岡本裕一朗著『いま世界の哲学者が考えていること』(2016)

いま世界の哲学者が考えていること

いま世界の哲学者が考えていること

▼第1章
世界の哲学者は今、何を考えているのか
ポストモダン以後、哲学はどこへ向かうのか
・人間消滅以後の世界をどう理解するのか
・道徳を脳科学によって説明する
▼第2章
IT革命は人類に何をもたらすのか
・人類史を変える二つの革命
スマートフォン存在論
シノプティコン――多数による少数の監視
人工知能によって啓蒙される人類?
▼第3章
バイオテクノロジーは「人間」をどこに導くのか
・「ポストヒューマン」誕生への道
・クローン人間の哲学
・犯罪者には道徳ピルを飲ませる?
▼第4章
資本主義は21世紀でも通用するのか
・格差は本当に悪なのか
・グローバリゼーションのトリレンマ
▼第5章
人類が宗教を捨てることはありえないのか
多文化主義から宗教的転回へ
・宗教を科学的に理解する?
▼第6章
人類は地球を守らなくてはいけないのか
・経済活動と環境保護は対立しない?

38 ポール・ボゴシアン「ポストモダン的な哲学に抗して、批判的な議論を展開し、新実在論の運動にも参加している」
39 サール『マインド 心の哲学

マインド―心の哲学

マインド―心の哲学

40 「言語」の哲学から「心」の哲学への転換
43 1. 自然主義的展開(認知科学的に「心」を考える):チャーチランド、クラーク
2. メディア・技術論的展開(コミュニケーションの土台になる媒体・技術から考える):スティグレールクレーマー
3. 実在論的展開(思考から独立した存在を考える):メイヤスー、ガブリエル
57 メイヤスー「私たちが「相関」という語で呼ぶ観念に従えば、私たちは思考と存在の相関のみにアクセスできるのであり、一方の項のみへのアクセスはできない。したがって今後、そのように理解された相関の乗り換え不可能な性格を認めるという思考のあらゆる傾向を、相関主義と呼ぶことにしよう。そうすると、素朴実在論であることを望まないあらゆる哲学は、相関主義の一種になったと言うことができる」
59 マルクス・ガブリエル『神話・狂気・哄笑』
神話・狂気・哄笑――ドイツ観念論における主体性 (Νύξ叢書)

神話・狂気・哄笑――ドイツ観念論における主体性 (Νύξ叢書)

66 チャーチランド『認知哲学』
認知哲学―脳科学から心の哲学へ

認知哲学―脳科学から心の哲学へ

67 チャーマーズ『意識する心』
意識する心―脳と精神の根本理論を求めて

意識する心―脳と精神の根本理論を求めて

シャヴィロ『モノたちの宇宙』
モノたちの宇宙: 思弁的実在論とは何か

モノたちの宇宙: 思弁的実在論とは何か

スティグレール『偶有からの哲学』『技術と時間』
偶有からの哲学-技術と記憶と意識の話

偶有からの哲学-技術と記憶と意識の話

技術と時間1 エピメテウスの過失

技術と時間1 エピメテウスの過失

ドレツキ『心を自然化する』
心を自然化する (ジャン・ニコ講義セレクション 2) (ジャン・ニコ講義セレクション 2)

心を自然化する (ジャン・ニコ講義セレクション 2) (ジャン・ニコ講義セレクション 2)

メイヤスー『偶然性の後で』
有限性の後で: 偶然性の必然性についての試論

有限性の後で: 偶然性の必然性についての試論

ドブレ『メディオロジー宣言』
メディオロジー宣言 (レジス・ドブレ著作選)

メディオロジー宣言 (レジス・ドブレ著作選)

253 ウェルベック服従