東京大学での講義をもとにした書き下ろし教科書。「いじめ」「愛国心」「○○化する社会」など,社会的な話題をどう考えると社会学になるのか。「等価機能主義」に軸足をおき「問題がどのような意味で問題なのか」を社会学理論を背景に吟味し,社会問題について考える道筋を示していく。
1 社会学はなんでもありなのか?
2 社会学の「下ごしらえ」
3 等価機能主義の理論と方法1―因果的説明と機能的説明
4 等価機能主義の理論と方法2―等価機能主義のプログラム
5 「他でありえた」可能性と「スパンドレルのパングロス風パラダイム」
6 中間考察・等価機能主義の方法規準―なんの比較か?
7 等価機能主義の/からの問題1―社会理論の飽和と社会問題の社会学
8 等価機能主義の/からの問題2―民間社会学としての「社会解体論」
9 等価機能主義を実践する―メディア論とフィールドワーク
10 復習編―次のステップに進むために
20 奥村「亡命者たちの社会学ーラザースフェルドのアメリカ/アドルノのアメリカ」
46 ベッカー『完訳 アウトサイダーズ:ラベリング理論再考』
71 サックス「ホットロッダー」『エスノメソドロジー―社会学的思考の解体』
111 佐藤「組織エスノグラフィーの源流」『組織エスノグラフィー』
248 ダンジガー『心を名付けることー心理学の社会的構成』
256 祐成「テレビ研究における民族史的アプローチの再検討」『社会情報』2016
『〈住宅〉の歴史社会学ー日常生活をめぐる啓蒙・動員・産業化』