伊藤剛『テヅカ・イズ・デッドーひらかれたマンガ表現論へ』(新書版)メモ

 2014年。原書は2005年出版。原書は出版直後に読んだので、改訂部分を楽しみながら久しぶりに再読。「歴史的空白を「キャラとリアリティ」の観点からとらえ直すことで、マンガ表現論の新たな地平を切り開いた名著」らしいが、なにぶんマンガ研究についての知識が不足しているので、そのインパクトはよくわからず。

 とりあえず、原書出版05年以降のマンガ研究・評論を大まかにフォローしておきたいので、新書版あとがきで挙げられている主要なマンガ研究・批評関連本を。

泉信行漫画をめくる冒険』(ピアノ・ファイア・パブリッシング、2007)同人出版
リンク

まんが史の基礎問題 ―ホガース、テプフェールから手塚治虫へ

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少女マンガの表現機構―ひらかれたマンガ表現史と「手塚治虫」

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マンガと映画

マンガと映画

フランスの理論研究書、著作は次々と翻訳が。
マンガのシステム コマはなぜ物語になるのか

マンガのシステム コマはなぜ物語になるのか

ユリイカ』の特集号

ユリイカ2006年1月号 特集=マンガ批評の最前線

ユリイカ2006年1月号 特集=マンガ批評の最前線

ユリイカ2008年6月号 特集=マンガ批評の新展開

ユリイカ2008年6月号 特集=マンガ批評の新展開

以上、新書版あとがきより。以下、本編で言及、かつ気になった本。
p.17

マンガ産業論

マンガ産業論

p.107
聖母の出現―近代フォーク・カトリシズム考

聖母の出現―近代フォーク・カトリシズム考

p.162.既読
アトムの命題 手塚治虫と戦後まんがの主題 (角川文庫)

アトムの命題 手塚治虫と戦後まんがの主題 (角川文庫)

 そこまで読む気はないが、4-3『新宝島』と「同一化技法」論争に関連して。

マンガ表現学入門

マンガ表現学入門

収録、宮本大人「マンガと乗り物〜「新宝島」とそれ以前〜」

 コマを突き破るような表現に関連して。
p.244. 夏目房之介「間白という主張する無」

マンガの読み方 (別冊宝島EX)

マンガの読み方 (別冊宝島EX)

 映画との関連性について。
p.251

映画理論講義―映像の理解と探究のために

映画理論講義―映像の理解と探究のために

p.256. スティーブン・ヒース、夏目康子訳「物語の空間」
「新」映画理論集成〈2〉知覚・表象・読解 (知覚/表象/読解)

「新」映画理論集成〈2〉知覚・表象・読解 (知覚/表象/読解)

 少女マンガとの関連性について。
p.274. 足立典子「これは仮定だけど、そんなときはぼくー少女まんがと同性愛」

マン美研―マンガの美/学的な次元への接近

マン美研―マンガの美/学的な次元への接近

機械の中の幽霊 (ちくま学芸文庫)

機械の中の幽霊 (ちくま学芸文庫)

ホロン革命

ホロン革命