【書評】宮原浩二郎「池上賢著『“彼ら” がマンガを語るとき,――メディア経験とアイデンティティの社会学』」『社会学評論』2019年, 70巻, 3号, p.284-285

【本文】

【書評】長谷正人「光岡寿郎・大久保遼編『スクリーン・スタディーズ――デジタル時代の映像/メディア経験』」『社会学評論』2020年, 70巻, 4号, p.413-414

【本文】

大森望,伴名練編『2010年代SF傑作選 2』(2020)

2010年代SF傑作選2 (ハヤカワ文庫JA) 発売日: 2020/02/06 メディア: 文庫 ハヤカワSFコンテストと創元SF短編賞という2つの新人賞が創設された2010年代。ジャンル外の文学賞でも評価される宮内悠介、高山羽根子、小川哲をはじめ、酉島伝法、柴田勝家、倉…

佐々木敦著『「批評」とは何か?-批評家養成ギブス』(2008)

「批評」とは何か? : 批評家養成ギブス (BRAINZ叢書) 作者:佐々木敦 発売日: 2015/04/17 メディア: Kindle版 音楽批評、映画批評、文芸批評…そして批評の言葉はジャンルを「貫通」する本気で書きたい人のための「批評」入門。

舞城王太郎著『煙か土か食い物』(2001)

煙か土か食い物 (講談社文庫) 作者:舞城王太郎 発売日: 2012/12/03 メディア: Kindle版 腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。連続主婦殴打生き埋め事件の被害者におふくろが?ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー!故郷に戻った四郎を待つ…

宮内悠介著『彼女がエスパーだったころ』(2016→2018)

彼女がエスパーだったころ (講談社文庫) 作者:宮内悠介 発売日: 2018/04/13 メディア: Kindle版 スプーンなんて、曲がらなければよかったのに―。百匹目の猿、エスパー、オーギトミー、代替医療…人類の叡智=科学では捉えきれない超常現象を通して、人間は再発…

稲葉振一郎著『銀河帝国は必要か-ロボットと人類の未来』(2019)

銀河帝国は必要か? (ちくまプリマー新書) 作者:振一郎, 稲葉 発売日: 2019/09/06 メディア: 新書 超高機能ロボットとの共存や、宇宙への進出がリアリティを増してきた現代。「人間」のアイデンティティも大きく揺らいでいる。「心ある者」とはいったいなんな…

島本理生著『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』(2017)

わたしたちは銀のフォークと薬を手にして (幻冬舎文庫) 作者:島本 理生 発売日: 2020/04/08 メディア: 文庫 限られた時間。たった一度の出会い。特別じゃないわたしたちの、特別な日常。 蟹と、苺と金色の月 桜、生しらす、春の海 雨の映画館、焼き鳥、手を…

大森望編『SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録』(2017)

SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録 (早川書房) 発売日: 2017/06/30 メディア: Kindle版 2016年4月、書評家・翻訳家・SFアンソロジストの大森望を主任講師にむかえて開講した「ゲンロン大森望SF創作講座」。東浩紀、長谷敏司、冲方丁、藤井…

岡田康宏著『アイドルのいる暮らし』(2013)

アイドルのいる暮らし 作者:岡田康宏 発売日: 2013/07/24 メディア: Kindle版 この本に登場する10名は、年齢は20代から50代まで、80年代のアイドル黄金時代を知るベテランから、AKBでアイドルを知ったばかりの若者まで、既婚者が4人、離婚経験者が1人、子供…

ジャレット・コベック著, 浅倉卓弥訳『くたばれインターネット』(2016=2019)

くたばれインターネット (ele-king books) 作者:ジャレット コベック 発売日: 2019/11/29 メディア: 単行本(ソフトカバー) ビヨンセもレディー・ガガもマーク・ザッカーバーグもスティーヴ・ジョブスもだいきらい!21世紀にもっともやってはいけない唯一の…

ニコラス・ローズ著, 檜垣立哉監訳, 小倉拓也, 佐古仁志, 山崎吾郎訳『生そのものの政治学―二十一世紀の生物医学, 権力, 主体性』(2007=2014)

生そのものの政治学〈新装版〉:二十一世紀の生物医学、権力、主体性(叢書・ウニベルシタス) 作者:ローズ,ニコラス 発売日: 2019/11/20 メディア: 単行本 19世紀以来、国家は健康と衛生の名のもとに、人々の生死を管理する権力を手にしてきた。批判的学問や…

藤井太洋著『ハロー・ワールド』(2018)

ハロー・ワールド (講談社文庫) 作者:藤井太洋 発売日: 2021/03/12 メディア: Kindle版 専門を持たない「何でも屋」エンジニアの文椎の武器は、ささやかなITテクニックと仕事仲間と正義感。郭瀬と汪の3人でチーム開発した、広告ブロッカーアプリ“ブランケン”…

古賀光生「西欧の右翼ポピュリスト政党の台頭は、「文化的な反動」 によるものであるのか? ―政策の比較分析から検討する」『年報政治学』2019年, 70巻, 2号, p. 2_84-2_108

【本文】 本稿は、西欧における右翼ポピュリスト政党の 「文化的な」 争点への態度を検討する。ノリスとイングルハートによる有力な先行研究 (Pippa Norris and Inglehart 2019) は、「権威主義的なポピュリスト」 の支持拡大は、脱物質主義的な価値観の主流…

佐藤卓己著『テレビ的教養-一億総博知化への系譜』(2008→2019)

テレビ的教養: 一億総博知化への系譜 (岩波現代文庫) 作者:卓己, 佐藤 発売日: 2019/01/17 メディア: 文庫 テレビは本当に「一億総白痴化」をもたらしたのか? それとも,「一億総博知化」をもたらし得るものなのか――.戦前・戦後にまたがる「放送教育運動」…

舞城王太郎著『山ん中の獅見朋成雄』(2003→2005)

山ん中の獅見朋成雄 (講談社文庫) 作者:舞城王太郎 発売日: 2012/12/03 メディア: Kindle版 中学生の獅見朋成雄はオリンピックを目指せるほどの駿足だった。だが、肩から背中にかけて鬣のような毛が生えていた成雄は世間の注目を嫌い、より人間的であること…

今野敏著『棲月―隠蔽捜査7―』(2018)

棲月―隠蔽捜査7― (新潮文庫) 作者:今野 敏 発売日: 2020/07/29 メディア: 文庫 鉄道のシステムがダウン。都市銀行も同様の状況に陥る。社会インフラを揺るがす事態に事件の影を感じた竜崎は、独断で署員を動かした。続いて、非行少年の暴行殺害事件が発生す…

誉田哲也著『ストロベリーナイト』(2006→2008)

ストロベリーナイト 警部補 姫川玲子 (光文社文庫) 作者:誉田 哲也 発売日: 2009/11/27 メディア: Kindle版 溜め池近くの植え込みから、ビニールシートに包まれた男の惨殺死体が発見された。警視庁捜査一課の警部補・姫川玲子は、これが単独の殺人事件で終わ…

村上龍著『どこにでもある場所とどこにもいないわたし』(2003)

どこにでもある場所とどこにもいない私 作者:村上 龍 発売日: 2003/04/24 メディア: 単行本 空港ロビー、居酒屋、コンビニ、公園、駅の自動改札……。日常の一瞬に、ふと去来する心の揺らぎ、意識の流れを描く八篇の本格短篇

佐藤友哉著『フリッカー式-鏡公彦にうってつけの殺人』(2001)

フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス) 作者:佐藤 友哉 発売日: 2001/07/06 メディア: 新書 妹が死んだ。自殺だった、と僕のイカれた家族は云うが。そして現れた男。手にはビデオ。内容は妹のレイプ中継。渡されたのはレイプ魔どもの愛娘…

今井貴子「成熟社会への掣肘 ―イギリスのEU離脱をめぐる政治社会」『年報政治学』2019年, 70巻, 2号, p. 2_58-2_83

【本文】 欧州連合 (EU) からの離脱を決した2016年国民投票後、イギリスは妥協を排除するような 「情動的分極化」 に陥っているといわれている。それは階級的亀裂や排外主義は後景に退くとさえ論じられた 「成熟社会」 への劇的な掣肘であったといえよう。本…

ミシェル・ウエルベック著, 大塚桃訳『服従』(2015=2015)

服従 (河出文庫) 作者:ミシェル・ウエルベック 発売日: 2017/05/19 メディア: Kindle版 2022年仏大統領選。投票所テロや報道管制の中、極右国民戦線のマリーヌ・ルペンを破り、穏健イスラーム政権が誕生する。シャルリー・エブド事件当日に発売された新たな…

山崎望「「成熟社会論」 から 「ケアの倫理とラディカルデモクラシーの節合」 へ ―「新自由主義―権威主義」 への対抗政治構想」『年報政治学』2019年, 70巻, 2号, p. 2_13-2_35

【本文】 新自由主義と権威主義的ポピュリズムに対して、現在、自由民主主義は有効性と正統性の二つの側面で、危機に直面している。第1章で自由民主主義の危機について論じる。第2章では、成熟社会論を手掛かりに、自由民主主義の有効性と正統性が危機に陥っ…

リンダ・シーガー著, 菊池淳子訳『アカデミー賞を獲る脚本術』(2003=2005)

アカデミー賞を獲る脚本術 作者:リンダ シーガー 発売日: 2003/07/05 メディア: 単行本 優れた脚本には最高の秘密がある。本格派シナリオの書き方。 1 リアルな物語をうまく語るには ドラマの直線型構成/ストーリーを語る形式/旅のストーリー/描写のスト…

トーマス・フリードマン著, 伏見威蕃訳『遅刻してくれてありがとう-常識が通じない時代の生き方』(2016=2018)

遅刻してくれて、ありがとう 常識が通じない時代の生き方 (上)(下)巻セット メディア: セット買い 「何かとてつもないこと」が起きている―社会のめまぐるしい変化を前に、多くの人がそう実感している。だが、飛躍的な変化が不連続に高速で起きると、理解が追…

伊坂幸太郎著『終末のフール』(2006→2009)

終末のフール (集英社文庫) 作者:伊坂幸太郎 発売日: 2013/04/11 メディア: Kindle版 八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒ…

リー・マッキンタイア著, 大橋完太郎監訳, 居村匠, 大崎智史, 西橋卓也訳『ポストトゥルース』(2018=2020)

ポストトゥルース 作者:リー・マッキンタイア 発売日: 2020/09/30 メディア: 単行本 フェイクニュース、オルタナティブファクト…、力によって事実が歪められる時代はいつから始まったのか。政治や社会への広範なリサーチと、人間の認知メカニズム、メディア…

森真一「心理主義化社会のニヒリズム『社会学評論』2011年, 61巻, 4号, p.404-421

【本文】 本稿の目的は,心理主義化社会とニヒリズムの関係を明らかにすることである.この目的を果たすため,本稿はA. ギデンズの『モダニティと自己アイデンティティ(MSI)』(以下MSIと略す)を心理主義化論として読み,彼が提起する問題を出発点とする…

冲方丁著『冲方丁のライトノベルの書き方講座』(2005→2008)

冲方丁のライトノベルの書き方講座 (宝島社文庫) 作者:冲方丁 発売日: 2008/05/12 メディア: 文庫 ライトノベル作家になるためにはどうすればいいのか?優れたライトノベルを書くためにはどうすればいいのか?―そんな作家志望者の疑問に、エンタテインメントの…

湊かなえ著『夜行観覧車』(2010)

夜行観覧車 (双葉文庫) 作者:湊かなえ 発売日: 2020/06/08 メディア: Kindle版 高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が…