小田部胤久著『西洋美学史』(2009)

 

プラトントマス・アクィナスライプニッツ、カント、ハイデガーダントー……古代ギリシアから20世紀にいたるまで、西洋の思考のうちに絵画、彫刻、建築、詩、小説といった「芸術」はどのように捉えられてきたのか。感性や美との関わりをふまえつつ、芸術の理念が変化してきた歴史を大胆に描きだす。アートや美について考えるための基本書。

第一章 知識と芸術――プラトン
第二章 芸術と真理――アリストテレス
第三章 内的形相――プロティノス
第四章 期待と記憶――アウグスティヌス
第五章 制作と創造――トマス・アクィナス
第六章 含蓄のある表象――ライプニッツ
第七章 方法と機知――ヴィーコ
第八章 模倣と独創性――ヤング
第九章 趣味の基準――ヒューム
第一〇章 詩画比較論――レッシング
第一一章 自然と芸術I――カント
第一二章 遊戯と芸術――シラー
第一三章 批評と作者――シュレーゲル
第一四章 自然と芸術II――シェリング
第一五章 芸術の終焉I――ヘーゲル
第一六章 形式主義――ハンスリック
第一七章 不気味なもの――ハイデガー
第一八章 芸術の終焉II――ダントー
引用文献/西洋美学に関する事典・概説書/人物生歿/事項索引/人名索引