蓮實重彦著『映画狂人日記』(2000)

映画狂人日記

映画狂人日記

90年代を中心に今日までに到る、寸暇を惜しんで映画館に出かけ、映画祭を仕掛け、映画とかかわり、映画を擁護し続けてきた、映画に魂を売り渡した男の、赤裸々なドキュメンタリー。

1 映画日記―1992‐1993
 いま、映画は頑ななまでにおし黙っている。そんな映画の沈黙と批評家はどのようにつきあえばよいのか。
 「すべての映画はアメリカ映画だ」(ゴダール)とは間違ってもいえなくなってしまったハリウッド映画の惨状を前にして、人は、来るべき世紀に向けて、映画への「期待」をどのように組織すればよいのか。 ほか
2 映画行脚―1994‐1998
 ムラートワの発見、または甘美なまでの無知
 侯孝賢『戯夢人生』 ほか
3 イベントとしての映画―1992‐2000
 映画で夜もすがら
 「レンフィルム祭」を企画して ほか
4 そして映画はつづく―1985
 偉大なる中断の天才は逝った―追悼オーソン・ウェルズ
 増村保造のために―追悼増村保造 ほか

24 ナイト・オン・ザ・プラネット, ジム・ジャームッシュ
49 ひとりで生きる, ヴィータリー・カネフスキー
66 人生は琴の弦のように, 陳凱歌
69 無気力シンドローム, 運命のわかれめ, キラ・ムラートワ, ソ連
70 樫の木, リュシアン・ピンティリエ, ルーマニアの巨匠
74 カメリーニ
76 マルコ・ミュレール, ロカルノ映画祭ディレクター
112 マルメロの陽光, ビクトル・エリセ
120 一年の九日, ミハイル・ロンム
138 戯夢人生, 侯孝賢
142 夏の庭, 相米慎二
142 月はどっちに出ている, 阿賀に生きる, ヌードの夜, 愛について 東京, 行楽猿, 部屋
144 レディ・イヴ, パームビーチ・ストーリー, サリヴァンの旅, プレストン・スタージェス
148 長い見送り, 無気力シンドローム,キラ・ムラート
152 少年、機関車に乗る,コシュ・バ・コシュー恋はロープウェイに乗って, バフティヤル・フドイナザーロフ
154 突貫小僧, 小津安二郎
157 アブラハム渓谷, マノエル・ド・オリヴェイラ
159 オリーブの林をぬけて, そして人生はつづく, アッバス・キアロスタミ
165 階段通りの人々, マノエル・ド・オリヴェイラ
167 帽子箱を持った少女, 騎手物語, レスラーと道化師, ボリス・バルネット
169 スレイマン・シセ
170 リュシアン・ピンティリエ
171 日陽はしづかに発酵し…, アレクサンドル・ソクーロフ
177 イッツ・オール・トゥルー, オーソン・ウェルズ
179 ことばの肖像(書かれた顔), ダニエル・シュミット, 坂東玉三郎, 杉村春子
179 精神(こころ)の声, アレクサンドル・ソクーロフ
181 噂の娘, 女人哀愁, 成瀬巳喜男
181 泣蟲小僧, 豊田四郎, 新編丹下左膳・隻眼の巻, 中川信夫
181 稲妻, 晩菊, 成瀬巳喜男, 馬, 山本か次郎, ビルマの竪琴, 市川崑, 東京流れ者, 鈴木清順, 戦ふ兵隊, 亀井文夫
188 オリエンタル・エレジー, アレクサンドル・ソクーロフ
197 ワン・プラス・ワン, 万事快調, ジャン=リュック・ゴダール
200 愛のめぐりあい, ミケランジェロ・アントニオーニ, ヴィム・ヴェンダース
205 カップルズ, エドワード・ヤン
213 ジャック・ロジェ
213 奇跡の海, ラース・フォン・トリアー
217 戯夢人生, 好男好女, 憂鬱な楽園, 侯孝賢
225

ハリウッド・パワーゲーム―アメリカ映画産業の「法と経済」

ハリウッド・パワーゲーム―アメリカ映画産業の「法と経済」

233「たびかさなる投獄によってセルゲイ・パラジャーノフが沈黙に追いやられていたブレジネフの長期政権下」
234 厳しい青年, アブラム・ローム
242 モスクワは涙を信じない
254 風, ヴィクトル・シェーストレーム
254 除夜の悲劇, ルプ・ピック