山本貴光・吉川浩満著『心脳問題 -「脳の世紀」を生き抜く』(2004)メモ

心脳問題―「脳の世紀」を生き抜く

心脳問題―「脳の世紀」を生き抜く

脳科学の急速な発展のなかで、正気を保つための常識と作法を示す誰も教えてくれなかった「脳情報とのつきあいかた」。

第1章 脳情報のトリック―カテゴリー・ミステイクとパラドックス(脳とわたし―ジレンマ;「だから」の錯誤―カテゴリー・ミステイク ほか)
第2章 心脳問題の見取図―ジレンマと四つの立場(心脳問題という難問―やさしい問いとややこしい議論;心脳問題の特質―「ある種の知的な気分」 ほか)
第3章 心脳問題の核心―アンチノミーと回帰する擬似問題(心脳問題の争点―カントの第三アンチノミーアンチノミー=ジレンマの解毒剤―「重ね描き」 ほか)
第4章 心脳問題と社会―社会と科学、そして生(科学の原理―同一性と一般性;科学の力―科学/技術とジレンマ ほか)
終章 持続と生―生成する世界へ(科学の限界―持続と特異性;持続の相の下で―構成物としての心脳問題)