ポール・ヴィリリオ著『戦争と映画―知覚の兵站術』(1984=1987→1999)

戦争と映画―知覚の兵站術 (平凡社ライブラリー)

戦争と映画―知覚の兵站術 (平凡社ライブラリー)

写真の発明と映画の登場以後、映像技術の進展はつねに軍事技術の革新と歩調を合わせてきた。機械化・情報化され、映像と音響のスペクタクルと化した現代の戦争は、ついに「神の眼」のテクノロジー的形態を得ようとしている。二十世紀における知覚の変容の歴史を辿り、技術の本質を抉り出すヴィリリオの代表作。

1 軍事力は虚像に支配される
2 見るのではなく飛行する、それが映画だ
3 イメージの地獄に足を踏み入れた君よ、あらゆる希望を捨てよ
4 臨場性の欺瞞(ペテン)
5 映画館「フェルン・アンドラ
6 早いもの勝ち
7 八十年間のトラヴェリング

30「そのすぐ後でエイゼンシュテインは敵側から押収したアグファカラーのフィルムを用い、『イワン雷帝』の長いカラー場面を撮影したが、これも戦争行為のおかげだ」
33「ルイス・ブニュエルアメリカ軍のためのドキュメンタリー映画を撮影し」
83 『プラーグの大学生』