人々はなぜ、「着る」ことに対する情熱を失い、「食べる」ことや「くらす」ことに価値を見いだし始めたのか。なぜ、ライフスタイルを重視するようになったのか。虚栄に満ちたファッション消費から、一見豊かで上質な「くらし」の消費へ。本書は人々を表層的にエシカルで正しい消費に導く「くらし」の時代であることを明らかにする。
はしがき
序 章 Jファッションの登場──「ユニクロでよくない?」
1 Jファッションとは何か
2 「Life Wear」としてのユニクロ
3 本当にユニクロでよいのか?第一章 なんとなく、エシカル──エシカルなファッション
1 「ミセスオーガニックさん」って誰なんだ
2 美──オーガニックコスメ
3 衣──オーガニックコットン
4 食──オーガニックフード
5 エコロジーとロハス
6 なんとなく、エシカル第二章 ヘルシーなファッション──スニーカー、ランニング、グランピング
1 ウェディングドレスでもスニーカー──JJガールとコンバース
2 走る女は美しい
3 私をキャンプへ連れてって──限りなく都会的な「自然」生活第三章 インテリジェントなファッション──本に囲まれて眠りたい
1 本がいちばん「オシャレ」な時代──行列のできる本屋さん
2 ブックテーマパークとしての蔦屋書店
3 松丸本舗とMUJI BOOKS
4 「インテリしてる。」から「インテリアしてる。」へ──「家具の書籍」第四章 ライフスタイルというファッション──ていねいなくらしという呪縛
1 ライフスタイル誌の広がり
2 『暮しの手帖』と二人の編集長
3 ていねいなくらしという呪縛──くらしのきほんと「Life Wear」終 章 「くらし」の時代──ファッションからライフスタイルへ
1 『REAL SIMPLE JAPAN』はなぜ受け入れられなかったのか
2 「くらし」の時代──ライフスタイル・ショッピング!
3 「くらし」の時代において服を着るということあとがき
参考文献
索 引