大屋雄裕著『自由か、さもなくば幸福か?ー21世紀の〈あり得べき社会〉を問う』(2014)

 

 20世紀の苦闘と幻滅を経て、私たちの社会は、どこへ向かおうとしているのか?“あり得べき社会”を構想する。

第1章 自由と幸福の一九世紀システム

 近代リベラリズムと自己決定の幸福
 契約自由の近代性
 参政権―自己決定への自由
 権利としての戦争
 一九世紀システムの完成―自己決定する「個人」
第2章 見張られる私―二一世紀の監視と権力

 監視の浸透
 情報化・グローバル化と国家のコントロール
 「新しい中世」
第3章 二〇世紀と自己決定する個人

 一九世紀から遠く離れて―戦争と革命の二〇世紀
 個人と人間の距離
 個人の変容への対応
 Why not be Perfect?―アーキテクチャと完全な規制
第4章 自由と幸福の行方―不安社会/民主政の憂鬱

 過去への回帰願望
 新たなコミュニティ・ムーブメント
 アーキテクチャと「感覚のユートピア
 ホラーハウス、ミラーハウス

80 ノージックアナーキー・国家・ユートピア

アナーキー・国家・ユートピア―国家の正当性とその限界

アナーキー・国家・ユートピア―国家の正当性とその限界

 

 100 岩波『誓いの精神史 中世ヨーロッパの<ことば>と<こころ> 』

 101 菊池『ハプスブルクをつくった男』 

ハプスブルクをつくった男 (講談社現代新書)

ハプスブルクをつくった男 (講談社現代新書)

 

 119 大河内『憲法解釈方法論の再構成ー合衆国における原意主義論争を素材として』

憲法解釈方法論の再構成―合衆国における原意主義論争を素材として

憲法解釈方法論の再構成―合衆国における原意主義論争を素材として

 

177 トーピー『パスポートの発明―監視・シティズンシップ・国家』

パスポートの発明―監視・シティズンシップ・国家 (サピエンティア)

パスポートの発明―監視・シティズンシップ・国家 (サピエンティア)