片桐雅隆著『過去と記憶の社会学ー自己論からの展開』(2003)

 

過去と記憶の社会学―自己論からの展開

過去と記憶の社会学―自己論からの展開

 

大きな物語からの解放と小さな物語の噴出 ― 相互行為のリソースとしての物語はどう変わりつつあるのか。自己の同一性と過去の構築性とを論じつつ「現代社会とは何か」に答え、ミクロ-マクロ問題の解法をも示唆した構想力豊かな力作!

第一章 自己の構築と記憶
  ― 自己論から過去と記憶論へ
第二章 物語と自己の同一性
  ― 物語論と個人誌論の視点から
第三章 変身願望と過去の書き換え
  ― 転向やマインド・コントロールなどをめぐって
第四章 過去の構築と相互行為

第五章 「メンバーシップと記憶」論の構想
  ― 自己論からメンバーシップ論へ
第六章 集合的記憶と歴史
  ― 自己論との関連で
第七章 共同体的自己から状況的自己へ
  ― ナルシス的自己論として
第八章 集合的過去の縮小と物語の私化

●あとがき ●文献リスト ●索引

 132 ビリッグ『イギリス王室の社会学

イギリス王室の社会学―ロイヤル・ファミリーに関する「会話」の分析

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