マーク・ノーエス, アーロン・ジェロー著『日本映画研究へのガイドブック』(2009=2016)

日本映画研究へのガイドブック: Research Guide to Japanese Film Studies

日本映画研究へのガイドブック: Research Guide to Japanese Film Studies

フィルムアーカイブから基本参考文献、ウェブサイト…、日本映画研究には欠かすことのできない資料源を網羅した、2009年版の原著を大増補改訂!!

第1章 アーカイブ・図書館
第2章 古書店案内
第3章 映画の書誌・文献解説
第4章 オンライン及びデジタルリソース
第5章 FAQ

22 平野『天皇と接吻』

天皇と接吻―アメリカ占領下の日本映画検閲

天皇と接吻―アメリカ占領下の日本映画検閲

43 御園京平
108 辻『事典 映画の図書』
事典映画の図書

事典映画の図書

110 ジェロー『映画の批評的な受容」『観客へのアプローチ』
観客へのアプローチ (日本映画史叢書)

観客へのアプローチ (日本映画史叢書)

112 今村太平『今村太平映像評論』
今村太平映像評論 (1)

今村太平映像評論 (1)

113『現代日本映画論大系』今村昌平編『講座 日本映画』114 岩本編『日本映画史叢書』
映画のなかの古典芸能 (日本映画史叢書)

映画のなかの古典芸能 (日本映画史叢書)

126『地域における映画上映状況調査』
127 岩本・高村監修『世界映画大事典』
世界映画大事典

世界映画大事典

129 村山編『映画史を学ぶクリティカル・ワーズ』
映画史を学ぶ クリティカル・ワーズ【新装増補版】

映画史を学ぶ クリティカル・ワーズ【新装増補版】

132 蓮實編『映画小事典』
映画小事典 (1985年) (エナジー小事典〈第6号〉)

映画小事典 (1985年) (エナジー小事典〈第6号〉)

176 『映画学』『映像学』
183 Anderson, "The JapaneseFilm:Art and Industry"
The Japanese Film: Art and Industry

The Japanese Film: Art and Industry

184 佐藤忠男『日本映画史』
日本映画史 増補版〈1〉1896‐1940

日本映画史 増補版〈1〉1896‐1940

186 Burch, "To the Distant Observer: Form and Meaning in Japanese Cinema"
To the Distant Observer: Form and Meaning in Japanese Cinema

To the Distant Observer: Form and Meaning in Japanese Cinema

189 四方田『日本映画史100年』『日本映画史110年』

大寺眞輔編著『現代映画講義』(2005)

現代映画講義

現代映画講義

気鋭の監督、批評家による連続講座。“ヌーヴェル・ヴァーグ”を経て“クラシック”から脱した映画は、その多様性のなかにどのような課題を共有しているのか。現代映画の代表的作品を精緻に分析し、いま映画を見、論じ、撮るための指針を提示する、理想の現代映画入門。

第1講 クラシックから遠く離れて―『マブセ博士の千の眼』フリッツ・ラング、一九六〇(黒沢清)
第2講 痛みと構築―『ラ・ピラート』ジャック・ドワイヨン、一九八四(安井豊)
第3講 距離の混濁―『汚れた血レオス・カラックス、一九八六(樋口泰人, 冨永昌敬)
第4講 都市の敗者たち―『深夜カフェのピエール』アンドレ・テシネ、一九九一(青山真治)
第5講 ノイズと探求―『美しき諍い女ジャック・リヴェット、一九九一(佐々木敦)
第6講 異物たちの痕跡―『ネネットとボニ』クレール・ドゥニ、一九九六(青山真治)
第7講 風景の変容―『イルマ・ヴェップ』オリヴィエ・アサイヤス、一九九六(青山真治)
第8講 映画作家の十年―『Helpless』青山真治、一九九六(青山真治)
第9講 ボリュームへの抵抗―『美しき仕事』クレール・ドゥニ、一九九九(樋口泰人)

72 アラン・サルド, フランスのプロデューサー, ゴダール
75 テシネのカメラマン, ブルーノ・ニュイッテンレナート・ベルタ、カロリーヌ・シャンプティエ、アニエスゴダール
77 ランデヴー, アンドレ・テシネ
91 CLEAN, オリヴィエ・アサイヤス
198 磯見俊裕「いまや日本を代表する美術監督の一人といっても」
230 ネネットとボニ, ガーゴイル, パリ、18区、夜, クレール・ドゥニ

ジャン・ドゥーシェ, ジル・ナドー『パリ、シネマ―リュミエールからヌーヴェルヴァーグにいたる映画と都市のイストワール』(1987=89)

パリ、シネマ―リュミエールからヌーヴェルヴァーグにいたる映画と都市のイストワール

パリ、シネマ―リュミエールからヌーヴェルヴァーグにいたる映画と都市のイストワール

生誕の地、パリ
背景はパリを隠す
背景のパリ
背景画の隣にいるパリの有名人たちの本性
パリ、世界映画の首都
マックス・ランデール、小さなパリジャン
ルイ・フイヤード、パリの視点
アントワーヌ、またはもうひとつの現実主義
貧しく、そして驚くべき10年間
これがパリだ
占領下のパリ
スタジオのパリ
ヌーヴェルヴァーグの到来
パリところどころ〔ほか〕

16 ジョルジュ・メリエス, シャルル・パテ, レオン・ゴーモン
19 妖精たちの王国, ジョルジュ・メリエス
20 ユリシーズの帰還, 現代、路上の争い, フィルム・ダール
22 ギーズ公の暗殺
23 フェルディナン・ゼッカ
24 空の征服, フェルディナン・ゼッカ
26 ストライキ, アル中の犠牲者たち, ゼッカ
28 自転車泥棒. アンドレ・ウゼ
60 ルイ・フイヤード, 芸術至上主義「ファントマ』『吸血団』『ジュデックス』『ティー=ミン』
73 アンドレ・アントワーヌ
78 フランソワ・コッペ『犯罪人』(1917)において彼(アントワーヌ)がパリに担わせた方法は、先達の慣習から離れようとする彼の意志を示してはいる。
79 『ツバメとシジュウカラ』(2艘の船の名)「1920年には自然主義的傾向は流行遅れとされ、遠去けられた」
80 ニューヨークの秘密, ポーリーンの真珠, ルイ・ガスニエ
80 マック・セネット
80「1917年には、フイヤードとプークタルを除き、フランス映画の最良の人々―ルイ・ガスニエ、アルベール・カペラーニ、レオンス・ペレ、エクレール社のショタール、モーリス・トゥールヌール、マックス・ランデールなど―はイタリアかアメリカに去る」
82「パテ、ゴーモン、エクレールというフランスの三大会社がほぼ同時に国内生産を見捨てる」
87 ジャン・ルノワール『水の娘』『女優ナナ
90 ジャック・フェデー『クランクビーユ』
90「1918年から、パリは、政治体制の変化により祖国を追われた政治亡命者を受け入れ始める」「ときには国内生産にも大きな影響力を働かせる外国人たちによるフランス映画も存在している」「当時、それは白ロシア人によるものだった。彼らはボルシェヴィキから逃亡し、その中で帝政時代の映画作家の一群が再構成され、フランスで、精緻ではあるが退廃的であるフォルマリスム的な探求を続けていた」
91「政治亡命者たちが、アルバトロスという大きな製作会社をつくった」トゥールジャンスキー、ヴッルコフ、スタニスラフスキーの弟子でプロタザノフ、モジューヒン「そのすぐあと、ジャン・エプスタイン、マルセル・レルビエ、ルネ・クレール、ジャック・フェデールというフランス映画作家たちにもその門戸を開くことになる」
119 ラザール・メールソン, ルネ・クレールのセット
121 巴里の屋根の下, ル・ミリオン, 巴里祭, ルネ・クレール
131 赤ん坊に下剤を飲ませる, On purge bébé, ジャン・ルノワール
133「この映画的演劇を完全なものとしたのはサッシャ・ギトリとマルセル・パニョールだと言われた」
135「フリッツ・ラングと共に最も有名なドイツ映画作家である(ゲオルク・ヴィルヘルム・)パプスト」
136 ドイツを出た映画作家フリッツ・ラングビリー・ワイルダーロバート・シオドマク、ロベルト・ヴィーネ、パウル・フェヨス、マックス・オフュルス
136 街路にて, ヴィクトル・トリヴァス, 1933
136「フランス映画の美的革命において決定的役割を演じるのは、撮影技師おいげん・シュフタンである」
138 ランジュ氏の犯罪, ジャン・ルノワール
140 北ホテル, おかしなドラマ, マルセル・カルネ, ジャック・プレヴェール
143 夜の門, マルセル・カルネ
143 あなただけ今晩は, ビリー・ワイルダー
144 陽は昇る, マルセル・カルネ
157 ジャック・シクリエ「4年間の占領時代に撮られた220本の映画のうち、ナチのイデオロギーに奉仕したものは一本もなかった」
157 占領期に渡米したジャン・ルノワール、ジャック・フェデー、ルネ・クレールジュリアン・デュヴィヴィエマックス・オフュルス、ピエール・シュナール。俳優では、ジャン・ギャバンミシェル・モルガン、ルイ・ジューヴェ、エリッヒ・フォン・シュトロハイム、ジャン=ピエール・オーモン、フランソワーズ・ロゼー。一方、フランスに残ったアベル・ガンス失楽園』、マルセル・レルビエ『幻想の夜』、マルセル・カルネジャン・グレミヨン、パニョールとギトリ。
158 コンティナンタル。占領下30本の映画を製作。ドイツ人、アルフレート・グレフェン。クリスチャン・ジャック『サンタクロース殺人』『幻想交響楽』、モーリス・トゥールヌール『ボナパルト嬢』『悪の手』、アンリ・ドコワン『最初のランでデヴー』『家の見知らぬ人々』、ジャン・ドレヴィル、ジョルジュ・ラコンブ『六人の最後の者』、レオ・ジョアンノン
160 犯人は21番に住む, 密告, アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
164 犯罪河岸, 情婦マノン, 真実, アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
165 赤い手グーピ, ジャック・ベッケル
167 青いヴェール, ジャン・ステッリ
167 偽れる装い, ジャック・ベッケル
168 七月のランデヴー, エドゥワールとカロリーヌ, 肉体の冠, 怪盗ルパン, ジャック・ベッケル
172 ドゥース, 肉体の悪魔, パリ横断, クロード・オータン=ララ
174「占領時代の四年間は、芸術的に興味深い順に引用すればブレッソン、ベッケル、クルーゾーを生み、他の若い映画作家たち(ダカン、ドラノワ、カイヤット)を世に出し、オータン=ララのような映画作家を定着させ、アルベール・ヴァランタンの『マリー=マルティーヌ』など個性的な映画を生み、俳優の映画と良質の作業(マルク・アレグレ、セルジュ・ドゥ・ポリニー、ジャック・ドゥ・バロンセリ)を確かなものにし、三人のジャン―コクトーは『幽霊男爵』と『悲恋』、ジロドゥ―、アヌイ―に映画への道を開いた。それらのことは、フランス映画がこれに先立つ10年間で取り戻した健全さを証明している」
175「プレヴェール、ジャンソンと並ぶ当時最も重要なシナリオライターシャルル・スパーク
189 トリュフォー「フランス映画のある種の傾向」「フランス映画は紛れも無く進歩したが、それは本質的には脚本家及び脚本その物の革新、即ち文学の名作を映画化する為の大胆な脚色、そして普通難解と見做される主題には極めて敏感に反応し、寛大な観客がそれを受け入れてくれる事への絶対の信頼、に基づくものではあるまいか。それ故に、ここで問題になるのは脚本であり脚本家なのである。「良質の伝統」に育まれた「心理的リアリズム」の源泉となった脚本家達、オーランシュ=ポスト即ちジャン・オーランシュとピエール・ポストのコンビ、ジャック・シギュール、アンリ・ジャンソン(但し、新しい方法の)、ロベール・シピオン、ロラン・ローデンバック、等々といったライター達が問題なのである。名作文学にかこつけて、そして勿論「良質」の名の下に、大衆に提供され、受け入れられている我がフランス映画の主流の実体は、相も変らぬ暗いペシミズムのムードと社会の掟に立ち向かって挫折する、純粋な人間達の疎外と孤独を描き、大胆に見えて安易なマンネリズムが適量に調合された伝統的な映画なのである」
191 リラの門, ルネ・クレール
193 フレンチ・カンカン, ジャン・ルノワール
195 快楽, 歴史は女でつくられる, マックス・オフュルス
196 ドキュメンタリー映画, 6月6日の夜明け, ジャン・グレミヨン。タンペステール, ジャン・エプスタイン。ファールビック, ジョルジュ・ルーキエ。セーヌの詩, ヨリス・イヴァンス。


237「まず映画作家としてのアンドレ・アントワーヌの評価である。演劇史の分野でフランス現代演劇とはアンドレ・アントワーヌとエミール・ゾラ自然主義自由劇場によって始まることは常識に属している、舞台の上の想像力を排し、舞台を現実にしようとすたのがアントワーヌの演劇史上の大きな作業だったのだが、すでに今世紀初頭から、同じような作業を映画でも行っていたことは、ほとんど知られていない」

ドナルド・リチー著『映画のどこをどう読むかー映画理解学入門』(1984→新版2006)

映画のどこをどう読むか (ジブリLibrary―映画理解学入門)

映画のどこをどう読むか (ジブリLibrary―映画理解学入門)

1984キネマ旬報社から刊行されたものを復刻。映画史に残る10本の名作を選んで解説した名著。

戦艦ポチョムキンセルゲイ・M・エイゼンシュテイン作品
裁かるるジャンヌ―カール・テオドール・ドライアー作品
操行ゼロ―ジャン・ヴィゴ作品
ゲームの規則ジャン・ルノワール作品
市民ケイン―オースン・ウェルズ作品
忘れられた人々―ルイス・ブニュエル作品
東京物語小津安二郎作品
抵抗(死刑囚は逃げた)―ロベール・ブレッソン作品
情事―ミケランジェロ・アントニオーニ作品
バリー・リンドン―スタンリー・キュブリック作品

小林淳著『本多猪四郎の映画史 (叢書・20世紀の芸術と文学) 』(2015)

本多猪四郎の映画史 (叢書・20世紀の芸術と文学)

本多猪四郎の映画史 (叢書・20世紀の芸術と文学)

「特撮怪獣映画の巨匠」として数々の日本映画を手がけた監督・本多猪四郎は、その作品の中で常に時代を意識し、社会に対する鋭い問いをなげかけてきた。また、原子力の脅威を訴え続けてきたが、その根底には、戦争体験の中から得た彼の人間愛・ヒューマニズムが息づいている。今回は、普段あまりスポットの当たらない本多の人間ドラマを題材とした作品にも焦点を当て、初期から晩年まで、体系的に彼の作品を読み解いていく。伊福部昭との交流の中で、SF特撮映画に多大な影響を受けてきた著者が放つ本多猪四郎論の決定版! ! 〈巻末に劇場用映画監督作品リスト付き〉

1■第1章: 太平洋戦争と助監督修行のはざまで
2■第2章: 映画監督・本多猪四郎の誕生
3■第3章: 核開発が生み出した恐怖の水爆大怪獣
4■第4章: 空想科学映画の作り手として
5■第5章: ミステリアンの悲劇と人類の行く末
6■第6章: 核がもたらす人類の終焉、科学がいざなう人類の平和
7■第7章: 闇と影にうごめく男女の情念劇
8■第8章: 高度成長時代をうたう大怪獣映画と国家的SF映画
9■第9章: 1960年代初期の日本と日本人
10■第10章: 大娯楽怪獣映画の巨匠
11■第11章: 怪獣映画監督の作家性
12■第12章: 東宝フランケンシュタインの世界
13■第13章: 晩年期における映画監督活動
14■第14章: 1970年代から-本多猪四郎の映画が遺したもの
15*本多猪四郎 劇場用映画監督作品リスト

21 マダムと女房, 五所平之助
22 日活金曜会, 森岩雄, P.C.L.
30 山本嘉次郎, 本多の師
41 名匠級で企画段階から参加できた山本嘉次郎稲垣浩成瀬巳喜男五所平之助衣笠貞之助東宝撮影所システムに追従したエンタメ路線の小田基義、杉江敏男千葉泰樹渡辺邦男丸山誠治佐伯清鈴木英夫
52 1910年代 ブルーバード映画
グッドモーニング、ゴジラ ―監督本多猪四郎と撮影所の時代

グッドモーニング、ゴジラ ―監督本多猪四郎と撮影所の時代

山田和夫著『日本映画の歴史と現代』(2003)

日本映画の歴史と現代

日本映画の歴史と現代

日本映画の再生めざし奔走する著者の最新評論集! 日本現代史を偽造する映画「プライド」への批判論文や貴重な戦前の前進座出演時代劇映画史をはじめ、山本・黒澤らの映画作家論、「阿弥陀堂だより」など最近の話題作の作品論までの力作映画評論を集大成。その他、理論探究「映画と資本論」。

序章 たたかってこそ、日本映画の再生へ―フランス映画人の歴史に学んで
第1章 日本映画史の軌跡
 日本映画史から見た歴史の真実
 作品創造と上映運動の足跡)
第2章 作家と作品―受けつがれた伝統と新しい可能性
 回想の映画人
 人間の可能性を撮る
 記録映画の秀作から
 世界に飛翔した日本のアニメ
第3章 日本映画再生の展望
第4章 映画の理論的探究

19 亀井文夫
・50年代、独立プロ運動
前進座
112 二階の他人, 下町の太陽, 山田洋次

野崎歓編著『文学と映画のあいだ』(2013)

文学と映画のあいだ

文学と映画のあいだ

読んだら観たくなる、観たら読みたくなる! とびきりの案内人たちと、世界の名作を巡る旅へ。文学作品の映画化を切り口に、世界の名作をめぐりながら、文学と映画の相互関係について東大文学部の教授陣が縦横に語る。各章末には、さらなる表現の旅へといざなう文学&映画案内付。

■文学と映画の「あいだ」を考える 文学から映画へ、映画から文学へ(野崎 歓)
■イギリス文学と映画 シェイクスピア黒澤明映画の文化的可能性(大橋洋一)
■フランス文学と映画1 新しい「言語」を求めて(野崎 歓)
■フランス文学と映画2 〈さすらい〉の詩学――マルグリット・デュラス『トラック』を中心に(塚本昌則)
■ドイツ文学と映画 異郷にて――ラング『ニーベルンゲン』とストローブ=ユイレ『階級関係』(宮田眞治)
ロシア文学と映画 アヴァンギャルドと古典の間の巨大な振幅
――ここでしか教えてもらえない、ロシア文芸映画を観る5つの効用(沼野充義)
■中国文学と映画 文化大革命を“活きる"――余華の小説『活きる』と張芸謀の映画『活きる』(藤井省三)
アメリカ文学と映画1 世界は映画で出来ている(柴田元幸)
アメリカ文学と映画2 ノワール小説とフィルム・ノワール(諏訪部浩一)
ラテンアメリカ文学と映画 革命を批評する文学と映画(野谷文昭)

●野崎論文
1, 19

他者という試練―ロマン主義ドイツの文化と翻訳

他者という試練―ロマン主義ドイツの文化と翻訳

3, 20
黒澤明の映画 (1979年)

黒澤明の映画 (1979年)

5
思想としての翻訳??ゲーテからベンヤミン、ブロッホまで

思想としての翻訳??ゲーテからベンヤミン、ブロッホまで

6 ボヴァリー夫人, ジャン・ルノワール
12 バルザック『あら皮』『ランジェ公爵夫人
18 マヌエル・プイグ, ダイ・シージエ
18
溝口健二の人と芸術 (現代教養文庫)

溝口健二の人と芸術 (現代教養文庫)

ミハイル・バフチン全著作〈第5巻〉小説における時間と時空間の諸形式 他―一九三〇年代以降の小説ジャンル論

ミハイル・バフチン全著作〈第5巻〉小説における時間と時空間の諸形式 他―一九三〇年代以降の小説ジャンル論

●大橋論文
41アポリネール『異端教組株式会社』
異端教祖株式会社 (白水Uブックス)

異端教祖株式会社 (白水Uブックス)

・ステイ, マーク・フォスター
●塚本論文
・トラック, マルグリット・デュラス
・ずっとあなたを愛してた, フィリップ・クローデル
フランス文学講義 - 言葉とイメージをめぐる12章 (中公新書)

フランス文学講義 - 言葉とイメージをめぐる12章 (中公新書)

●宮田論文
映画と国民国家

映画と国民国家

ファウスト, W・ムルナウ
・城, ミヒャエル・ハネケ
・階級関係, ストロープ=ユイレ
●沼野論文
・ストーン, アレクサンドル・ソクーロフ
●柴田論文
154「たとえば、1928年にソ連を訪れてセルゲイ・エイゼンシュテインとも意気投合し、自らの代表作『U.S.A.』(1938)に「カメラアイ」「ニューズリール」といったセクションを盛り込んだドス・パソス
157 武満徹『夢の引用』, 映画と夢の親近性
163「すぐれた映画評論家でもあるスティーヴ・エリクソン」「デビュー作の『彷徨う日々』。フランス革命の指導者ジャン=ポール・マラーをめぐる映画を何年も撮りつづける男ー大作『ナポレオン』を撮ったアベル・ガンスが明らかにモデルになっていますー」
彷徨う日々

彷徨う日々

アンジェラ・カーター「ジョン・フォードの『あわれ彼女は娼婦』」「17世紀英国最大の劇作家の一人と、20世紀米国最大の映画作家の一人が同じ名だという偶然を活用して、いわゆる小説的な地の文、映画シナリオふうの文」
ゼロヴィル

ゼロヴィル

夜の姉妹団―とびきりの現代英米小説14篇 (朝日文庫)

夜の姉妹団―とびきりの現代英米小説14篇 (朝日文庫)

囚人のジレンマ

囚人のジレンマ

幻影の書 (新潮文庫)

幻影の書 (新潮文庫)

179 殺人者, ロバート・シオドマク
175 フィルム・ノワール, マルタの鷹, 幻の女, 深夜の告白, 郵便配達は, 三つ数えろ, 湖中の女, 潜行者, 過去を逃れて, 夜の人々, 復讐は俺に任せろ, キッスで殺せ
185「20年代から30年代にかけてのアメリカ小説は、「アンダーステイトメント」を駆使した完成度の高いスリムな作品から、「ノイズ」の多い豊かな作品へとシフトしていったように思われます」