クレマン・シェル著,伊藤俊治監修,遠藤ゆかり訳『アンリ・カルティエ・ブレッソンー20世紀最大の写真家』(2008→2009)

 

昨年生誕100周年を迎えたアンリ・カルティエ=ブレッソンは、写真という表現ジャンルにおいて傑出した業績を残した文字通りの巨人である。まず画家としての基礎トレーニングを積んだ彼は、その美しい画面構成によって「写真をアートへと高めた男」として知られる。一方、報道写真家としても超一流の業績をあげ、1947年にはロバート・キャパらと写真家集団「マグナム」を設立。写真家の社会的地位の向上にも大きく貢献した。彼こそがまさしく20世紀を代表する最大の写真家といえるだろう。

第1章 修行時代
第2章 写真家アンリ・カルティエの誕生
第3章 偉大なる報道写真家、アンリ・カルティエ=ブレッソン
第4章 ライカと共に
第5章 HCB:名声と後世

資料篇
1 『決定的瞬間』の序文
2 対談とインタビュー
3 格言
4 写真家たちが見たカルティエ=ブレッソン