20世紀初頭、ロシアのおとぎ話を題材に美しい絵本を残したビリービン。宮崎駿氏ら多くのクリエイターを魅了した幻の絵本を撮りおろしの写真とともに紹介し好評を博した初版に、拡大画像を追加してより作品を堪能できる愛蔵版です。
細かな描写の多いビリービンの挿絵をもっとじっくり見たいという声にこたえ、傑作場面をよりすぐって拡大図を増補しました。細やかに色を塗り分けることで、重層的な森の表現を可能にするなど、さまざまなことを教えてくれるビリービンの絵本をじっくりとお楽しみいただけます。
第1章 イワン・ビリービンの絵本世界
解説:ビリービンの生涯と作品
コラム:ビリービンとロシアの民話
コラム:ビリービンとロシアの民衆芸術
コラム:ビリービンとジャポニスム
紹介する作品:
イワン・ビリービン『イワン王子と火の鳥と灰色おおかみ』/『カエルの王女』/『鷹フィニストの羽根』/『うるわしのワシリーサ』/『マリヤ・モレヴナ』/『姉アリョーヌシカと弟イワーヌシカ』/『白いカモ』/『サルタン王物語』/『金の鶏の物語』/『漁夫と魚の物語』/『ヴォリガ』第2章 ビリービンの絵本以外の仕事
解説:絵本以外のグラフィック作品と舞台芸術
コラム:バレエ・リュスと画家たち第3章 ビリービンと同時代の絵本作家たち
解説:新しい表現手段を見つけた画家たち
紹介する作品:
ヴィクトル・ヴァスネツォフ『賢者オレーグの歌』
エレーナ・ポレーノワ『きのこ戦争』『白いカモ』『息子フィリップ』
セルゲイ・マリューチン 『サルタン王』『オイ、ドゥドゥ!』
ゲオルギー・ナールブト『きのこ戦争』『つるとあおさぎ』『木製のわし』『小さなお城』『踊れマトヴェイ、わらじを惜しむな!』