箭内匡編著『映画的思考の冒険ー生・現実・可能性』(2006)

映画的思考の冒険―生・現実・可能性

映画的思考の冒険―生・現実・可能性

「映画を見る」とはどういう経験か。それは現実の生とどのように共鳴し、まだ見ぬ可能性の世界へと私たちを誘うのか。すぐれた映画作家たちの作品に通底する響きに耳をすませば、そこから新しい思考の冒険がはじまる―

映画の対象 : 映画における直接的なもの 箭内匡
映画の手法 : パラドックスの「罠」 ラーベ加代
映画を観ること : 意図性と非意図性 大平陽一
映画を感じること : 映画における存在論的ユーモア ヌリア・ロペス
映画を生きること : 「住まうこと」と「さすらうこと」 箭内匡
映画という装置 : その倫理と美学 前田茂

シネマトグラフ覚書―映画監督のノート

シネマトグラフ覚書―映画監督のノート

9 セネガルウスマン・センベーヌブルキナ・ファソ、イドリッサ・ウェドラオゴ、センベーヌ「チャド」「エミタイ」「モーラーデ」ウェドラオゴ「ヤーバ」「サンバ・トラオレ」
◯足立論文
歪形するフレーム―絵画と映画の比較考察

歪形するフレーム―絵画と映画の比較考察

ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版

ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版

56 ふたりのベロニカ, クシシュトフ・キェシロフスキ
57「クリスチアン・メッツは映画の自己言及の代表的な手段として「ミザンナビーム(mise en abime)を挙げている。これは「物語中で語られる現象」や「映画中映画」など、はめこまれた部分が全体を反映する現象である」
58 ラン・ローラ・ラン, トム・ティクヴァ
60 さすらいの二人, ミケランジェロ・アントニオーニ
61 エルミタージュ幻想, アレクサンドル・ソクーロフ
64 サタンタンゴ, タル・ベーラ
64 運命じゃない人, 内田けんじ
121 オタール・イオセリアーニ, エリア・スレイマン
122 モンキー・ビジネス, ハワード・ホークス
138 ミラノの奇蹟, ヴィットリオ・デ・シーカ