「バルトのように、記号としての言語を呼吸しながら、それを括弧に括ったりせず、それをいたわりつつ酷使せずに書くことができたら……」
書くことに向かうすべての人へ。
Ⅰ
1 三島由紀夫賞受賞挨拶
2 小説が向こうからやってくるに至ったいくつかのきっかけ——第二九回三島由紀夫賞受賞記念インタヴュー
3 せせらぎのバルト
4 零度の論文作法——感動の瀰漫と文脈の貧困化に逆らって
5 署名と空間
6 『リュミエール』を編集するⅡ
7 「革命」のための「プラットフォーム」
8 Sustainability
9 「AGS」をめぐる五つの漠たる断片的な追憶Ⅲ
10 学部の壁を壊しなさい
11 映画の「現在」という名の最先端あとがき
初出一覧