ジョナサン・クレーリー著『観察者の系譜 -視覚空間の変容とモダニティ』(1990=1997, 新版2005)メモ

観察者の系譜―視覚空間の変容とモダニティ (以文叢書)

観察者の系譜―視覚空間の変容とモダニティ (以文叢書)

“視覚の近代”の成立に決定的な役割を果たした“観察者”の誕生。身体は、どのように社会的、リビドー的、テクノロジー的な装置の一要素に組み込まれようとしているのか?視覚文化の根本に迫る記念碑的名著。

第1章 近代と観察者の問題
第2章 カメラ・オブスキュラとその主体
第3章 主観的視覚と五感の分離
第4章 観察者の技法
第5章 視覚的=幻視的抽象化(ヴィジョナリー)

26 222 6「「主観的な視覚=洞察力」についてのある種の概念が、とくにロマン主義の文脈で、昔から19世紀的文化論の一部を形成している。たとえば、模倣の概念から表現=表出の概念へ、あるいは鏡の比喩からランプのそれへと至る、「知覚行為のなかで精神が果たす役割」の移行を描き出す、といったような議論である」

鏡とランプ―ロマン主義理論と批評の伝統 (1976年)

鏡とランプ―ロマン主義理論と批評の伝統 (1976年)

36「ここで重要なのは、19世紀の「リアリズム」や、あるいは大衆的視覚文化のかかる中心的構成要素が、写真の発明に先行しており、写真的な手法や、あるいは[複製イメージの]大量生産の技術すら、いかなる意味においても必要とはしていなかった、ということだろう」
77「デカルトからバークリー、そしてディドロに至るまで、視覚は触覚との類推によって理解されている」
コミュニケーション―ヘルメスI (叢書・ウニベルシタス 172 ヘルメス 1)

コミュニケーション―ヘルメスI (叢書・ウニベルシタス 172 ヘルメス 1)

119 249 19「エルンスト・マッハは、ゲーテショーペンハウアーの両者に近代的な感覚の生理学の創始者の地位を与えている」
感覚の分析 〈新装版〉 (叢書・ウニベルシタス)

感覚の分析 〈新装版〉 (叢書・ウニベルシタス)

127 252 生理学、感情、近くとショーペンハウアーの密接な関係
抽象と感情移入―東洋芸術と西洋芸術 (岩波文庫 青 650-1)

抽象と感情移入―東洋芸術と西洋芸術 (岩波文庫 青 650-1)

131 253 46164 261 20 21 サドゥール『映画の発明:諸機械の発明 1832-1895』
世界映画全史 (1)

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映画の考古学

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映画記号学の諸問題 (叢書 記号学的実践)

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