豊泉周治著『若者のための社会学−希望の足場をかける』(2010)

若者のための社会学―希望の足場をかける

若者のための社会学―希望の足場をかける

今こそ「希望」の足場づくりを。「若者を見殺しにする国」のもとで、苦悩しつつ懸命に生きる若者たち。その深刻化する若者のトランジッション(学校から仕事への移行)とアイデンティティの危機の根源に分け入りながら、新たな時代と「若者に希望のある社会」への転換の道すじを提示した待望の書き下ろし。

第1章 「若者の現在」への視点―イノセンスとノン・モラル
 若者のノン・モラル?
 若者のイノセンス ほか
第2章 若者の「生きづらさ」/親密性の構造転換―「動物化」ではなく
 親密圏の孤独
 親密性の構造転換 ほか
第3章 幸福の現実主義―若者のコンサマトリー化
 「多幸な」若者たち―「今、とても幸せ」
 若者のコンサマトリー化―「心の時代」を生き抜く ほか
第4章 若者のトランジッション―ニート言説を超えて
 「ニート」という言説
 学校から仕事への移行―若者のトランジッションという課題 ほか
第5章 社会学とナラティヴ・プラクティス―「希望」の足場づくり
 希望のない社会?
 ナラティヴ・プラクティス―「語り直し」の政治学 ほか