小説

ドン・ウィンズロウ著,田口俊樹訳『業火の市』(2021=2022)

業火の市 (ハーパーBOOKS) 作者:ドン ウィンズロウ ハーパーコリンズ・ジャパン Amazon 1986年アメリカ東海岸。ダニーは通称ドッグタウンを仕切るアイルランド系マフィア・ファミリーの片隅に身を置いているが、昔からの仲間と平穏に暮らしている。とこ…

辻仁成著『なぜ、生きてみるのかと考えてみるのが今かもしれない』(2020)

なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない 作者:辻 仁成 あさ出版 Amazon フランス在住の作家・辻仁成氏が、新型コロナの感染拡大とともに変化する生活の様子をしたためたDesing Storiesのブログを緊急出版!新型コロナによって、「生」や「死」、…

本格ミステリ作家クラブ選・編『ベスト本格ミステリ2018』(2018)

ベスト本格ミステリ2018 (講談社ノベルス) 作者:大山誠一郎,法月綸太郎,東川篤哉,水生大海,西尾維新,城平京,有栖川有栖 講談社 Amazon 2017年に発表された本格ミステリの短編と評論から、本格ミステリのプロフェッショナルが選びぬいたベスト作品集!――今…

塩田武士著『騙し絵の牙』(2017→2019)

騙し絵の牙 (角川文庫) 作者:塩田 武士 KADOKAWA Amazon 出版界と大泉洋という二つの「ノンフィクション」を題材に書く社会派にして本格ミステリー 『罪の声』を発表し、社会派ミステリーの新たな旗手に名乗り出た、塩田武士。第七回山田風太郎賞を受賞し「…

藤沢数希著『ぼくは愛を証明しようと思う。』(2015→2018)

ぼくは愛を証明しようと思う。 (幻冬舎文庫) 作者:藤沢数希 幻冬舎 Amazon 「恋愛なんて、ただの確率のゲーム。正しい方法論があるんだ」。恋人に捨てられ、気になる女性には見向きもされない二十七歳の弁理士、渡辺正樹は、クライアントの永沢にそう告げら…

瀬尾まいこ著『そして、バトンは渡された』(2018→2020)

そして、バトンは渡された (文春文庫) 作者:瀬尾 まいこ 文藝春秋 Amazon 森宮優子、十七歳。継父継母が変われば名字も変わる。だけどいつでも両親を愛し、愛されていた。この著者にしか描けない優しい物語。 「私には父親が三人、母親が二人いる。 家族の形…

小川哲著『ゲームの王国』(2017→2019)

ゲームの王国 上 (ハヤカワ文庫JA) 作者:小川 哲 早川書房 Amazon ゲームの王国 下 (ハヤカワ文庫JA) 作者:小川 哲 早川書房 Amazon サロト・サル―後にポル・ポトと呼ばれたクメール・ルージュ首魁の隠し子とされるソリヤ。貧村ロベーブレソンに生を享けた、…

ヴァージニア・ウルフ著『自分だけの部屋』(1929=1988)

自分だけの部屋 【新装版】 作者:ヴァージニア・ウルフ みすず書房 Amazon 「女性が小説なり詩なりを書こうとするなら、年に500ポンドの収入とドアに鍵のかかる部屋を持つ必要がある」(V・ウルフ) 経済的自立と精神的独立を主張し、想像力の飛翔と軽妙な語…

山田宗樹著『百年法』(2012→2015)

百年法 上 (角川文庫) 作者:山田 宗樹 KADOKAWA Amazon 原爆が6発落とされた日本。敗戦の絶望の中、国はアメリカ発の不老技術“HAVI”を導入した。すがりつくように“永遠の若さ”を得た日本国民。しかし、世代交代を促すため、不老処置を受けた者は100年後に死…

ニール・スティーヴンスン著,日暮雅通訳『ダイヤモンド・エイジ』(1995→2001)

ダイヤモンド・エイジ (海外SFノヴェルズ) 作者:ニール スティーヴンスン 早川書房 Amazon 日常に普及したナノテクノロジーが、文明社会を根底から変容させた21世紀中葉。世界は、多種多様な人種・宗教・主義・嗜好の集まりからなる国家都市に細分化されてい…

陳楸帆(チェン・チウファン)著,中原尚哉訳『荒潮』(2013=2020)

荒潮 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)作者:陳 楸帆早川書房Amazon

佐藤究著『テスカトリポカ』(2021)

テスカトリポカ (角川書店単行本) 作者:佐藤 究 KADOKAWA Amazon メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビ…

小林恭二著『ゼウスガーデン衰亡史』(1987)

ゼウスガーデン衰亡史 作者:小林恭二 株式会社シティブックス Amazon うらぶれた場末の遊園地、「下高井戸オリンピック遊戯場」は双子の天才、藤島宙一・宙二兄弟の卓越した経営手腕により急成長を遂げ、「ゼウスガーデン」と名を変えて、ありとあらゆる欲望…

アンドレス・バルバ著,宇野和美訳『きらめく共和国』(2017→2020)

きらめく共和国 作者:アンドレス・バルバ 東京創元社 Amazon 1994年、緑のジャングルと茶色い川をかかえる亜熱帯の町サンクリストバルに、理解不能な言葉を話す子どもたちがどこからともなく現れた。彼らは物乞いをしたり盗みを働いたりして大人たちを不安に…

辻村深月著『かがみの弧城』(2017)

かがみの孤城 作者:辻村 深月 ポプラ社 Amazon 学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集めら…

アリ・スミス著,木原善彦訳『両方になる』(2014=2018)

両方になる (新潮クレスト・ブックス) 作者:スミス,アリ 新潮社 Amazon 十五世紀イタリアに生きたルネサンスの画家と、母を失ったばかりの二十一世紀のイギリスの少女。二人の物語は時空を超えて響き合い、男と女、絵と下絵、事実と虚構の境界をも鮮やかに塗…

道尾秀介著『龍神の雨』(2009→2012)

龍神の雨(新潮文庫) 作者:道尾秀介 新潮社 Amazon 添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。溝田辰也と圭介の兄弟は、母に続いて父を亡くし、継母とささやかな生活を送る。蓮は継父の殺害計画を立てた。あの男は、妹を酷い目に遭わせたか…

小川哲著『ユートロニカのこちら側』(2015)

ユートロニカのこちら側 (ハヤカワ文庫JA) 作者:小川 哲 早川書房 Amazon 巨大情報企業による実験都市アガスティアリゾート。その街では個人情報―視覚や聴覚、位置情報等全て―を提供して得られる報酬で、平均以上の豊かな生活が保証される。しかし、誰もが羨…

山岸真編『90年代SF傑作選 下』(2002)

山岸真編『90年代SF傑作選 下』(2002) 90年代SF傑作選〈下〉 (ハヤカワ文庫SF) 早川書房 Amazon ネビュラ賞とローカス賞を受賞したビッスンの諷刺SF、カナダを代表する作家ソウヤーによる、シャーロック・ホームズのパスティーシュSF、論理のアクロバット…

佐々木敦著『それを小説と呼ぶ』(2020)

それを小説と呼ぶ 作者:佐々木敦 講談社 Amazon 「批評」の終幕、そして「小説」の到来。小説という問題、その思考の足跡をすべて刻む。『新しい小説のために』、『これは小説ではない』に続く、文芸批評家としての最後の主著。 第一章 方法序説第二章 世界…

『SFマガジン』6月号, Vol.62 No.745, 2021

SFマガジン 2021年 06 月号 異常論文特集 早川書房 Amazon 異常論文特集監修:樋口恭介柴田勝家の異常論文を読んだ樋口恭介が「異常論文アンソロジー読みてえ」とツイートし、それを読んだ異常編集者・塩澤快浩が「SFマガジンでお願いできますか? 特集で…

大森望,伴名練編『2010年代SF傑作選 2』(2020)

2010年代SF傑作選2 (ハヤカワ文庫JA) 発売日: 2020/02/06 メディア: 文庫 ハヤカワSFコンテストと創元SF短編賞という2つの新人賞が創設された2010年代。ジャンル外の文学賞でも評価される宮内悠介、高山羽根子、小川哲をはじめ、酉島伝法、柴田勝家、倉…

舞城王太郎著『煙か土か食い物』(2001)

煙か土か食い物 (講談社文庫) 作者:舞城王太郎 発売日: 2012/12/03 メディア: Kindle版 腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。連続主婦殴打生き埋め事件の被害者におふくろが?ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー!故郷に戻った四郎を待つ…

宮内悠介著『彼女がエスパーだったころ』(2016→2018)

彼女がエスパーだったころ (講談社文庫) 作者:宮内悠介 発売日: 2018/04/13 メディア: Kindle版 スプーンなんて、曲がらなければよかったのに―。百匹目の猿、エスパー、オーギトミー、代替医療…人類の叡智=科学では捉えきれない超常現象を通して、人間は再発…

島本理生著『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』(2017)

わたしたちは銀のフォークと薬を手にして (幻冬舎文庫) 作者:島本 理生 発売日: 2020/04/08 メディア: 文庫 限られた時間。たった一度の出会い。特別じゃないわたしたちの、特別な日常。 蟹と、苺と金色の月 桜、生しらす、春の海 雨の映画館、焼き鳥、手を…

大森望編『SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録』(2017)

SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録 (早川書房) 発売日: 2017/06/30 メディア: Kindle版 2016年4月、書評家・翻訳家・SFアンソロジストの大森望を主任講師にむかえて開講した「ゲンロン大森望SF創作講座」。東浩紀、長谷敏司、冲方丁、藤井…

ジャレット・コベック著, 浅倉卓弥訳『くたばれインターネット』(2016=2019)

くたばれインターネット (ele-king books) 作者:ジャレット コベック 発売日: 2019/11/29 メディア: 単行本(ソフトカバー) ビヨンセもレディー・ガガもマーク・ザッカーバーグもスティーヴ・ジョブスもだいきらい!21世紀にもっともやってはいけない唯一の…

藤井太洋著『ハロー・ワールド』(2018)

ハロー・ワールド (講談社文庫) 作者:藤井太洋 発売日: 2021/03/12 メディア: Kindle版 専門を持たない「何でも屋」エンジニアの文椎の武器は、ささやかなITテクニックと仕事仲間と正義感。郭瀬と汪の3人でチーム開発した、広告ブロッカーアプリ“ブランケン”…

舞城王太郎著『山ん中の獅見朋成雄』(2003→2005)

山ん中の獅見朋成雄 (講談社文庫) 作者:舞城王太郎 発売日: 2012/12/03 メディア: Kindle版 中学生の獅見朋成雄はオリンピックを目指せるほどの駿足だった。だが、肩から背中にかけて鬣のような毛が生えていた成雄は世間の注目を嫌い、より人間的であること…

今野敏著『棲月―隠蔽捜査7―』(2018)

棲月―隠蔽捜査7― (新潮文庫) 作者:今野 敏 発売日: 2020/07/29 メディア: 文庫 鉄道のシステムがダウン。都市銀行も同様の状況に陥る。社会インフラを揺るがす事態に事件の影を感じた竜崎は、独断で署員を動かした。続いて、非行少年の暴行殺害事件が発生す…