野家啓一著『歴史を哲学する―七日間の集中講義』(2007)

歴史を哲学する (双書 哲学塾)

歴史を哲学する (双書 哲学塾)

過去はどのようにして知りうるのか。有限な人間は神であるかのように唯一の正しい歴史を語ることはできません。私たちは過去を想い起したり、その痕跡などから歴史に迫ろうとします。そのとき「歴史的事実」とされるものは何なのか。「客観的事実とは何か」について探究する科学哲学・分析哲学の知見いっぱいの刺激的な講義。

第1日 歴史哲学と科学哲学
第2日 歴史認識をめぐる論争
第3日 出来事としての歴史/記述としての歴史
第4日 歴史における説明と理解
第5日 歴史の物語り論(ナラトロジー)
第6日 過去の実在
第7日 歴史記述の「論理」と「倫理」
補講 過去の実在・再考

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歴史入門 (講談社現代新書 38)

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歴史 ― HISTORY (〈1冊でわかる〉シリーズ ― Very Short Introductions日本版)

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10 ダント『物語としての歴史』
物語としての歴史―歴史の分析哲学

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16 既読
歴史学ってなんだ? (PHP新書)

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26
過ぎ去ろうとしない過去―ナチズムとドイツ歴史家論争

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啓蒙のイロニー―ハーバーマスをめぐる論争史 (ポイエーシス叢書)

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70 85年
人間科学の方法論争

人間科学の方法論争

78「しかし、ヘンペルの「包摂法則モデル」とダントーの「物語り論」との間にポパーの「歴史法則主義批判」を媒介項として挿入することは、分析哲学における歴史理論の展開を考える上で一つの優れた見通しを与えてくれます。つまり、その流れは、論理実証主義から批判的合理主義を経てポスト経験主義へといたる科学哲学の展開とパラレルに捉えることができるということです」
8798「過去想起説」「時間的制作説」100 68年
ロゴスとイデア (文春学藝ライブラリー)

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