小説

梨木香歩著『水辺にて on the water / off the water』(2006→2010)

水辺にて on the water / off the water (ちくま文庫 な 41-1) 作者:梨木 香歩 筑摩書房 Amazon カヤックで漕ぎだす、豊かで孤独な宇宙。そこは物語の予感に満ちている。

絲山秋子著『離陸』(2014)

離陸 作者:絲山 秋子 文藝春秋 Amazon 時空を超えて足跡を残す〈女優〉とは何者か。大切な人を喪い、哀しみの果てに辿りつく場所とは。透徹した目で人生を描く感動長編。

アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ著,沼野充義訳『新約 チェーホフ短編集』(2010)

新訳 チェーホフ短篇集 作者:アントン・チェーホフ 集英社 Amazon “人間を描く天才”チェーホフの短篇13をロシア文学研究者であり名エッセイストの沼野充義氏が豊かな言葉を駆使して新しく訳した珠玉の作品集。個性豊かな登場人物が濃密なドラマを繰り広げる…

パトリック・モディアノ著,平岡篤頼訳『暗いブティック通り』(1978=2005)

暗いブティック通り 作者:パトリック・モディアノ 白水社 Amazon 「冬ソナ」は、ここから始まった! 記憶をなくしてしまった男が、自分の過去の思い出を取り戻すため、パリの街をさまよう――。ゴンクール賞を受賞した、ミステリータッチの物語。

池澤春菜監修『現代SF小説ガイドブック-可能性の文学』(2023)

現代SF小説ガイドブック 可能性の文学 (ele-king books) Pヴァイン Amazon 今、読むべきSFはここにある!厳選、海外作家50人、国内作家50人。「SFの最先端」を伝えるコラム。

日比野コレコ著『ビューティフルからビューティフルへ』(2022)

ビューティフルからビューティフルへ 作者:日比野コレコ 河出書房新社 Amazon 絶望をドレスコードに生きる高3の静とナナは、「ことばぁ」という老婆の家に毎週通っていて――。たたみかけるパンチラインで語られる高校生たちのモノローグ。第59回文藝賞受賞作…

篠田節子著『はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか』(2011→2014)

はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか (文春文庫) 作者:篠田 節子 文藝春秋 Amazon 駿河湾で揚がった巨大ウナギを食べた人間が食中毒にかかった。原因はウナギの体内に残留していたレアメタルのパラジウム。非鉄金属を扱う会社の社員・斎原は、そのウナギが日本の…

日本SF作家クラブ編『ポストコロナのSF』(2021)

ポストコロナのSF (ハヤカワ文庫 JA ニ 3-6) 早川書房 Amazon 2021年4月現在、いまだ終わりの見えない新型コロナウイルスのパンデミックにより、人類社会は決定的な変容を迫られた。この先に待ち受けているのは、ワクチンの普及による収束か、あるいはウイル…

桜木紫乃著『ホテルローヤル』(2013→2015)

ホテルローヤル (集英社文庫) 作者:桜木紫乃 集英社 Amazon 北国のラブホテルの一室で、心をも裸にして生々しく抱き合う男と女。互いの孤独を重ねる中に見えてくるそれぞれの人生の大切な断片を切り取る。第149回直木賞受賞作の文庫化。(解説/川本三郎)

大江健三郎著『大江健三郎小説3』(1996)

『万延元年のフットボール』『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』 (大江健三郎小説) 作者:大江 健三郎 新潮社 Amazon 森のなかの谷間の子供として経験した不思議なかたちで生きる神話、歴史と、子供の想像力でそれを受けとめた物語がなにより重要だとわか…

我孫子武丸著『新装版 殺戮にいたる病』(1992→2017)

新装版 殺戮にいたる病 (講談社文庫) 作者:我孫子武丸 講談社 Amazon 東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるシリアルキラーが出現した。くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえよ…

アルベルト・モラヴィア著,関口英子訳『同調者』(1951=2023)

同調者 (光文社古典新訳文庫 K-Aモ 3-2) 作者:モラヴィア 光文社 Amazon マルチェッロが殺人を犯したのは十三歳のとき。以来、日常生活のなかでは「正常」であろうと努め、果てはファシズム政権下の政治警察の一員に。人並みな結婚を目前にある暗殺計画に関…

恩田陸著『私の家では何も起こらない』(2010=2013)

私の家では何も起こらない (角川文庫) 作者:恩田 陸 KADOKAWA Amazon 小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。ようこそ、恩田陸の幽霊屋敷へ! 小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。幽霊屋敷に魅了された人々の記憶が奏でる不穏な物語の数々。キッチンで殺しあ…

西加奈子著『円卓』(2011→2013)

円卓 (文春文庫) 作者:西 加奈子 文藝春秋 Amazon 二〇一四年、芦田愛菜主演で映画公開決定! 三つ子の姉をもつ琴子は、口が悪く偏屈な小学三年生。周りの価値観とぶつかり、悩み考え成長する姿をユーモラスに温かく描く感動作。

ベルンハルト・シュリンク著,松永美穂訳『朗読者』(1995=2000→2003)

朗読者(新潮文庫) 作者:ベルンハルト・シュリンク 新潮社 Amazon 15歳のぼくは、母親といってもおかしくないほど年上の女性と恋に落ちた。「なにか朗読してよ、坊や!」──ハンナは、なぜかいつも本を朗読して聞かせて欲しいと求める。人知れず逢瀬を重ねる…

ジョゼフ・コンラッド著,柴田元幸訳『ロード・ジム』(1900=2011)

ロード・ジム (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集) 作者:ジョゼフ・コンラッド 河出書房新社 Amazon ジムは船長番として、誰からも厚い信頼を得て仕事に励んでいた。しかし彼には隠された恐ろしい過去があった──かつて老朽船パトナ号の一等航海士だった…

島田雅彦著『小説作法XYZ -作家になるための秘伝』(2022)

小説作法XYZ (新潮選書) 作者:島田 雅彦 新潮社 Amazon 《コトバを生業とする者たちが積み上げて来た文学的叡智がどれだけ人類に貢献して来たか》40年間の作家生活を経て、改めて「知性」の意味を捉え直した時、新たなる小説作法が誕生する。46箇条の「超絶…

多和田葉子著,関口裕昭訳『パウル・ツェランと中国の天使』(2023)

パウル・ツェランと中国の天使 作者:多和田 葉子 文藝春秋 Amazon コロナ禍のベルリン。若き研究者のパトリックはカフェで、ツェランを愛読する謎めいた中国系の男性に出会う。“死のフーガ”“糸の太陽たち”“子午線”……2人は想像力を駆使しながらツェランの詩…

白井智之著『そして誰も死ななかった』(2019→2022)

そして誰も死ななかった (角川文庫) 作者:白井 智之 KADOKAWA Amazon 覆面作家・天城菖蒲から、絶海の孤島に建つ天城館に招待された五人の推理作家。やがて作家たちは次々と奇怪を死を遂げ、そして誰もいなくなったとき、本当の「事件」の幕が開く。特殊設定…

ドン・ウィンズロウ著,田口俊樹訳『業火の市』(2021=2022)

業火の市 (ハーパーBOOKS) 作者:ドン ウィンズロウ ハーパーコリンズ・ジャパン Amazon 1986年アメリカ東海岸。ダニーは通称ドッグタウンを仕切るアイルランド系マフィア・ファミリーの片隅に身を置いているが、昔からの仲間と平穏に暮らしている。とこ…

辻仁成著『なぜ、生きてみるのかと考えてみるのが今かもしれない』(2020)

なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない 作者:辻 仁成 あさ出版 Amazon フランス在住の作家・辻仁成氏が、新型コロナの感染拡大とともに変化する生活の様子をしたためたDesing Storiesのブログを緊急出版!新型コロナによって、「生」や「死」、…

本格ミステリ作家クラブ選・編『ベスト本格ミステリ2018』(2018)

ベスト本格ミステリ2018 (講談社ノベルス) 作者:大山誠一郎,法月綸太郎,東川篤哉,水生大海,西尾維新,城平京,有栖川有栖 講談社 Amazon 2017年に発表された本格ミステリの短編と評論から、本格ミステリのプロフェッショナルが選びぬいたベスト作品集!――今…

塩田武士著『騙し絵の牙』(2017→2019)

騙し絵の牙 (角川文庫) 作者:塩田 武士 KADOKAWA Amazon 出版界と大泉洋という二つの「ノンフィクション」を題材に書く社会派にして本格ミステリー 『罪の声』を発表し、社会派ミステリーの新たな旗手に名乗り出た、塩田武士。第七回山田風太郎賞を受賞し「…

藤沢数希著『ぼくは愛を証明しようと思う。』(2015→2018)

ぼくは愛を証明しようと思う。 (幻冬舎文庫) 作者:藤沢数希 幻冬舎 Amazon 「恋愛なんて、ただの確率のゲーム。正しい方法論があるんだ」。恋人に捨てられ、気になる女性には見向きもされない二十七歳の弁理士、渡辺正樹は、クライアントの永沢にそう告げら…

瀬尾まいこ著『そして、バトンは渡された』(2018→2020)

そして、バトンは渡された (文春文庫) 作者:瀬尾 まいこ 文藝春秋 Amazon 森宮優子、十七歳。継父継母が変われば名字も変わる。だけどいつでも両親を愛し、愛されていた。この著者にしか描けない優しい物語。 「私には父親が三人、母親が二人いる。 家族の形…

小川哲著『ゲームの王国』(2017→2019)

ゲームの王国 上 (ハヤカワ文庫JA) 作者:小川 哲 早川書房 Amazon ゲームの王国 下 (ハヤカワ文庫JA) 作者:小川 哲 早川書房 Amazon サロト・サル―後にポル・ポトと呼ばれたクメール・ルージュ首魁の隠し子とされるソリヤ。貧村ロベーブレソンに生を享けた、…

ヴァージニア・ウルフ著『自分だけの部屋』(1929=1988)

自分だけの部屋 【新装版】 作者:ヴァージニア・ウルフ みすず書房 Amazon 「女性が小説なり詩なりを書こうとするなら、年に500ポンドの収入とドアに鍵のかかる部屋を持つ必要がある」(V・ウルフ) 経済的自立と精神的独立を主張し、想像力の飛翔と軽妙な語…

山田宗樹著『百年法』(2012→2015)

百年法 上 (角川文庫) 作者:山田 宗樹 KADOKAWA Amazon 原爆が6発落とされた日本。敗戦の絶望の中、国はアメリカ発の不老技術“HAVI”を導入した。すがりつくように“永遠の若さ”を得た日本国民。しかし、世代交代を促すため、不老処置を受けた者は100年後に死…

ニール・スティーヴンスン著,日暮雅通訳『ダイヤモンド・エイジ』(1995→2001)

ダイヤモンド・エイジ (海外SFノヴェルズ) 作者:ニール スティーヴンスン 早川書房 Amazon 日常に普及したナノテクノロジーが、文明社会を根底から変容させた21世紀中葉。世界は、多種多様な人種・宗教・主義・嗜好の集まりからなる国家都市に細分化されてい…

陳楸帆(チェン・チウファン)著,中原尚哉訳『荒潮』(2013=2020)

荒潮 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)作者:陳 楸帆早川書房Amazon