岡部勉著『合理的とはどういうことか−愚かさと弱さの哲学』(2007)

合理的とはどういうことか (講談社選書メチエ)

合理的とはどういうことか (講談社選書メチエ)

なぜ私たちは、不合理な行動をしたり、意志の弱さや愚かさを見せたりしてしまうのか。それらの行為は「理性」に反したものなのだろうか。この問いから、人間であるという、そのあり方の本質が見えてくる。進化の歴史から日常的な問題まで幅広いスケールで繰り広げる「合理的である」ことをめぐる思考の冒険。

序章 不合理な存在
 日常の合理・不合理という問題
 社会性と計画性 ほか
第1章 人間の不合理・愚かさ・弱さ
 意志の弱さと行為の選択
 こころの仕組み ほか
第2章 人間だけが不合理であり得る理由
 人間性の起源
 不合理性の源泉
第3章 不合理・愚かさ・弱さと常識の不寛容
 私たちが求める合理性
 プロフェッショナリズム ほか
第4章 人間の自然・不自然と不合理
 自然・不自然・不合理
 自然的世界と価値の世界

20, 192(2) ディヴィドソン『行為と出来事』「第2章 意思の弱さはいかにして可能か」

行為と出来事

行為と出来事

47, 194, 20 戸田『感情』ダマシオ『生存する脳』
生存する脳―心と脳と身体の神秘

生存する脳―心と脳と身体の神秘

58 アリストテレス→グライスの目的論に依拠されると厳しい
65 アリ自己決定論(自己決定論さされた行為でも選択された行為ではない)の3階層、①行為の成立要件(行為であるか?)次元。②なされた行為が選択されたものかを問う次元(意志の弱さ、無抑制)。③選択された行為の優劣を問う次元(規範的な合理性、不合理・愚かさ)
115 認知主義と道徳的実在論
120 認知主義とそれを批判したバーナード・ウィリアムズという構図
アンスコムインテンション
インテンション―実践知の考察

インテンション―実践知の考察

ダメット『分析哲学の起源』
分析哲学の起源―言語への転回

分析哲学の起源―言語への転回

ドーキンス『盲目の時計職人』
盲目の時計職人

盲目の時計職人

デイヴィドソン『行為と出来事』
行為と出来事

行為と出来事