正村俊之「数理的研究と非数理的研究の相補性」『社会学年報』2009年, 38巻, p.43-47

本文

社会学的研究には,数理的研究/非数理的研究,理論研究/実証研究/学説研究といったさまざまな種類の研究が含まれている.本稿では,第1に,共時的・静態的な観点および通時的・動態的な観点からそれらの研究の相互関係を説明し,社会学的研究に関する全体的な見取り図を提示する.第2に,その全体的な見取り図のなかに三つの報告(三隅報告,木村報告,渡邊報告)を位置づけて本シンポジウムの意義を探る.