吉光正絵「ポピュラー音楽と女性ファン」『研究紀要』長崎県立大学, 2014年, 14号, p.265-276

本文

The typical images of fandom are negative stereotypes and labels of deviancy. Especially, the female fan's roles in popular music studies have been largely limited to being negative audience members. Many essays about female fandom written by numerous sociologists and social psychologists prove that many female fandom are complex and exciting arenas for critical enquiry, rather than a subject to be trivialized and dismissed. They also recognize female fans as creative and positive interpreters to their often repressive social environments, and cultural producers.

古賀令子、2009、『「かわいい」の帝国』青土社 

「かわいい」の帝国

「かわいい」の帝国

  • 作者:古賀令子
  • 発売日: 2009/06/25
  • メディア: 単行本
 

 ヴィクター・ターナー、梶原景昭訳、1981『象徴と社会』紀伊国屋書店、253 頁(Victor Turne, V, .DRAMAS, FIELDS, AND METAPHORS : Symbolic Action in Human Society, Cornell University Press, 1974) 

 野田努三田格編、2011、『ゼロ年代の音楽-ビッチフォーク編-』河出書房新社「既存社会における女性役割を強調する傾向が強く男性優位のポピュラー音楽領域の中でも、 1970 年代から 80 年代にかけて英国や米国で起こったパンク・ムーブメントは、例外的に女性役 割や地位への抵抗が実践され社会的な影響力をもった」

 ディック・ヘブティジ、山口淑子訳、1986、『サブカルチャー-スタイルの意味するもの―』未来社(Hebdige, D,. Subculture : The Meaning of Style, Methuen&Co Ltd, London, 1979) 

 ジョン・フィスク、山本雄二訳、1998、『抵抗の快楽―ポピュラーカルチャーの記号論世界思想社、204 頁(Fiske, J., Reading the Popular, Routledge, chapman and Hall, Inc., London, 1989)

 カレン・ロス、バージニア・ナイチンゲール、児島和人・高橋利枝・安部潔訳、2007、『メディアオーディエンスとは何か』新曜社、156 頁(Ross, K., and V.Mightingale, Media and Audiences, Open University Press, 2003). 270「女性たちが、 寝室を出ないままにインターネットを経由して世界中の同好者と出会い、作品を共有しあい、ウェ ブサイトにおける創造的な文化実践を行う、私的領域での女性たちによる文化表現や文化実践の 新しい形式は、「デジタル・ベッドルーム(digital bedroom)」という言葉で紹介されている」

 小川博司、1998、『音楽する社会』勁草書房. 271「1990 年代までのジャニーズファンは、自分という「当事者」とアイドルとの間の疑似恋愛関係 に重点を置くため「同担」を回避しつつゆるやかな集団を築いていた」

音楽する社会

音楽する社会

  • 作者:小川 博司
  • 発売日: 1988/12/01
  • メディア: 単行本