新美亮輔, 山田真也「顔の魅力が服の魅力評価に与える影響とその性差」『心理学研究』2020年, 91巻, 2号, p.94-104

【本文】 Faces and clothing are clues to interpersonal perception. However, it is not known whether perceptions of faces and clothing are interacting with each other. We examined the effects of facial attractiveness on subjective ratings o…

松井広志「ポピュラーカルチャーにおけるモノ ー記号・物質・記憶」『社会学評論』2013年, 63巻, 4号, p.503-518

【本文】 近年, デジタルメディアによるコンテンツ受容に関して, 「物質」の対概念としての「情報」そのものに近い消費のあり方が伺える. しかし, ポピュラーカルチャーの現場では, 物質的な「モノ」という形式での受容が依然として観察される. ここには「ポ…

兼子諭「トラウマ概念の社会学的応用とその意義 ー文化的トラウマ論の検討から」『社会学評論』2019年, 69巻, 4号, p.453-467

【本文】 社会や社会集団の成員が,自然災害や戦争などの歴史的出来事を,直接経験していないにもかかわらず自らの悲劇として感じ語ることがある.だがその一方で,出来事など起きなかったかのように沈黙を貫く場合もある.これらの現象を記述し説明するのに…

奥村隆「普遍主義と政治」『現代社会学理論研究』2019年, 13巻, p.144-149

【本文】 根本雅也『ヒロシマ・パラドクス ー戦後日本の反核と人道意識』 ヒロシマ・パラドクス―戦後日本の反核と人道意識 作者:根本雅也 発売日: 2018/06/26 メディア: 単行本

樫村愛子「社会とアートの関係とその変容を社会学的に分析すること」『現代社会学理論研究』2019年, 13巻, p.138-143

【本文】 北田, 神野『社会の芸術/芸術という社会—社会とアートの関係、その再創造に向けて』既読

倉田剛「いかにして社会種の実在性は擁護されうるのか ー「実在論的」社会構築主義についての試論」『哲学』2020年, 2020巻, 71号, p.49-68

【本文】

幸坂健太郎「論説・評論を 「自分と結びつける」 ことの概念区分 ー高校生を対象としたインタビューの分析に基づいて」『読書科学』2019年, 61巻, 2号, p. 77-89

【本文】 This paper aims to classify “self-relevance” to critical essays and propose an explanatory hypothesis for this concept. Interviews about consciousness while reading with senior high school students were conducted. The following co…

桶川泰「恋愛ハウトゥが提供する純粋な関係性をめぐる自己知 ー1985年から2007年までの女性誌を分析資料として」『社会学評論』2016年, 67巻, 1号, p.2-20

【本文】 本稿では, 女性誌に載せられた恋愛ハウトゥから純粋な関係性を志向する自己知を探索し, さらに分類・整序することによって如何なる助言をめぐる言説から成り立っているのかを明らかにした. 女性誌の恋愛ハウトゥ記事の中でも, (a)「(あなたは) ~の…

ジョナサン・ハイト著, 高橋洋訳『社会はなぜ左と右にわかれるのか-対立を超えるための道徳心理学』(2012=2014)

社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学 作者:ジョナサン・ハイト 発売日: 2014/04/24 メディア: 単行本 リベラルはなぜ勝てないのか?政治は「理性」ではなく「感情」だ―気鋭の社会心理学者が、哲学、社会学、人類学、進化理論などの…

打越文弥, 前嶋直樹「社会科学におけるメカニズム的説明の可能性ー因果生成プロセス解明に挑む分析社会学」『書評ソシオロゴス』2015年, 11巻, 1号, p. 1-28

【本文】 石田浩「社会科学における因果推論の可能性」【本文】 赤枝『現代日本における都市メカニズムー都市の計量社会学』 現代日本における都市メカニズム: 都市の計量社会学 (MINERVA社会学叢書) 作者:赤枝 尚樹 発売日: 2015/03/30 メディア: 単行本

安高啓朗「ネオリベラリズムの生命力 ―世界金融危機後のアメリカにみるネオリベラリズムの行為遂行的効果」『年報政治学』2017年, 68巻, 1号, p.1_57-1_79

【本文】 世界金融危機後も依然として強い影響力を保ち続けているネオリベラリズム (新自由主義) の持続性は, 近年の研究における一つの焦点となっている。本稿は, ネオリベラリズムがどのように危機後も生き延びたか, またオルタナティヴな構想が真剣な議論…

鈴木一人「主権と資本 ―グローバル市場で国家はどこまで自律性を維持出来るのか」『年報政治学』2019年, 70巻, 1号, p.1_56-1_75

【本文】 主権国家システムと資本主義システムは近代のシステムの両輪として発達した。しかし、ニクソンショックによって変動相場制へと移行したことで自由な資本移動が可能となり、それが主権国家の自律的な経済財政政策を困難にさせるようになってきた。開…

豊永耕平「出身大学の学校歴と専攻分野が初職に与える影響の男女比較分析 ー学校歴効果の限定性と専攻間トラッキング」『社会学評論』2018年, 69巻, 2号, p.162-178

【本文】 本稿では, 出身大学の学校歴と専攻分野が初職にもたらす影響の男女比較分析を行った. 高等教育の大衆化の中で大卒学歴内部の相対的な格差は拡大傾向にあるが, 既存研究では大卒男性の学校歴に着目した研究が蓄積されてきた一方で, 専攻分野や出身階…

高艸賢「アルフレート・シュッツの社会科学の基礎づけに おける生世界概念の導入の契機と意義 ー生成から世界への内属へ」『社会学評論』2019年, 69巻, 4号, p.468-484

【本文】 アルフレート・シュッツの生世界論は,社会学の研究対象領域の1 つを提示しているだけでなく,社会科学の意味を反省するための手がかりを与えている.本稿の問いは,シュッツにおいて生世界概念は何を契機として導入され,その結果彼の論理はどのよ…

仲嶺真, 田中伸之輔, 上條菜美子「高校生がSNSで知り合った異性と対面で会うまでのやりとり」『社会情報学』2019年, 8巻, 2号, p.159-168

【本文】 近年,SNS利用者数の増加が著しい。SNSを有効活用できれば良好な人間関係が築ける可能性が高まる一方で,SNSで知り合った異性と対面で会ったことによって未成年がトラブルに巻き込まれる事案が社会問題となっている。SNSで知り合った異性と対面で会…

佐々木敦著『ニッポンの音楽』(2014)

ニッポンの音楽 (講談社現代新書) 作者:佐々木敦 発売日: 2015/05/22 メディア: Kindle版 一九六九年から始まる本書の物語は、「Jポップ」葬送の物語であり、ニッポンの寓話でもある。章題記載の音楽家のほか、小沢健二、小山田圭吾、ピチカート・ファイヴ、…

大澤真幸, 北田暁大著『歴史の〈はじまり〉』(2008)

歴史の〈はじまり〉 作者:大澤 真幸,北田 暁大 発売日: 2008/11/17 メディア: 単行本 世界の中心に行っても世界から疎外されているという感覚は解消できない……私と現在はどうつながっているのか。格差社会からアメリカ問題まで二人の社会学者による新しい歴…

遠藤薫「AI/IoT社会における規範問題を考える計算社会科学とポスト・ヒューマニティ」『社会情報学』2019年, 8巻, 2号, p. 1-18

【本文】 20世紀後半に始まった「情報社会」は,21世紀に入って,より高度なレベルに達した。現代では,単に高機能のコンピュータおよびそのネットワークによって社会が効率化されるというだけでなく,人工知能(AI)技術や,世界のあらゆるモノが常時相互に…

近藤和都「スクリーンの「移ろいやすさ」を制御するー戦時下日本の映画上映をめぐる規格化の諸相」『社会学評論』2019年, 69巻, 4号, p. 485-501

【本文】 スクリーンにおける映像の現れ方は,たとえば映画であれば「映写機・フィルム・スクリーン」といった器機の複合およびそれらを操作する主体の技法本稿では器機と技法を包括する語として〈技術〉を用いるの節合関係に応じて変容せざるをえない.この…

高田佳輔「大規模多人数同時参加型オンライン ロールプレイングゲームのエスノグラフィー仮想世界において創発的サードプレイスをいかに生み育てるか」『社会学評論』2019年, 69巻, 4号, p. 434-452

【リンク】 先行研究では,大規模多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲームの中に存在する仮想世界は,自宅や職場から隔離された心地の良い第3 の居場所である「サードプレイス」としての機能を有するとされる.しかし,仮想世 界におけるプレイヤ…

佐藤義之著『「心の哲学」批判序説』(2020)

「心の哲学」批判序説 (講談社選書メチエ) 作者:佐藤 義之 発売日: 2020/04/10 メディア: 文庫 認知科学、神経科学の隆盛によって、あらためて注目を浴びる「心の哲学」は、奇妙な主張をしている。「意識は物質世界の一領域である」「意識は自由な意思決定能…

長尾剛著『テレビゲーム風雲録-インベーダーからドリームキャストまで』(1999)

テレビゲーム風雲録―インベーダーからドリームキャストまで 作者:長尾 剛 メディア: 単行本 わずか15年にして、巨大ビジネスに成長したテレビゲーム業界の興亡。『ゼルダの伝説』の宮本茂、『ドラゴンクエスト』の堀井雄二、『バーチャファイター』の鈴木裕…

安壇美緒著『天龍院亜希子の日記』(2018)

天龍院亜希子の日記 作者:安壇 美緒 発売日: 2018/03/05 メディア: 単行本 人材派遣会社に勤める田町譲。平凡な男のブラックな日常生活を勇気づけるのは、幼い頃に憧れていた野球選手と、長らく会っていない元同級生の日記だった―。第30回小説すばる新人賞受…

『ユリイカ』12, 2019「特集 Vaporwave」

ユリイカ 2019年12月号 特集=Vaporwave ―Oneohtrix Point Never、Vektroidから猫 シ Corp.、ESPRIT 空想、2814まで…WEBを回遊する音楽― 作者:ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー,Night Tempo,仲山ひふみ,銭清弘,山形一生 発売日: 2019/11/28 メディア: …

木下古栗著『人間界の諸相』(2019)

人間界の諸相 作者:木下 古栗 発売日: 2019/01/25 メディア: 単行本 菱野時江とは何者なのか…。謎に満ちた日常が繰り広げられる!異才木下古栗が描くエンタメ風小説! 淑女の嗜み創造的破壊鳥貴族DREAM ON遠隔操作位置情報お茶会visionary活字…

『現代思想』5, 2020, vol.48-7「緊急特集 感染/パンデミック-新型コロナウイルスから考える」

現代思想2020年5月号 緊急特集=感染/パンデミック――新型コロナウイルスから考える 作者:G・アガンベン,J‐L・ナンシー,S・ジジェク,飯島 渉,小泉 義之,奥野克巳 発売日: 2020/04/28 メディア: Kindle版 新型コロナウイルスをめぐる報道が目下加熱してい…

高山一実著『トラペジウム』(2018→2020)

トラペジウム (角川文庫) 作者:高山 一実 発売日: 2020/04/24 メディア: Kindle版 高校1年生の東ゆうは「絶対にアイドルになる」ため、己に4箇条を課して高校生活を送るが――。現役トップアイドルが、アイドルを目指すある女の子の10年間を描いた感動の青春小…

万田邦敏著『再履修 とっても恥ずかしゼミナール』(2009)

再履修とっても恥ずかしゼミナール 作者:万田 邦敏 メディア: 単行本(ソフトカバー) ◎1980年代に「月刊イメージフォーラム」誌で連載した傑作エッセイ「とっても恥ずかしゼミナール」を中心に、映画の魅力や映画作りの裏側をユーモアたっぷりに紹介した批…

須賀しのぶ著『革命前夜』(2015→2018)

革命前夜 (文春文庫) 作者:須賀 しのぶ 発売日: 2018/03/09 メディア: Kindle版 バブル絶頂期の日本を離れ、東ドイツに渡った一人の日本人留学生。住民が互いに監視しあう灰色の町で彼が出会ったのは、暗さのなかから生まれる、焔のような音楽だった。冷戦下…

永井純一著『ロックフェスの社会学-個人化社会における祝祭をめぐって』(2016)

ロックフェスの社会学:個人化社会における祝祭をめぐって (叢書 現代社会のフロンティア) 作者:永井純一 発売日: 2016/10/30 メディア: 単行本 「ロックフェスティバル」と呼ばれる音楽イベントが日本で存在感を放つようになって久しい。ロックフェスはそれ…