『岩波講座 哲学11 歴史/物語の哲学』(2009)

岩波講座 哲学〈11〉歴史/物語の哲学

岩波講座 哲学〈11〉歴史/物語の哲学

私たちの時代の自画像を描くことは可能か。ヨーロッパ中心の視座を転換し少数者、被抑圧者、死者のための歴史を紡ぐとは。歴史を書くという営みの歴史的・批判的諸考察。

歴史/物語の哲学
展望 歴史を書くという行為―その論理と倫理 野家啓一
I 歴史というトポス
1 西欧(オクシデント)の歴史意識 三島憲一(東京経済大)
2 「オリエント」の歴史意識 大塚和夫(東京外語大)
3 歴史の必然性について 北川東子(東京大)
4 歴史科学における因果性と法則性 伊勢田哲治(名古屋大)
II 歴史の解体と再構築
1 「言語論的転回」以後の歴史学 小田中直樹(東北大)
2 物語と人と現実のもう一つの関係 春日直樹(大阪大)
3 マイノリティの歴史学 森 明子(民族学博物館)
4 昭和の歴史意識をめぐって 苅部 直(東京大)
探究 9.11以後,歴史を語ること 鹿島 徹(早稲田大)
【概念と方法】 貫 成人
【テクストからの展望】 宮坂和男・横地徳広

●野家論文

アウシュヴィッツと表象の限界 (ポイエーシス叢書)

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●三島論文
●大塚論文
物語の哲学 (岩波現代文庫)

物語の哲学 (岩波現代文庫)

●伊勢田論文
113「歴史的説明論争は」「決着がついたから問題ではなくなったというよりは、単にお互いに言うべきことを言い尽くしてしまったというだけのように見える」
●小田中論文●春日論文
ド・カモ―メラネシア世界の人格と神話

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●鹿島論文
物語としての歴史―歴史の分析哲学

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過去と記憶の社会学―自己論からの展開

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ナラティヴの臨床社会学

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