科学

西内啓著『統計学が最強の学問である[実践編]』(2014)

統計学が最強の学問である[実践編]――データ分析のための思想と方法 作者:西内 啓 ダイヤモンド社 Amazon 異例のベストセラーの著者が贈る最良の実践入門。『統計学が最強の学問である』では概略の紹介に留めた統計手法の「使い方」を解説する。統計学や数学…

甘利俊一著『脳・心・人工知能-数理で脳を解き明かす』(2016)

脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす (ブルーバックス) 作者:甘利俊一 講談社 Amazon 数理で「脳」と「心」がここまでわかった!囲碁や将棋で、AIが人間に勝利を遂げた。2045年、人工知能が人間の能力を超える「シンギュラリティ」は、本当に訪れるのか?数…

ガイ・ドイッチャー著,椋田直子訳『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』(2010=2012→2022)

言語が違えば、世界も違って見えるわけ (ハヤカワ文庫NF) 作者:ガイ ドイッチャー 早川書房 Amazon <言語が変われば、見る空の色も変わる>古代ギリシャの色彩から、未開社会のひとびとの空間感覚、母語が知覚に影響する脳の仕組みまでーー言語が世界観を変…

加藤文元著『数学する精神-正しさの想像、美しさの発見』(2007)

数学する精神 増補版 正しさの創造、美しさの発見 (中公新書) 作者:加藤文元 中央公論新社 Amazon 数学における「正しさ」とは何だろうか。公式や証明は絶対的に正しいもので、揺るぎない「神の知」だと思っている人も少なくないだろう。しかし数学を創った…

横倉祐貴,ジェフリ・フォーセット,土井琢身,瀧雅人著,初田哲夫,坪井俊編『数理は世界を創造できるか-宇宙・生命・情報の謎にせまる』(2021)

数理は世界を創造できるか: 宇宙・生命・情報の謎にせまる 作者:横倉 祐貴,ジェフリ フォーセット,土井 琢身,瀧 雅人 東京大学出版会 Amazon 数理的な視点で探ると新たな世界がみえてくる!? ブラックホールにリンゴを入れるとどうなるの? ヒトの設計図はゴ…

ニール・スティーヴンスン著,日暮雅通訳『ダイヤモンド・エイジ』(1995→2001)

ダイヤモンド・エイジ (海外SFノヴェルズ) 作者:ニール スティーヴンスン 早川書房 Amazon 日常に普及したナノテクノロジーが、文明社会を根底から変容させた21世紀中葉。世界は、多種多様な人種・宗教・主義・嗜好の集まりからなる国家都市に細分化されてい…

吉川浩満著『理不尽な進化 増補新版-遺伝子と運のあいだ』(2014→2021)

理不尽な進化 増補新版 ――遺伝子と運のあいだ (ちくま文庫) 作者:吉川 浩満 筑摩書房 Amazon 生物種の99.9パーセントが絶滅する。生物の歴史はずいぶんと「理不尽」な遍歴をたどってきた。本書は、絶滅という観点から生物の歴史を眺め、俗説が人びとを魅…

ジョルジョ・アガンベン著, 上村忠男訳『実在とは何か-マヨラナの失踪』(2016=2018)

実在とは何か マヨラナの失踪 (講談社選書メチエ) 作者:ジョルジョ・アガンベン 発売日: 2018/07/12 メディア: 単行本 一九三八年三月二六日、イタリアの若き理論物理学者が郵便船ティレニア号に乗船したあと、忽然と姿を消した―。当時三一歳だったエットレ…

海猫沢めろん著『明日、機械がヒトになるールポ最新科学』(2016)

明日、機械がヒトになる ルポ最新科学 (講談社現代新書) 作者:海猫沢 めろん 発売日: 2016/05/18 メディア: 新書 ヒトと機械の境界が溶け始めた!AIからロボット、3Dプリンタまで。小説家が7人の科学者を訪ねる、テクノロジーの最前線。 第一章 SR――虚構を…

マーク・チャンギージー著,柴田裕之訳『ヒトの目、驚異の進化-視覚革命が文化を生んだ』(2009=2012→2020)

ヒトの目、驚異の進化 視覚革命が文明を生んだ (ハヤカワ文庫NF) 作者:マーク・チャンギージー 発売日: 2020/03/05 メディア: Kindle版 アルファベットや漢字など世界各地の文字から、字形を構成するL、X、Kほか19の「文字素」を抽出し出現頻度を解析した著…

高橋信著『マンガでわかる統計学 回帰分析編』(2005)

マンガでわかる統計学 回帰分析編 作者:信, 高橋,いろは, 井上,トレンドプロ 発売日: 2005/09/01 メディア: 単行本 本書は、回帰分析と重回帰分析とロジスティック回帰分析を解説した書籍です。 プロローグ:ノルンへようこそ第1章 基礎知識第2章 回帰分析第…

川山竜二「反省理論と科学システムの衝突―機能システムの内部構造論に向けて―」『年報社会学論集』2018年, 2018巻, 31号, p.36-47

【本文】 This study examines the relationship between reflexivity in functional systems and science as a functional system from the viewpoint of functional differentiation. We discuss the internal structure of functional systems and the co…

高橋信著『マンガでわかる統計学 因子分析編』(2006)

マンガでわかる統計学 因子分析編 作者:高橋 信,井上 いろは,トレンド・プロ 発売日: 2006/10/26 メディア: 単行本 『マンガでわかる統計学』『マンガでわかる統計学回帰分析編』それぞれの登場人物が総登場。前2作をお読みいただいた方は必読です。 プロロ…

カルロ・ロヴェッリ著, 栗原俊秀訳『すごい物理学講義』(2014=2017→2019)

すごい物理学講義 (河出文庫) 作者:カルロ・ロヴェッリ,竹内薫 発売日: 2020/01/24 メディア: Kindle版 時間は存在しない、無限の終わり、ビッグバンの先にあるもの…わたしたちは、こんな驚きの世界に生きている!だれもが興奮できる究極の世界原理をあなたに…

『現代思想』5, 2020, vol.48-7「緊急特集 感染/パンデミック-新型コロナウイルスから考える」

現代思想2020年5月号 緊急特集=感染/パンデミック――新型コロナウイルスから考える 作者:G・アガンベン,J‐L・ナンシー,S・ジジェク,飯島 渉,小泉 義之,奥野克巳 発売日: 2020/04/28 メディア: Kindle版 新型コロナウイルスをめぐる報道が目下加熱してい…

山本太郎著『感染症と文明-共生への道』(2011)

感染症と文明――共生への道 (岩波新書) 作者:山本 太郎 発売日: 2011/06/22 メディア: 新書 感染症との闘いは人類に勝利をもたらすのだろうか.防疫対策による封じ込めは,大きな悲劇の準備にすぎないのかもしれない.共生の道はあるのか.感染症と人類の関係…

野田ユウキ著『図説 シンギュラリティの科学と哲学』(2019)

図説 シンギュラリティの科学と哲学 作者: 野田ユウキ 出版社/メーカー: 秀和システム 発売日: 2019/02/07 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 未来予測は必ず外れるのか!?技術的シンギュラリティは、人工知能が文明に対して引き起こすと予想さ…

D. ウェイド・ハンズ著, 高見典和, 原谷直樹, 若田部昌澄訳『ルールなき省察-経済学方法論と現代科学論』(2001=2018)

ルールなき省察――経済学方法論と現代科学論 作者: D・ウェイド・ハンズ,D. Wade Hands,高見典和,原谷直樹,若田部昌澄 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会 発売日: 2018/03/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 経済学の歴史、方法論、…

太田邦史著『「生命多元性原理」入門』(2018)

「生命多元性原理」入門 (講談社選書メチエ) 作者: 太田邦史 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2018/09/12 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る なぜ地球上には八七〇万種もの生物が存在するのか?遺伝、発生、進化…なぜかくも複雑…

網谷祐一著『理性の起源ー賢すぎる、愚かすぎる、それが人間だ』(2017)

理性の起源: 賢すぎる、愚かすぎる、それが人間だ (河出ブックス 101)作者: 網谷祐一出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2017/02/11メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (7件) を見る 理性があることは進化で有利なのか。どのようなか…

コリン・ブルース著, 和田純夫訳『量子力学の解釈問題ー実験が示唆する「多世界」の実在』(2004=2008)

量子力学の解釈問題―実験が示唆する「多世界」の実在 (ブルーバックス)作者: コリン・ブルース,和田純夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/05/21メディア: 新書購入: 6人 クリック: 146回この商品を含むブログ (26件) を見る 「意識をもつ観測者」が状態…

安東正樹著『重力波とはなにか―「時空のさざなみ」が拓く新たな宇宙論』(2016)

重力波とはなにか 「時空のさざなみ」が拓く新たな宇宙論 (ブルーバックス)作者: 安東正樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/09/16メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る 地球から太陽までの距離で、水素原子1個分の伸び縮み―とても可能とは思…