蓮實重彦著『映画狂人、小津の余白に』(2001)

映画狂人、小津の余白に

映画狂人、小津の余白に

その後の小津論と、成瀬、清順、ロマンポルノetc.さらに…。映画と状況をめぐる、小津安二郎&日本映画エッセイの最新集大成。ますます万事快調の「映画狂人」シリーズ第5弾。

1 小津の余白に
 日本映画の黄金時代―溝口、小津、成瀬
 ひたいの誘惑 ほか
2 日本映画の転換期
 鈴木清順そしてその沈黙のなりたち
 加藤泰『陰獣』―単眼的世界のエロス ほか
3 レンフィルム、そしてロシア映画
 とうとうボリス・バルネットが登場した!
 ソ連映画の発見と鎮魂―レンフィルム祭 映画の共和国へ ほか
4 横断し、越境する映画
 グリフィスは、たえず「来たるべき」作家である―『イントレランス』について
 ラオール・ウォルシュ ほか