日本SF作家クラブ編『ポストコロナのSF』(2021)

 

2021年4月現在、いまだ終わりの見えない新型コロナウイルスパンデミックにより、人類社会は決定的な変容を迫られた。この先に待ち受けているのは、ワクチンの普及による収束か、あるいはウイルスとの苛酷な共存か。それにより人類の種属意識はどう変わるのか――まさに新型コロナウイルス禍の最中にある19名の作家の想像力が、ポストコロナの世界を描く19篇。日本SF作家クラブ編による、書き下ろしSFアンソロジー

小川哲「黄金の書物」/伊野隆之「オネストマスク」/高山羽根子「透明な街のゲーム」/柴田勝家「オンライン福男」/若木未生「熱夏にもわたしたちは」/柞刈湯葉「献身者たち」/林譲治「仮面葬」/菅浩江「砂場」/津久井五月「粘膜の接触について」/立原透耶「書物は歌う」/飛浩隆「空の幽契」/津原泰水「カタル、ハナル、キユ」/藤井太洋木星風邪(ジョヴィアンフルゥ)」/長谷敏司「愛しのダイアナ」/天沢時生「ドストピア」/吉上亮「後香(レトロネイザル) Retronasal scape」./小川一水「受け継ぐちから」/樋口恭介「愛の夢」/北野勇作「不要不急の断片」