二〇世紀以降、思想・理論ともにさらなる多様化が進む民主主義。本書は、政治学をはじめ、ウェーバー、シュミット、シュンペーター、アーレント、デリダ、ムフなどの思想から、その大きな潮流と意義を捉える。指導者や選挙による競争、市民参加、熟議/闘技、ポピュリズムといった多くの論点から、現代デモクラシー論の可能性に迫る。試行錯誤を繰り返してきた軌跡を通して、二一世紀の民主主義を模索する試み。
序章 民主主義の世紀
第1章 指導者と民主主義
第2章 競争と多元主義
第3章 参加民主主義
第4章 熟議と闘技
第5章 現代思想のなかの民主主義
終章 未来に手渡す遺産として