三宅陽一郎著『人工知能のうしろから世界をのぞいてみる』(2024)

 

人間のような時間と空間の使い方を参考に組み立てられる人工知能。人間に限りなく近く…と設計されるかれらには世界がどのように見えるのだろうか。喜びや悲しみなどの感情はあるのだろうか。どのように私たちに影響を与え、与えられ、拡張されているのか。人工知能、そして人工知能と共に生きる人間の主観世界のデザインを考えるために――

まえがき

Ⅰ 物は心をもつのか

第1章 動かすこと、考えることーー人工知能の理論を作るには

第2章 希望し、恐れ、喜ぶーー人工知能の経験を考える

第3章 物質と精神、思考と行動、反射と自律
 

Ⅱ 空間をひらく

第4章 地図を求め、地図を持ち、地図を作るーーデジタルゲームの世界設計

第5章 2D、3Dからメタバース、スマートシティ、そして…ーー人間と空間の拡張

第6章 都市が人工知能になるときーー人とスマートシティ


Ⅲ 経験になじむ

第7章 力になり、関係を取りもち、自身を発展させるーーソーシャルゲーム人工知能

第8章 物理世界とデジタル世界のはざまでーーメタバースは人の意識を変えるのか

第9章 人を理解し、空間を認識し、社会に参加する


Ⅳ 物語のなかへ

第10章 他者のまなざし、人工知能のまなざし

第11章 冒険から転生、模索からやり直し――異世界転生とマルチバースと未来のコンテンツ

第12章 自分だけの箱庭があるということーーゲームの世界とケア

 

あとがき