- 作者: 北野圭介
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2005/08/01
- メディア: 新書
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一九五二年にアメリカで公開された『羅生門』は衝撃をもって迎えられたが、その評価の内実は意外と知られていない。黒沢明から溝口健二、小津安二郎、大島渚、伊丹十三、宮崎駿まで、戦後の日本映画がアメリカで「いかに受容されたか」を豊富な資料を基に分析する。映画を通して浮かびあがる、異色の「戦後日米文化交流史」。
第1章 「日本映画」の登場
事件としての『羅生門』
安定していく日本映画の「居場所」
第2章 黒沢、溝口と作家主義批評
偉大なる「日本映画」
映画研究の誕生と日本映画
近代化論のなかの日本、そして日本映画
第3章 西洋を揺るがす日本
大島渚という騒乱
小津安二郎はいかに愛されたか
第4章 似たもの同士?異国の神秘?
伊丹十三のスノビズム
羨望と不安のまなざし
日本アニメの嵐