中山昭彦編著『ヴィジュアル・クリティシズム ー表象と映画=機械の臨界点』(2008)メモ

ヴィジュアル・クリティシズム―表象と映画=機械の臨界点

ヴィジュアル・クリティシズム―表象と映画=機械の臨界点

20世紀の視覚的な表現がはらむ未知の可能性と、表象が抱え込んだ限界とを、映画、アニメーション、絵画から多層的に解き明かす。

1 図像とアニメーションへの回路
 ジャポニズムの現在/押野武志
 アニメーション/運動/物語―宮崎駿に注目して/榊裕一
2 実写映画への回路
 カルメンはどこに行く―戦後日本映画における「肉体」の言説と表象/斉藤綾子
 キートン、機械、中国の「工業題材映画」/応雄
 「非―決定」の闇―黒沢清『回路』について/川崎公平
3 理論的実践への回路
 存在と表象―メルロ=ポンティによる芸術論の周縁/飛嶋隆信
 滅多にない花のように―「アウシュヴィッツ以後」におけるクラカウアー『映画の理論』の救済/藤井仁子
 世界の断面―ゴダール・消失・回帰/佐藤淳二
 間のイマージュ―バルト・小津・ドゥルーズ/中山昭彦