四方田犬彦著『映画史への招待』(1998)

映画史への招待

映画史への招待

映画100年の作品はいかに豊穣か.サイレントからトーキー,モノクロからカラーへと映画の表現形態は技術の進歩とともに変わるが,その歴史を直線的な過程としてとらえるのではなく,国境や時間をこえ,縦横にその影響関係を読み解く.ビデオ時代の映画の見方を判りやすく説く画期的な映画入門の本.写真,資料多数掲載.

1 映画史への提言
 南インドの教え
 映画史を教える
 歴史と映画 ほか
2 映画史はいかにして可能か
 複数の歴史
 サイレントの継承者
 夢のスクリーン ほか
3 映画はいかに語られてきたか
 引用1895‐1998
 用語集

57 プラハの大学生, シュテラン・ライ, 1913
57 白い船, ロベルト・ロッセリーニ, ムッソリーニの息子ヴィットリオ監修, 1942
57 雲の中の散歩, ブラゼッティ
57 子供たちは見ている, ヴィットリオ・デ・シーカ
92 決闘高田馬場, マキノ雅弘, 1937
95 侠女, キン・フー, 1971, 武侠映画
103 心の不思議, G.W.パプスト
120 アポロンの地獄, ピエル・パオロ・パゾリーニ
125 テオレマ, ピエル・パオロ・パゾリーニ
160 夏の嵐, ルキーノ・ヴィスコンティ
161 地獄に堕ちた勇者ども, ルキーノ・ヴィスコンティ
164 書かれた顔, ダニエル・シュミット
188 原将人