アイドルが一過性のブームではなく文化として根づきつつあるいま、アイドルという芸能ジャンルの特性を、「SNSや現場の重視」「アイドルのパーソナリティの開示」「ファンの承認欲求」という観点から分析して、アイドルを語る言葉をバージョンアップする。
はじめに
第1章 アイドルという言葉
1 「国民的」か「一部の熱狂」か
2 誰でも語りうるものとしてのアイドル
3 何がアイドルと呼ばれるか
4 「アイドル」の不確かさ第2章 アイドルらしさをめぐって
1 アイドルの語りやすさ
2 アイドルの主体
3 “操り人形”としてのアイドルの歴史
4 「アイドルになる」を選び取ること
5 「アイドルらしさ」とは何か第3章 音楽としての「アイドルらしさ」
1 “低級”音楽としてのアイドル
2 アイドルのパーソナリティと音楽性
3 「アイドルらしからぬ」は更新されるか第4章 アイドルの「虚」と「実」を問い直す
1 「饗宴」から考える
2 アイドルのパーソナリティがコンテンツになること
3 「表」と「裏」の狭間にあるもの
4 人格を承認しあうコミュニケーション
5 ネガティブさを捉え返す契機第5章 「場」としてのアイドル
1 本書の要旨――アイドルとは何か
2 アイドルと恋愛
3 饗宴としてのアイドルあとがき