源河亨著『「美味しい」とは何か ー食からひもとく美学入門』(2022)

 

あるものを「美しい」「醜い」など評価するとき、私たちは何を考えているのか。評価を下す基準となる「センス」とは。こうしたことを考える学問が美学だ。本書は絵画や音楽ではなく、身近な食事からその扉を開く。「美味しい」「まずい」という評価は人それぞれ? レビューサイトの情報があると、純粋に食事を楽しめない?美食の感動は言葉にすべきじゃない? インスタントラーメンは芸術か? やさしくも奥深い美学入門。

第1章 五感で味わう
第2章 食の評価と主観性
第3章 相対的な客観性
第4章 知識と楽しみ
第5章 おいしさの言語化
第6章 芸術としての料理