漫画

【書評】宮原浩二郎「池上賢著『“彼ら” がマンガを語るとき,――メディア経験とアイデンティティの社会学』」『社会学評論』2019年, 70巻, 3号, p.284-285

【本文】

池上賢「『週刊少年ジャンプ』という時代経験ー解釈枠組みとしてのマスター・ナラティブ」『マス・コミュニケーション研究 』0(75) 149-167 2009年7月

【pdf】談話分析の可能性―理論・方法・日本語の表現性作者: 泉子・K・メイナード出版社/メーカー: くろしお出版発売日: 1997/09/17メディア: 単行本この商品を含むブログを見るマンガの社会学作者: 宮原浩二郎,荻野昌弘出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 2…

『ユリイカ 2015年10月号』「特集=マンガ実写映画の世界」メモ

ユリイカ 2015年10月号 特集=マンガ実写映画の世界 -『るろうに剣心』から『進撃の巨人』『バクマン。』『俺物語!!』へ作者: 大友啓史,大根仁,河合勇人,本郷奏多出版社/メーカー: 青土社発売日: 2015/09/28メディア: ムックこの商品を含むブログ (3件) を見…

赤川学著『セクシュアリティの歴史社会学』(1999)メモ

セクシュアリティの歴史社会学作者: 赤川学出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 1999/04/01メディア: 単行本 クリック: 40回この商品を含むブログ (20件) を見る 明治以降近代日本のセクシュアリティはいかに形成され、どのように変容したか。重層する膨大な言…

伊藤剛『テヅカ・イズ・デッドーひらかれたマンガ表現論へ』(新書版)メモ

2014年。原書は2005年出版。原書は出版直後に読んだので、改訂部分を楽しみながら久しぶりに再読。「歴史的空白を「キャラとリアリティ」の観点からとらえ直すことで、マンガ表現論の新たな地平を切り開いた名著」らしいが、なにぶんマンガ研究についての知…

『鋼の錬金術師』と「等価交換」の哲学

最近、荒川弘『鋼の錬金術師』のコミックを全巻読破した。少年漫画の伝統的形式を踏まえながら、それを破壊することなく緻密に練られた世界観や繊細な人物描写などの卓越した演出を維持することで、従来の凡庸なバトル漫画をはるかに超える完成度に仕上がっ…

サバイバル・サバイバル

群像劇の舞台としては、似つかわしくないほどに平穏で平凡な日常を今日も過ごそうとしている少年少女が多数登場したら、ひとまず用心してかかるにこしたことはない。お互いはほとんど縁ないとおもわれる多くのクラスメイトにコマがフォーカスしたら、なお一…

少女漫画の構造化された形式性への批判精神を『ストロボ・エッジ』に見る

ある作品を良作であるとして推奨する場合、私たちは何に基づいてその判断をくだすのだろうか。それは他の何にも交換不可能な唯一無二の感動体験か、歴史的に醸造された表現形式の保守か、それとも個人の感情移入を超越した普遍的な美の顕現であるのか。 2007…