社会

齋藤圭介「質的比較分析 (QCA) と社会科学の方法論争」『社会学評論』2017年, 68巻, 3号, p.386-403

【本文】 社会科学の分野において, 政治学者を中心に1990年代後半から定量的研究と定性的研究のあいだで方法論についての論争が生じた. 定量的な方法論が定性的なものよりも科学的であるという主張にたいし, 定性的研究者は反論する過程で方法論・手法を洗練…

北田暁大「分野別研究動向(理論) 領域の媒介」『社会学評論』2007 ,年58, 巻 1号, p.78-93

【本文】 富永健一編,2006,『理論社会学の可能性』新曜社. 理論社会学の可能性―客観主義から主観主義まで 発売日: 2006/01/30 メディア: 単行本 数土直紀,2006,「分野別研究動向(数理)」『社会学評論』57(2):436-53.【本文】 吉田民人,2004,「新…

宮川雅充, 井勝久喜, 諸岡浩子, 廣田陽子, 土生真弘 , 青山勳「環境配慮行動および社会活動の実践と生き方志向との関係 -岡山県の大学生を対象とした質問紙調査-」『吉備国際大学研究紀要』2010年, 20号, p.47-55

【本文】

長谷正人「分野別研究動向 (文化) ー「ポストモダンの社会学」から「責任と正義の社会学」へ」『社会学評論』2006年, 57巻, 3号, p.615-633

【本文】 成実弘至 『問いかけるファッション』 問いかけるファッション―身体・イメージ・日本 メディア: 単行本 竹内洋『大学という病―東大紛擾と教授群像』 「戦前の東大経済学部の紛擾を,大森義太郎という(蓮實重彦的な意味で)「凡庸」な学者を狂言回し…

林凌「消費空間としての郊外を作り上げる―日本の小売店舗郊外化における知識ネットワークの役割―」『年報社会学論集』2017年, 2017巻, 30号, p.110-121

【本文】 This paper explains the role of knowledge networks in the suburbanization of chain stores by focusing on the discourse in retail consultants' contributions to trade magazines in the early 1960s. Previous studies had been unable to…

川山竜二「反省理論と科学システムの衝突―機能システムの内部構造論に向けて―」『年報社会学論集』2018年, 2018巻, 31号, p.36-47

【本文】 This study examines the relationship between reflexivity in functional systems and science as a functional system from the viewpoint of functional differentiation. We discuss the internal structure of functional systems and the co…

Jeconiah Louis Dreisbach「MNL48 and the Idol Culture Phenomenon: An Emerging Manifestation of Japanese Soft Power in the Philippines」『Educatum Journal of Social Sciences』 4(1), p.60-66.

【本文】 AKS, the talent agency that manages idol groups in Japan, announced in 2016 that they will be establishing AKB48 sister groups in Thailand (BNK48), the Philippines (MNL48), and Taiwan (TPE48). The Groups of 48, commonly referred t…

北田暁大「「ポスト構築主義」としての「プレ構築主義」ーWeberとPopperの歴史方法論を中心に」『社会学評論』2004年, 55巻, 3号, p.281-297

【本文】 「過去 (歴史) は記述者が内在する〈現在〉の観点から構築されている」という歴史的構築主義のテーゼは, 公文書の検討を通じて歴史命題の真偽を探究し続けてきた実証史学に, 少なからぬインパクトを与えた.「オーラル・ヒストリーをどう位置づける…

中河伸俊「構築主義とエンピリカル・リサーチャビリティ」『社会学評論』2004年, 55巻, 3号, p.244-259

【本文】 社会的構築のメタファーが流布するとともに, その意味するところは多義化し, 探究の方法上の指針としてだけでなく, 批判のための一種の「イズム」として使われるようにもなっている.そうした「構築」系の “バベルの塔” 状況を整理するために, 本稿…

竹村和子「修辞的介入と暴力への対峙 〈社会的なもの〉はいかに〈政治的なもの〉になるか」『社会学評論』2004年, 55巻, 3号, p.172-188

【本文】 本論は, 本質主義と構築主義の二項対立を脱構築し, 現在の性制度に政治的介入をする可能性を探ろうとしたものである.社会構築主義は社会を本質化する傾向があるという前提のもとに, 本質主義そのものを従来の捉え方から置換しようとする動きが最近…

野村 佳絵子, 黒田浩一郎「戦後日本の健康至上主義 健康に関する書籍ベストセラーの分析を通して」『社会学評論』2005年, 55巻, 4号, p.449-467

【本文】 日本では, 1970年代の半ば頃から, 人びとの健康への関心が高まり, それまでよりも多くの人びとが健康を維持・増進するための行動を心がけるようになったといわれている.周知のとおり, これらの現象は「健康ブーム」と呼ばれている.医療社会学では, …

阿部利洋「東南アジア・メコン地域におけるアフリカ人サッカー選手 ―役割期待・リスク・戦略―」『フォーラム現代社会学』2019年, 18巻, p.31-44

【本文】 国際的な文脈におけるアフリカ人プロサッカー選手の活躍により、アフリカ人移民選手に注目するサッカー社会学の研究が増えてきた。こうした先行研究の多くには欧州市場を対象とし、そこにおける移民供出国と受け入れ国の間の経済格差を批判的に検討…

池田裕「自己利益と福祉国家への支持 ―経済発展と所得格差の役割―」『フォーラム現代社会学』2019年, 18巻, p.3-17

【本文】 自己利益の仮定によれば、社会経済的に不利な立場にある人ほど、福祉国家から利益を得る可能性が高いので、福祉国家を支持する傾向が強い。それゆえに、女性は男性よりも福祉国家に好意的であり、職業的地位が高い人ほど福祉国家に好意的でないと考…

Alvaro David Hernandez Hernandez「ファン研究における理論の紹介 : 文化産業と大衆社会への批判から、ファン文化におけるナルシシズムへの批判まで」『社会学雑誌』神戸大学社会学研究会, 2019年, 35/36巻, p.226-247

【本文】

ピフォー ガルベス, マルセロ「日本におけるイスパノアメリカ人日本文化ファンの実践とアイデンティティー -ファン文化の内部的な分離と共通点の事例-」『教育・社会・文化 : 研究紀要』京都大学大学院教育学研究科 教育社会学講座, 2020年, 20巻, p.29-48

【本文】

佐々木啓, 田上大輔「〈秩序〉と〈規範〉をめぐる一考察 —エスノメソドロジーとヴェーバー社会学の視点から—」『年報社会学論集』2015年, 2015巻, 28号, p.100-111

【本文】 This paper demonstrates the relationship between ethnomethodology and Max Weber's sociology. Ethnomethodology has often been criticized by other sociologists for its research policy and attitudes. To counter such criticism, first …

福永真弓「生に「よりそう」―環境社会学の方法論とサステイナビリティ―」『環境社会学研究』2014年, 20巻, p.77-99

【本文】 本稿の目的は,サステイナビリティという概念に環境社会学がどのように向きあうべきなのか,その概念において何を独自に示すことができるのか,を考えることである。本稿ではそのためにまず,サスティナビリティがたんなる言葉としてではなく,統治…

池田寛二「環境社会学のブレイクスルー―言説の統治を超えて―」『環境社会学研究』2014年, 20巻, p.4-16

【本文】 今回の特集では,本誌の創刊から20年間の世界と日本の環境と社会の変容の趨勢を踏まえつつ,その中で環境社会学はいかなる方向にブレイクスルーできるのか,あるいはすべきなのか,いずれも示唆に富む4本の論文によって検討している。 この20年間,…

濱田武士「漁業者集団の共同性 アワビ漁を事例に」『地域社会学会年報』2018年, 30巻, p.37-49

【本文】 In Japan's coastal areas, common fishing rights have been established based on Japanese fishing laws. A common fishing right is given to a group of fishermen who live in a fishing village and fish in a coastal fishing ground zoon …

吉野英岐「地域社会における共同性の再構築をめぐって」『地域社会学会年報』2018年, 30巻, p.5-14

【本文】 The rapid decrease in and the aging of Japan's population seriously influence the sustainability of municipalities and communities. The Japanese government is preparing several policies for preventing population mobility, directed…

下竹亮志「運動部活動における「指導者言説」の歴史社会学序説 ―教育的技法としての「規律」と「自主性」に着目して―」『スポーツ社会学研究』2019年, 27巻 1号, p.59-73

【本文】 本稿は、これまでの研究において看過されてきた「指導者言説」を対象として、戦後の運動部活動をめぐる言説空間を再構成する試みの序説的位置づけを持つものである。具体的には、これまでの運動部活動における中心的な教育的価値として議論の対立軸…

渡邊勉「景観問題からみる理論と実証」『社会学年報』2009年, 38巻, p.17-30

【本文】 本稿は,社会学的研究における理論と実証の関係について,景観問題というテーマを通じて,検討することを目的としている.まず景観問題に関する人々の意識を調査データから明らかにした.その上で社会的ジレンマの枠組では,うまく分析できず,権利…

正村俊之「数理的研究と非数理的研究の相補性」『社会学年報』2009年, 38巻, p.43-47

【本文】 社会学的研究には,数理的研究/非数理的研究,理論研究/実証研究/学説研究といったさまざまな種類の研究が含まれている.本稿では,第1に,共時的・静態的な観点および通時的・動態的な観点からそれらの研究の相互関係を説明し,社会学的研究に…

木村邦博「「問い」を主題とした学説研究の重要性 ―科学としての社会学と歴史学としての社会学史の発展のために―」『社会学年報』2009年, 38巻, p.31-41

【本文】 本稿の目的は,科学としての社会学と歴史学(科学史)としての社会学史との双方にとって,どのような「学説研究」が実り多いものと考えられるかについて,論じることである.より具体的には,具体的な社会現象に対する「問い」を主題とした学説研究…

三隅一人「ネオ古典社会学の企て ―学説-数理-実証のはざまで―」『社会学年報』2009年, 38巻, p.5-16

【本文】 本稿では,古典学説に拠りつつ理論的一般化をはかるネオ古典社会学に,解釈支援型フォーマライゼーションという類型論に焦点をおく理論構築法を組み入れて,事例研究を媒介にして学説と数理の対話を促進する,その可能性と意義を論じる.第一に,役…

Kristel Anne Acedera, Brenda SA Yeoh「‘Making time’: Long-distance marriages and the temporalities of the transnational family」『ISA』Vol 67, Issue 2, 2019

【本文】 By focusing on the relations of intimacy between migrant wives working in Singapore and their left-behind husbands living in the Philippines, this article investigates how transnational couples negotiate the liminalities and tempo…

下村恭広「東京・高円寺における古着小売店の集積 ―大都市商業地域の更新における若年自営業者―」『日本都市社会学会年報』2011年, 2011巻, 29号, p.77-92

【本文】 This paper attempts to clarify the characteristics of small independent retailers of second-hand clothing and examines the factors of its agglomeration in Tokyo. The number of second-hand clothing stores in Tokyo grew dramatically…

米田誠司「日常と非日常のはざまで ―由布院温泉にみる震災対応と復興―」『西日本社会学会年報』2018年, 16巻, p.35-42

【本文】 人はなぜ旅をするのか。この問いから始まる観光について、日常は非日常と背理的あるいは相対的に概念づけられるものの、地域ごとに異なる日常があり、観光客、観光地に暮らす人々にも日常と非日常があることをまず指摘した。その上で、観光地で災害…

『ユリイカ 2020年09月号』「特集 女オタクの現在-推しとわたし」

ユリイカ 2020年9月号 特集=女オタクの現在 ―推しとわたし― 作者:つづ井,田中東子,ひらりさ,最果タヒ,高山羽根子 発売日: 2020/08/27 メディア: ムック “わたしたち”にとって「オタク」であるとはどういうことか、それはなにを語らしめ、どのような自己を導…

谷本奈穂「美容整形というコミュニケーション:外見に関わり合う女性同士」『フォーラム現代社会学』2017年, 16巻, p.3-14

【本文】 美容整形は「劣等感」や「他者に対するアピール」のために行われると信じられてきたが、むしろ実践者たちは「自己満足」を最も重視する。ただし同時に、「他者」による外見の評価を気にしてもいた。先行研究では、この他者を「異性」や、より一般的…