22 211-269, 2017

【リンク】

野尻亘「現代の流動化する時空間と 身体性の変容 ー欧米の人文地理学・社会学における モビリティ・アプローチの背景とその限界性ー」『桃山学院大学社会学論集』57(1)

【リンク】 The trends in the mobility approach in Anglophone human geographyand sociology are reviewed from its backgrounds and limitations.The author compares the characteristics of theories on mobility form thesociologists Urry and Shell…

松谷邦英「イリイチ再考一一コンヴィヴィアルな社会の展望」『社会科学ジャーナル』50, 2003

【pdf】 53「ここで銘記すべきは、こうしたイリイチの所論を産業社会の全否定と混同しではならない、という点であろう。イリイチの所論は、あくまでも産業化の不可逆性の認識の上に立った、社会構造の反転の思想である。すでに明らかなように、それは反制度…

金森修「G・カンギレムにおける生命論的技術論」『科学基礎論研究』1992 年 21 巻 1 号 p. 39-44

【リンク】

土田知則「『読むことのアレゴリー」を読む」『千葉大学人文研究』 33 267-295, 2004

【リンク】 ハンデルマン『誰がモーセを殺したか―現代文学理論におけるラビ的解釈の出現』 誰がモーセを殺したか―現代文学理論におけるラビ的解釈の出現 (叢書・ウニベルシタス) 作者:スーザン A.ハンデルマン 法政大学出版局 Amazon

大野純子「コンテンツファイナンスの現状 : 日米の映画ファイナンス手法の比較を通して」『芸術工学研究』7, 63-73, 2007

【リンク】

鈴木晃志郎, 于燕楠「怪異の類型と分布の時代変化に関する定量的分析の試み」『E-journal GEO』2020 年 15 巻 1 号 p. 55-73

【リンク】 今日の地理学において,幽霊や妖怪を含む怪異は,専ら民俗学的な手法に依拠して検討されている.しかし隣接分野では,定量的な手法に基づいた知見が数多く存在し,客観性と厳密性を確保することによって学術的信頼性を高める試みが多くなされてい…

斉藤綾子「逡巡――批評的思考と実践におけるためらいの擁護に向けて」『映像学』2022年 108巻 p.9-15

【リンク】 堀, 木原編『映画論の冒険者たち』 映画論の冒険者たち 東京大学出版会 Amazon

角井誠「映像学のアプローチ」『映像学』2022年 108巻 p.5-8

【リンク】

【書評】流王貴義「岡崎宏樹著 『バタイユからの社会学―至高性,交流,剝き出しの生』」『社会学評論』2021年 72巻 1号 p.62-63

【リンク】 岡崎『バタイユからの社会学―至高性,交流,剝き出しの生』 バタイユからの社会学 (KGUP série 社会文化理論研究) 作者:岡崎 宏樹 関西学院大学出版会 Amazon

藤田 結子, 額賀 美紗子「家庭における食事の用意をめぐる意味づけ ―質的調査からみる育児期就業女性の対処戦略と階層化―」『社会学評論』2021年 72巻 2号 p.151-168

【リンク】 本稿は,女性の社会進出と女性の階層化が同時に進む中,育児期に就業する女性は,食事に関わる家事が自分に偏る状況をどう意味づけているのか,「手作り規範」に注目して考察することを目的とする.リサーチクエスチョンとして,(1)「育児期に…

千田有紀「菊地夏野著『日本のポストフェミニズム――「女子力」とネオリベラリズム』」『社会学評論』2021 年 71 巻 4 号 p. 749-750

【リンク】

長谷正人「近藤和都著『映画館と観客のメディア論――戦前期日本の「映画を読む/書く」という経験』」『社会学評論』2021年, 71巻, 4号, p. 743-744

【リンク】

【書評】熊田俊郎「吉野浩司著『利他主義社会学の創造――P. A. ソローキン最後の挑戦』」『社会学評論』2020年, 71巻, 3号, p.528-529

【本文】

吉武由彩「献血を重ねることと互酬性の予期 ―聞き取り調査の結果から見る献血行為の一断面―」『社会学評論』2020年, 71巻, 3号, p.429-446

【本文】 近年献血者数の減少が問題となっているものの,社会学における献血の研究は少ない.献血をめぐっては,「将来自身や家族も血液製剤を使用するかもしれないから」という献血動機が語られる場合がある.これは互酬性を予期する語りである.他方で,こ…

生明俊雄「博士論文 20世紀日本レコード産業史」

【pdf】

『早稲田文学 2021年秋号』「特集 ホラーのリアリティ」

早稲田文学 2021年秋号 (単行本) 作者:早稲田文学会 筑摩書房 Amazon ❖座談会 虚実の皮膜で恐怖する──実話怪談と心霊ドキュメンタリーの現在 / 佐々木敦+寺内康太郎+吉田悠軌 「ホラゲ実況」はどこへいくのか?──VR、個人制作、スナックホラー / 市松…

【書評】田辺秋守「築地正明著『わたしたちがこの世界を信じる理由 『シネマ』からのドゥルーズ入門』」『映像学』2021年, 105巻, p.112-116

わたしたちがこの世界を信じる理由: 『シネマ』からのドゥルーズ入門 作者:築地正明 河出書房新社 Amazon

辰已知広「テクストとしての映画衣裳―『憎いあンちくしょう』を事例に」『映像学』2021年, 106巻, p.98-119

【本文】 森英恵は1954年より日活を筆頭に、複数の映画会社のために衣裳デザイン並びに製作を行い、映画産業に大きく貢献した。衣裳は照明や音楽と同様、製作において高い技術が求められるとともに、映画の印象を決定付ける重要な要素である。本稿は森の仕事…

森田塁「撮影行為における知覚について―福原信三「写真の新使命」の精読を通して」『映像学』2021年, 106巻, p.56-77

【本文】 福原信三の写真論「写真の新使命」は、彼が創刊した雑誌『写真芸術』において、1922年の4月から9回に渡って掲載されたエッセイである。これはのちに多くの写真論を書くことになる福原が、初めて明確な目的のもとに書いた文章である。 従来福原の写…

前川修「コロナの写真映像?」『映像学』2021年, 106巻, p.25-33

【本文】

光岡寿郎「コロナとスクリーン : 新型コロナウイルス禍におけるメディア接触の変容と日常性」『コミュニケーション科学』2021年, 53号, p.171-189

【本文】

近藤和都「アクシデントとインフラストラクチャー」『映像学』2021 年 106 巻 p. 8-17

【本文】

渡邉大輔「「見ること」のインフラストラクチャー」『映像学』2021年, 106巻, p.5-7

【本文】

境真良「ディープフェイク動画に対する民事的救済の権原について」『社会情報学』2020年, 8巻, 3号, p.147-163

【本文】 ディープフェイクは,動画又は写真の人の容貌データから,別の動画の特定の人の容貌をそれに似せて合成する偽作動画作成技術である。その被害を受けるのは自らの容貌で偽作動画を生成された芸能人等の著名人であるが,偽作動画の公開の民事的差止を…

宇田朗子, 村井源「モバイルゲームにおける女性キャラクターの魅力的要素の分析」『情報知識学会誌』2021年, 31巻, 2号, p.173-180

【本文】 これまでキャラクターに関する研究において,外見についての研究や男性キャラクターにのみ着目した研究は行われてきたが外見以外の魅力に着目した研究や女性キャラクターにのみに着目した研究はあまり行われていない.本研究ではキャラクターの誘因…

【書評】鈴木謙介「伊藤守編 『コミュニケーション資本主義と〈コモン〉の探求― ポスト・ヒューマン時代のメディア論』」『社会学評論』2020年, 71巻, 1号, p.173-174

【本文】 コミュニケーション資本主義と〈コモン〉の探求: ポスト・ヒューマン時代のメディア論 東京大学出版会 Amazon