読書

新美亮輔, 山田真也「顔の魅力が服の魅力評価に与える影響とその性差」『心理学研究』2020年, 91巻, 2号, p.94-104

【本文】 Faces and clothing are clues to interpersonal perception. However, it is not known whether perceptions of faces and clothing are interacting with each other. We examined the effects of facial attractiveness on subjective ratings o…

兼子諭「トラウマ概念の社会学的応用とその意義 ー文化的トラウマ論の検討から」『社会学評論』2019年, 69巻, 4号, p.453-467

【本文】 社会や社会集団の成員が,自然災害や戦争などの歴史的出来事を,直接経験していないにもかかわらず自らの悲劇として感じ語ることがある.だがその一方で,出来事など起きなかったかのように沈黙を貫く場合もある.これらの現象を記述し説明するのに…

倉田剛「いかにして社会種の実在性は擁護されうるのか ー「実在論的」社会構築主義についての試論」『哲学』2020年, 2020巻, 71号, p.49-68

【本文】

ジョナサン・ハイト著, 高橋洋訳『社会はなぜ左と右にわかれるのか-対立を超えるための道徳心理学』(2012=2014)

社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学 作者:ジョナサン・ハイト 発売日: 2014/04/24 メディア: 単行本 リベラルはなぜ勝てないのか?政治は「理性」ではなく「感情」だ―気鋭の社会心理学者が、哲学、社会学、人類学、進化理論などの…

佐々木敦著『ニッポンの音楽』(2014)

ニッポンの音楽 (講談社現代新書) 作者:佐々木敦 発売日: 2015/05/22 メディア: Kindle版 一九六九年から始まる本書の物語は、「Jポップ」葬送の物語であり、ニッポンの寓話でもある。章題記載の音楽家のほか、小沢健二、小山田圭吾、ピチカート・ファイヴ、…

大澤真幸, 北田暁大著『歴史の〈はじまり〉』(2008)

歴史の〈はじまり〉 作者:大澤 真幸,北田 暁大 発売日: 2008/11/17 メディア: 単行本 世界の中心に行っても世界から疎外されているという感覚は解消できない……私と現在はどうつながっているのか。格差社会からアメリカ問題まで二人の社会学者による新しい歴…

佐藤義之著『「心の哲学」批判序説』(2020)

「心の哲学」批判序説 (講談社選書メチエ) 作者:佐藤 義之 発売日: 2020/04/10 メディア: 文庫 認知科学、神経科学の隆盛によって、あらためて注目を浴びる「心の哲学」は、奇妙な主張をしている。「意識は物質世界の一領域である」「意識は自由な意思決定能…

長尾剛著『テレビゲーム風雲録-インベーダーからドリームキャストまで』(1999)

テレビゲーム風雲録―インベーダーからドリームキャストまで 作者:長尾 剛 メディア: 単行本 わずか15年にして、巨大ビジネスに成長したテレビゲーム業界の興亡。『ゼルダの伝説』の宮本茂、『ドラゴンクエスト』の堀井雄二、『バーチャファイター』の鈴木裕…

安壇美緒著『天龍院亜希子の日記』(2018)

天龍院亜希子の日記 作者:安壇 美緒 発売日: 2018/03/05 メディア: 単行本 人材派遣会社に勤める田町譲。平凡な男のブラックな日常生活を勇気づけるのは、幼い頃に憧れていた野球選手と、長らく会っていない元同級生の日記だった―。第30回小説すばる新人賞受…

『ユリイカ』12, 2019「特集 Vaporwave」

ユリイカ 2019年12月号 特集=Vaporwave ―Oneohtrix Point Never、Vektroidから猫 シ Corp.、ESPRIT 空想、2814まで…WEBを回遊する音楽― 作者:ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー,Night Tempo,仲山ひふみ,銭清弘,山形一生 発売日: 2019/11/28 メディア: …

『現代思想』5, 2020, vol.48-7「緊急特集 感染/パンデミック-新型コロナウイルスから考える」

現代思想2020年5月号 緊急特集=感染/パンデミック――新型コロナウイルスから考える 作者:G・アガンベン,J‐L・ナンシー,S・ジジェク,飯島 渉,小泉 義之,奥野克巳 発売日: 2020/04/28 メディア: Kindle版 新型コロナウイルスをめぐる報道が目下加熱してい…

高山一実著『トラペジウム』(2018→2020)

トラペジウム (角川文庫) 作者:高山 一実 発売日: 2020/04/24 メディア: Kindle版 高校1年生の東ゆうは「絶対にアイドルになる」ため、己に4箇条を課して高校生活を送るが――。現役トップアイドルが、アイドルを目指すある女の子の10年間を描いた感動の青春小…

万田邦敏著『再履修 とっても恥ずかしゼミナール』(2009)

再履修とっても恥ずかしゼミナール 作者:万田 邦敏 メディア: 単行本(ソフトカバー) ◎1980年代に「月刊イメージフォーラム」誌で連載した傑作エッセイ「とっても恥ずかしゼミナール」を中心に、映画の魅力や映画作りの裏側をユーモアたっぷりに紹介した批…

須賀しのぶ著『革命前夜』(2015→2018)

革命前夜 (文春文庫) 作者:須賀 しのぶ 発売日: 2018/03/09 メディア: Kindle版 バブル絶頂期の日本を離れ、東ドイツに渡った一人の日本人留学生。住民が互いに監視しあう灰色の町で彼が出会ったのは、暗さのなかから生まれる、焔のような音楽だった。冷戦下…

永井純一著『ロックフェスの社会学-個人化社会における祝祭をめぐって』(2016)

ロックフェスの社会学:個人化社会における祝祭をめぐって (叢書 現代社会のフロンティア) 作者:永井純一 発売日: 2016/10/30 メディア: 単行本 「ロックフェスティバル」と呼ばれる音楽イベントが日本で存在感を放つようになって久しい。ロックフェスはそれ…

ウィリアム・マイヤーズ著, 久保田晃弘監修, 岩井木綿子, 上原昌子訳『バイオアート―バイオテクノロジーは未来を救うのか。』(2015=2016)

バイオアート―バイオテクノロジーは未来を救うのか。 作者:ウィリアム・マイヤー 発売日: 2016/05/24 メディア: 単行本 生命科学の発展は人間も環世界も根源的に「作り変え可能」〈ハッカブル〉であることを示している。生命の作り変え〈ハック〉が情報技術…

大木毅著『独ソ戦-絶滅戦争の惨禍』(2019)

独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 (岩波新書) 作者:大木 毅 発売日: 2019/07/20 メディア: 新書 「これは絶滅戦争なのだ」.ヒトラーがそう断言したとき,ドイツとソ連との血で血を洗う皆殺しの闘争が始まった.日本人の想像を絶する独ソ戦の惨禍.軍事作戦の進行を追…

リチャード・パワーズ著, 柴田元幸, 前山佳朱彦訳『囚人のジレンマ』(1988=2007)

囚人のジレンマ 作者:リチャード パワーズ 発売日: 2007/05/24 メディア: 単行本 ホブソン家の家族たちは、いま大きな困難に向き合っていた。家長である元・歴史教師のエディ・ホブソンが抱え込んできた謎の病気が、いよいよ彼の生命を脅かす深刻な様相を帯…

吉田眸著『ドアの映画史-細部からの見方、技法のリテラシー』(2011)

ドアの映画史―細部からの見方、技法のリテラシー 作者:眸, 吉田 発売日: 2011/04/07 メディア: 単行本 ドアは内開きか、外開きか?気づかないほどさりげない細部の演出や技法に、映画を読み解く鍵がある。ストーリー中心主義を超え、映画の魔法に迫る。 扉と…

宇野邦一著『ドゥルーズー流動の哲学』(2001→2020)

ドゥルーズ 流動の哲学 [増補改訂] (講談社学術文庫) 作者:宇野邦一 発売日: 2020/02/10 メディア: Kindle版 二〇世紀後半の哲学を牽引した思想家ジル・ドゥルーズ(一九二五‐九五年)。哲学史的な著作から出発し、『差異と反復』と『意味の論理学』を経て、…

ロナルド・H・コース著, 宮澤健一, 後藤晃, 藤垣芳文訳『企業・市場・法』(1988=1992→2020)

企業・市場・法 (ちくま学芸文庫) 作者:コース,ロナルド・H. 発売日: 2020/02/11 メディア: 文庫 新制度派経済学を打ち立てたひとりとして、1991年にノーベル経済学賞を受賞したロナルド・H・コース。本書は、その主要業績たる「企業の本質」「社会的費…

山本太郎著『感染症と文明-共生への道』(2011)

感染症と文明――共生への道 (岩波新書) 作者:山本 太郎 発売日: 2011/06/22 メディア: 新書 感染症との闘いは人類に勝利をもたらすのだろうか.防疫対策による封じ込めは,大きな悲劇の準備にすぎないのかもしれない.共生の道はあるのか.感染症と人類の関係…

松浦寿輝著『エッフェル塔試論』(1995→2000)

エッフェル塔試論 (ちくま学芸文庫) 作者:松浦 寿輝 メディア: 文庫 古典的な「表象」の崩壊に代わって「イメージ」の出現という出来事が成立する時点において、恐らくエッフェル塔とは、西欧の表象空間に起きたこの地の竣工の日付をこの認識論的断層の上に…

山本貴光, 吉川浩満著『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。-古代ローマの大賢人の教え』(2020)

その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。: 古代ローマの大賢人の教え (単行本) 作者:山本 貴光,吉川 浩満 発売日: 2020/03/13 メディア: 単行本(ソフトカバー) 仕事、進路、人間関係……。尽きない悩みも、古代の賢人に学べば、みるみる氷解。不安をなくし…

稲葉振一郎著『増補 経済学という教養』(2004→2008)

経済学という教養 (ちくま文庫) 作者:稲葉 振一郎 発売日: 2008/07/09 メディア: 文庫 誰しも「経済」と無縁には生きられない。だからこそ、経済学の基本ぐらいは押さえておきたい。経済学の主流たる「新古典派」、これに対抗してきた「マルクス経済学」──。…

野崎歓著『ジャン・ルノワール 越境する映画』(2001)

ジャン・ルノワール 越境する映画 作者:野崎 歓 発売日: 2001/04/01 メディア: 単行本 遺された貴重な書簡を道しるべに、世界最高の映画作家ルノワールの亡命と越境の後半生を濃密に綴る、友愛の20世紀映画史。 第1章 国境の彼方へ第2章 亡命者たち第3章 タ…

メイソン・ガリー著, 金原瑞人, 石田文子訳『天才たちの日課-クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』(2014)

天才たちの日課 女性編 自由な彼女たちの必ずしも自由でない日常 作者:メイソン・カリー 発売日: 2019/09/26 メディア: 単行本 小説家、詩人、芸術家、哲学者、研究者、作曲家、映画監督…彼らはどうクリエイティブを保っていたか?161人の天才たちの「意外?」…

桜井厚著『インタビューの社会学-ライブストーリーの聞き方』(2002)

インタビューの社会学―ライフストーリーの聞き方 作者:桜井 厚 メディア: 単行本 本書では、語り手の声が紡ぎ出す一個人の主観的な意味やアイデンティティをできるだけすくい取り、インタビュアーとの相互行為を通して社会や文化の変動を読み解くライフスト…

斎藤環著『フレーム憑き-視ることと症候』(2004)

フレーム憑き―視ることと症候 作者:斎藤 環 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2004/06/01 メディア: 単行本 映像の“真実”はどこへ行ったか。“リアル”はフレームに宿る。映画・アニメ・漫画などの視覚表現に現れた隠喩構造の変容を精神分析理論と臨床経験を武…

『表象』12. 2008.

表象12:展示空間のシアトリカリティ 作者: 出版社/メーカー: 月曜社 発売日: 2018/04/26 メディア: 単行本 近年の映像技術やメディア環境の発展に伴い、ダンスやパフォーマンスの身体表現をどのように作品として収蔵し展示するかという問題意識がますます高…