スティーブン・ピンカー著『心の仕組み』(1997→2003, 改訂版 2009→2013)

心の仕組み 上 (ちくま学芸文庫)

心の仕組み 上 (ちくま学芸文庫)

心とは何か?人間が考え、感じ、言葉を話し、愛や友情を交わし、芸術・宗教・哲学といった高尚な精神活動をおこなうとき、心は、そして脳は、いったい何をしているのか?そもそも心はどうやって生まれてきたのか?われわれの祖先が狩猟採集生活のなかで直面したさまざまな問題―物、動物、他の人間を理解し、優位に立つために要求された課題―を解決するなかで、自然淘汰によって心は「設計」されてきた。心と脳の第一人者、ピンカーが「進化心理学」という観点から、未だ謎に満ちた心の世界に鋭く切り込む。

第1章 心の構造―情報処理と自然淘汰(ロボットをつくるための課題
精神活動を逆行分析する ほか)
第2章 思考機械―心を実感するために(宇宙のどこかに知的生命体はいないのか
自然演算 ほか)
第3章 脳の進化―われら石器時代人(賢くなる
生命の設計者 ほか)
第4章 心の目―網膜映像を心的記述に転じる(ディープ・アイ
光、影、形 ほか)
第5章 推論―人は世界をどのように理解するか(生態学的知能
カテゴリー化 ほか)
第6章 情動―遺伝子の複製を増やすために(普遍的な情熱
感じる機械 ほか)
第7章 家族の価値―人間関係の生得的動機(親類縁者
親と子 ほか)
第8章 人生の意味―非適応的な副産物(芸術とエンタテインメント
何がそんなにおかしいのか? ほか)