佐々木敦著『「批評」とは何か?-批評家養成ギブス』(2008)

 

音楽批評、映画批評、文芸批評…そして批評の言葉はジャンルを「貫通」する本気で書きたい人のための「批評」入門。

舞城王太郎著『煙か土か食い物』(2001)

 

煙か土か食い物 (講談社文庫)

煙か土か食い物 (講談社文庫)

 

腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。連続主婦殴打生き埋め事件の被害者におふくろが?ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー!故郷に戻った四郎を待つ血と暴力に彩られた凄絶なドラマ。破格の物語世界とスピード感あふれる文体で著者が衝撃デビューを飾った第19回メフィスト賞受賞作。

 

宮内悠介著『彼女がエスパーだったころ』(2016→2018)

 

彼女がエスパーだったころ (講談社文庫)

彼女がエスパーだったころ (講談社文庫)

 

スプーンなんて、曲がらなければよかったのに―。百匹目の猿エスパー、オーギトミー、代替医療…人類の叡智=科学では捉えきれない超常現象を通して、人間は再発見される。進化を、科学を、未来を―人間を疑え。SFとミステリの枠を超えたエンターテインメント短編集。吉川英治文学新人賞受賞作。

百匹目の火神
彼女がエスパーだったころ
ムイシュキンの脳髄
水神計画
薄ければ薄いほど
佛点

 

稲葉振一郎著『銀河帝国は必要か-ロボットと人類の未来』(2019)

 

銀河帝国は必要か? (ちくまプリマー新書)

銀河帝国は必要か? (ちくまプリマー新書)

 

超高機能ロボットとの共存や、宇宙への進出がリアリティを増してきた現代。「人間」のアイデンティティも大きく揺らいでいる。「心ある者」とはいったいなんなのか?人類の未来を、これからの倫理を、どのように構想すればいいのか?アシモフをはじめとしたSF作品を手がかりに考える。

第1章 なぜロボットが問題になるのか?
第2章 SF作家アイザック・アシモフ
第3章 宇宙SFの歴史
第4章 ロボット物語―アシモフの世界から(1)
第5章 銀河帝国アシモフの世界から(2)
第6章 アシモフと人類の未来

 

島本理生著『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』(2017)

 

限られた時間。たった一度の出会い。特別じゃないわたしたちの、特別な日常。

蟹と、苺と金色の月 

桜、生しらす、春の海

雨の映画館、焼き鳥、手をつなぐ

大阪の夜、キス、海老を剝いて

ハートランド、女子旅、富士山

SL列車、永い夜、鹿と目が合う

黒ホッピー、二股、特別じゃない私たち

日曜日のお好み焼き、紅葉、夫婦だった 

バーの男女たち、飯田ちゃんの憂鬱 

お洒落なカフェ、告白、銀の匙 

排水溝、冬の終わり、まっしろ 

石垣島、新婚、夢の話をしよう

 

大森望編『SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録』(2017)

 

2016年4月、書評家・翻訳家・SFアンソロジスト大森望を主任講師にむかえて開講した「ゲンロン大森望SF創作講座」。東浩紀長谷敏司冲方丁藤井太洋、宮内悠介、法月綸太郎新井素子円城塔小川一水山田正紀という第一線の作家陣が、SFとは何か、小説とはいかに書くかを語る豪華講義を採録。各回で実際に与えられた課題と受講生たちの梗概・実作例、付録エッセイ「SF作家になる方法」も収録の超実践的ガイドブック。

SFの書き方 講義篇(ゲンロンSF創作講座へようこそ(大森望
定義(東浩紀小浜徹也
知性(長谷敏司
構成(冲方丁
情報(藤井太洋
梗概・実作講評篇(宮内悠介)
論理(法月綸太郎
家族(新井素子
文学(円城塔
宇宙(小川一水
神(山田正紀))
SFの書き方 実作篇(二本目のキュウリの謎、あるいはバートレット教授はなぜ時空犯罪者を支持することにしたのか?(崎田和香子)
コランポーの王は死んだ(高木刑))

 

岡田康宏著『アイドルのいる暮らし』(2013)

 

アイドルのいる暮らし

アイドルのいる暮らし

 

この本に登場する10名は、年齢は20代から50代まで、80年代のアイドル黄金時代を知るベテランから、AKBでアイドルを知ったばかりの若者まで、既婚者が4人、離婚経験者が1人、子供を持つ人も2人います。本書は地に足の着いた現代のアイドルファンの実態を伝えるルポルタージュであり、10人のアイドルファンそれぞれの視点から見たアイドル文化史であり、また様々なスタイルのファンが自身の楽しみ方を披露する、アイドルの楽しみ方の見本市でもあります。

はじめに

・アイドルのいる暮らし
 童貞ゾンビ編「アイドルは距離感のゲーム」
 (男性、30代会社員、既婚、子供3人。ファン歴:1990年代から)

 ガリバー編「いい歌を歌っている子はどこにでもいる」
 (男性、20代会社員、未婚、関西在住。ファン歴:2005年から)

 Indigo編「いつ現場がなくなるかわからない」
 (男性、20代会社員、未婚。ファン歴:2010年から)

 まっぴ〜編「燃えてもいないので、燃え尽きることもない」
 (男性、30代会社員、未婚。ファン歴:2006年から)

 ジェリー編「非現実な存在でいてほしい」
 (女性、30代代理店勤務、未婚〈離婚経験有〉。ファン歴:1987年から)

 ぽこ編「アイドルの趣味もいつまで続くかはわからない」
 (男性、30代システムエンジニア、既婚。ファン歴:2007年から)

 コロラド編「アイドルは嗜好品なので合う合わないがある」
 (男性、50代元会社員、未婚。ファン歴:1980年代から)

 ピストル編「サクセスの道をメンバーと一緒に歩きたい」
 (男性、40代職業不詳、未婚。ファン歴:2000年から)

 イトウ編「アイドルって、本人を知ると曲が変わる」
 (男性、30代雑貨店経営、既婚。ファン歴:1980年代から)

 嶺脇育夫編「ここ10年、これほどおもしろいジャンルはなかった」
 (男性、40代タワーレコード社長、既婚。ファン歴:2001年から)

 附録 ももいろクローバーファン座談会「修学旅行みたいな伝説の5日間」
 おわりに