論文

馬定延「スクリーンとポストプロダクション:現代美術の映像表現をめぐって」『映像学』2019年, 102巻, p.6-13

【本文】

関口敦仁「“ザイケン”からみる日本の現代美術での映像表現の受容」『映像学』2019年, 102巻, p.14-23

【本文】

平井秀幸「ポスト・リスクモデルの犯罪者処遇へ? (課題研究:犯罪社会学におけるリスク社会論の意義)」『犯罪社会学研究』2016年, 41巻, p.26-46

【本文】 理論犯罪学の伝統的理解では,規律から管理へと犯罪統制トレンドが変化するなかで,リスクは犯罪者処遇ではなく犯罪予防やリスク人口層の管理と結びつくようになっているとされる.しかし,そうした理解は経験的・理論的に見て必ずしも妥当なもので…

田中智仁「万引きの被疑者に対するセレクティブ・サンクション ー文化的側面と保安警備業務に着目した考察」『犯罪社会学研究』2018年, 43巻, p.42-56

【本文】 2010年から全ての万引きが警察へ通報されることになったが,万引き対策には多様な価値観が反映されており,店舗内処理も残存している.本稿の目的は,万引き対策の歴史的変遷を概観し,文化的側面と保安警備業務に着目した上で,万引きに関する有識…

周[イ]生, 小泉國茂「冷蔵庫を事例とした日中間のグローバルリサイクルシステムの環境影響評価」『政策科学』立命館大学政策科学会, 2005年, 13巻, 1号, p.43-52

【本文】 アジアの経済発展と共に貿易構造の多角化が進み、消費国と生産国間の資源循環量が激増している。生産国で生産され、消 費国で廃棄物となった資源が、生産国に循環することによって新たな枯渇性資源採掘が抑制され、資源問題と環境問…

網谷龍介「20世紀ヨーロッパにおける政党デモクラシーの現実モデル ―H. ケルゼンの民主政論を手がかりに―」『年報政治学』2016年, 67巻, 2号, p.78-98

【本文】 本論文は, 議会制デモクラシーをめぐるわれわれの理解について, 歴史的な視点から再検討を行うものである。現在, 民主政の経験的研究においては, 「競争」 を鍵となるメカニズムとするのが通例である。本論文はこのような想定を相対化し, 「競争」 …

阪口祐介「犯罪リスク知覚の規定構造 ー国際比較からみる日本の特殊性」『社会学評論』2008年, 59巻, 3号, p.462-477

【本文】 本稿は,いかなる社会的属性を持つ人びとが犯罪被害のリスクを感じており,それはなぜなのか,について明らかにする.1960年代から欧米ではじまる犯罪不安の実証研究は,女性,高齢者,低階層の人びとが犯罪被害のリスクを感じやすいことを明らかに…

小林麻衣, 堀毛一也, 北村英哉「学業場面における誘惑対処方略の有効性の検討」『心理学研究』2018年, 88巻, 6号, p.525-534

【本文】 This two-part study aimed to examine the effects of temptation coping strategies on self-control when faced with a conflict between academic goals and temptations. The results of Study 1 indicated that the general use of temptatio…

内田遼介, 寺口司, 大工泰裕「運動部活動場面での被体罰経験が体罰への容認的態度に及ぼす影響」『心理学研究』2020年, 91巻, 1号, p.1-11

【本文】 Corporal punishment in the setting of extracurricular school sport activities (bukatsu in Japan) has attracted public attention since 2013. Previous research studies attempted to characterize the actual conditions of corporal puni…

金政祐司, 荒井崇史, 島田貴仁, 石田仁, 山本功「親密な関係破綻後のストーカー的行為のリスク要因に関する尺度作成とその予測力」『心理学研究』2018年, 89巻, 2号, p.160-170

【本文】 This study aimed to reveal the risk factors for a person to perpetrate stalking-like behaviors following the end of a romantic relationship based on personality traits (attachment anxiety and narcissism), the characteristics of a …

巻口勇一郎「復原法を通じた道徳的秩序の再構築 ーデュルケムの法理論を用いて」『社会学評論』2003年, 54巻, 1号, p.16-32

【本文】 本稿では, É.デュルケムが想定する前近代及び近現代社会における法, 道徳の構造や関係性を明確化し, 従来十分に検討されてこなかった彼の法理論の精緻化をはかる.この際, 彼の理論を道徳, 宗教, 法の規範間関係論として再構成するJ.カルボニエの理…

山田一成, 池内裕美編著『消費者心理学』(2018)

消費者心理学 作者:一成, 山田,裕美, 池内 発売日: 2018/10/03 メディア: 単行本 美味しく見えるパッケージの秘密とは?「お得」に感じる心の法則とは?消費社会における人間の心と行動を、最新の研究成果により科学的に解説. 1. 日常生活と消費者心理 どこが…

粕谷祐子「「一票の格差」をめぐる規範理論と実証分析 ―日本での議論は何が問題なのか―」『年報政治学』2015年, 66巻, 1号, p.90-117

【本文】 In Japan, malapportionment—the high level of disparity in the size of the population, and thus the weight of votes, across electoral districts—has been a national concern for several decades. Through a review of both normative the…

田村哲樹「観察可能なものと観察不可能なもの ―規範・経験の区別の再検討―」『年報政治学』2015年, 66巻, 1号, p.37-60

【本文】 Scholars of politics have been familiar with normative-empirical distinction. Yet this article reconsiders this divide through exploring another classification in terms of the “observable” and the “unobservable”. According to this…

坂井愛理「訪問マッサージにおけるままならなさの訴え ー患者によって自己開始される問題の訴えを例に」『現代社会学理論研究』2019年, 13巻, p.111-124

【本文】 ケアの目的が患者の生を支えることであるならば、老いや麻痺を抱える身体とともにある苦悩や嘆かわしさは、ケアがかかわる重要な領域の一つである。その一方で、こうした身体のままならなさは、専門家の提供する技術を通しては完全に取り除くことが…

吹上裕樹「生成する出来事としての音楽 ー愛着の経験からみる主体、対象、行為」『現代社会学理論研究』2015年, 9巻, p.81-93

【本文】 本稿は、音楽への愛着の経験について議論するものである。具体的には、人が音楽に対して愛着するとはどのような経験なのか、それはどのような条件において可能となり、どのように人間主体の行為や認識のあり方に影響するのかという問いを論じる。音…

Bong-Seok KIM, Dok-Lip OH「Individuals Still Need Society, and Society Must Respond to Individuals ー Exploration of the Case of Young People in Korea from the Perspective of Emile Durkheim’s Theory of Social Solidarity」『現代社会学理論研究』2018年, 12巻, p.45-59

【本文】 In the last several decades, the spread of ‘being alone’ has become a distinct trend among young people in Korea, especially among those aged in their 20s and 30s. Negative attitude to marriage and activities such as ‘honbap’ (‘di…

小田和正「K. マンハイムの関係主義理論における客観性とreflexivity」『現代社会学理論研究』2018年, 12巻, p.77-89

【本文】 本稿は、K. マンハイムが提示する客観性概念と関係主義(Relationismus)の理論を再検討し、それらの現代的意義を示そうと企図するものである。その方法として本稿は、M.ウェーバーの客観性概念とマンハイムの議論とを対比的に論じている。ウェーバ…

柳広司著『ジョーカー・ゲーム』(2008→2011)

ジョーカー・ゲーム (角川文庫) 作者:柳 広司 発売日: 2014/12/05 メディア: Kindle版 結城中佐の発案で陸軍内に極秘裏に設立されたスパイ養成学校“D機関”。「死ぬな、殺すな、とらわれるな」。この戒律を若き精鋭達に叩き込み、軍隊組織の信条を真っ向から…

大屋雄裕「自由と幸福の現在 ーナッジとその先にあるもの」『現代社会学理論研究』2018年, 12巻, p.4-13

【本文】 近代の法制度において前提されている自由と幸福の関係が現在さらされている緊張について、ローレンス・レッシグによるアーキテクチャの権力と、キャス・サンスティーンのリバタリアン・パターナリズムの差異を踏まえつつ検討し、特に後者が個人の自…

高岡文章「観光をめぐる自由と不自由 ―ルート観光論からのアプローチ―」『西日本社会学会年報』2019年, 17巻, p.7-19

【本文】 観光にはどのような可能性や広がりや自由があるのだろう。観光はどのような意味において狭く暗く不自由だろうか。そして、その自由と不自由はどのようにつながっているのだろう。本稿は観光社会学の視点から観光をめぐる自由と不自由について検討す…

小城英子「ファン心理の構造(3) ー性別によるファン心理・ファン行動の比較と、ファン層の分類」『関西大学大学院人間科学 : 社会学・心理学研究』2006年, 64巻, p.177-195

【本文】

片桐諒子「ファン感情とブランド・ロイヤリティの関連性についての検討: 文献レビューを通して」『東洋大学大学院紀要』2020年, 56巻, p.27-35

【本文】 小城英子・薊理律子・小野茜(2010)スキャンダルとファン心理,聖心女子大学論叢 114,200-166, 小城英子(2005)ファン心理の構造(2)ファン対象職業によるファン心理・ファン行動の比較 関西 大学大学院人間科学 62,139-151.【本文】 小城英子(2006…

市村美帆, 新井洋輔「双子コーデに関する社会心理学的検討- 双子コーデをする理由の構造と経験有無による違い-」『和洋女子大学紀要』2020年, 61巻, p.165-174

【本文】 本研究の目的は、大学生が双子コーデ現象をどのように捉えているのか、双子コーデの経験有無による違いについて検討することである。大学生161名を対象に質問紙調査を行った。その結果、大学生は、テレビやSNSおよびインターネットで双子コーデの情…

登坂学「日本型アイドル養成団体の受容・現地化とファンコミュニティのインフォーマル学習的意義について : 上海における参与観察を中心に」『九州保健福祉大学研究紀要』2019年, 20巻, p.45-56

【本文】

梶丸岳「掛け合い歌が駆動するソサイエティ 秋田県の掛け合い歌「掛唄」の場をめぐって」『文化人類学』2018年, 82巻, 4号, p.464-481

【本文】 societyにはあるまとまりを持った人々の統合体という意味と、人々の相互行為を指す意味があ り、日本語では前者を狭義の「社会」、後者を「社交」と呼び分けることができる。社交は社会を 考えるうえで本質的な重要性を持っている。本稿は会話分析…

田中雅一「<格子>と<波>とナショナリズム ー巨大な遺体安置所でLove Tripを聴きながら考えたこと」『文化人類学』2018年, 82巻, 4号, p.425-445

【本文】 本講演の目的は、ここで<格子>と<波>と名付ける二つの社会関係のモードを論じ、それら がどのような形で国家による統治やナショナリズムに関わるのかを考察することである。一方に、 <格子>モードとして、生者を「生ける屍」に変貌させるアー…

佐藤俊樹「データを計量する社会を推論する 「新たな」手法が見せる社会科学と社会」『社会学評論』2017年, 68巻, 3号, p.404-423

【本文】 最近注目されている統計的因果推論やベイズ統計学は, 効果量 (効果サイズ) の分析などとともに, 社会学にも大きな影響をあたえうる. これらは基本的な考え方ではウェーバーの適合的因果や理解社会学と共通しており, 量的データにもテキスト型データ…

森口岳「女たちは踊ることができるか? ーカンパラのバーガールのシティズンシップとその「主体性」への再考」『文化人類学』2018年, 83巻, 2号, p.213-232

【本文】 本稿で取り扱うのはアフリカの貧困女性たちのウガンダ、カンパラの都市社会において、家族的なものと性的なものの二つのシティズンシップと、その二つの領域を行き来するバーガールたちの「主体性」をめぐる諸実践についてである。 カンパラの郊外…

齋藤圭介「質的比較分析 (QCA) と社会科学の方法論争」『社会学評論』2017年, 68巻, 3号, p.386-403

【本文】 社会科学の分野において, 政治学者を中心に1990年代後半から定量的研究と定性的研究のあいだで方法論についての論争が生じた. 定量的な方法論が定性的なものよりも科学的であるという主張にたいし, 定性的研究者は反論する過程で方法論・手法を洗練…