新藤真知著『もっと知りたいパウル・クレー』(2011)

 

クレーの絵は、ときに難解でときに分かりやすい。その感覚はいったいどこからくるのでしょうか。ヨーロッパの芸術運動、クレー絵画と音楽との関係などにも触れながら、クレーの生涯を作品とともに詳しく紹介します。

クレーの「絵」

Prologue──クレーの生きた時代

Chapter 1 アルプスの麓に生まれて 0→17歳(1879-1897)
  クレー少年の夏
  アルプスの自然のなかで
【COLUMN】クレーのノートブック
【特集●もっと知りたい 1】ヨーロッパの芸術運動
Chapter 2 修業時代──クレーのキッチン 18→30歳(1898-1910)
  画学生クレーの昼と夜
  シュヴァービングの静かな日々
Chapter 3 色彩との邂逅──画家の誕生 30→39歳(1911-1919)
  『カンディード』或いは楽天主義
  「青騎士」の一員に
  チュニジアの光に誘われ
  戦禍の狭間で高まる名声
  ドイツ帝国崩壊─革命の嵐のなかで
  ドイツ前衛美術の騎手として
【特集●もっと知りたい 2】クレーの自画像
Chapter 4 バウハウス時代──クレーの黄金期 40→53歳(1920-1933)
  バウハウスの教授として
  カンディンスキーとともに
  エジプトの思い出
【特集●もっと知りたい 3】クレー絵画と音楽
【特集●もっと知りたい 4】不思議なマチエール
Chapter 5 線を引かぬ日はなし 54→60歳(1934-1940)
  時空を旅するクレー 画家の過去・現在・未来
  力の限り描く
  最期の日々
【特集●もっと知りたい 5】クレーの天使
Epilogue──約4000点の作品が集うクレーの殿堂 パウル・クレー・センター
日本でクレーに出会う