大寺眞輔編著『現代映画講義』(2005)

現代映画講義

現代映画講義

気鋭の監督、批評家による連続講座。“ヌーヴェル・ヴァーグ”を経て“クラシック”から脱した映画は、その多様性のなかにどのような課題を共有しているのか。現代映画の代表的作品を精緻に分析し、いま映画を見、論じ、撮るための指針を提示する、理想の現代映画入門。

第1講 クラシックから遠く離れて―『マブセ博士の千の眼』フリッツ・ラング、一九六〇(黒沢清)
第2講 痛みと構築―『ラ・ピラート』ジャック・ドワイヨン、一九八四(安井豊)
第3講 距離の混濁―『汚れた血レオス・カラックス、一九八六(樋口泰人, 冨永昌敬)
第4講 都市の敗者たち―『深夜カフェのピエール』アンドレ・テシネ、一九九一(青山真治)
第5講 ノイズと探求―『美しき諍い女ジャック・リヴェット、一九九一(佐々木敦)
第6講 異物たちの痕跡―『ネネットとボニ』クレール・ドゥニ、一九九六(青山真治)
第7講 風景の変容―『イルマ・ヴェップ』オリヴィエ・アサイヤス、一九九六(青山真治)
第8講 映画作家の十年―『Helpless』青山真治、一九九六(青山真治)
第9講 ボリュームへの抵抗―『美しき仕事』クレール・ドゥニ、一九九九(樋口泰人)

72 アラン・サルド, フランスのプロデューサー, ゴダール
75 テシネのカメラマン, ブルーノ・ニュイッテンレナート・ベルタ、カロリーヌ・シャンプティエ、アニエスゴダール
77 ランデヴー, アンドレ・テシネ
91 CLEAN, オリヴィエ・アサイヤス
198 磯見俊裕「いまや日本を代表する美術監督の一人といっても」
230 ネネットとボニ, ガーゴイル, パリ、18区、夜, クレール・ドゥニ