フィリップ・ブォナローティ著, 田中正人訳『平等をめざす、バブーフの陰謀』(1828=2020)

 

著者はイタリア生まれでフランスに帰化した革命家。平等をめざし、自由で幸福で平和で持続する形態を社会に与えることをめざしたとされる、いわゆる「バブーフの陰謀」に加担。バブーフは処刑されたが、ブォナローティは処刑を免れ、30年後に亡命先で資料・証言を収集し本書を著した。あらゆる革命理論に多大な影響を与える重要文献。本篇と、裁判などの証拠資料も合わせた全訳。

凡例

序言

第一章 革命の諸局面──テルミドールまで

第二章 平等擁護派──〈パンテオン・クラブ〉の創設と解散

第三章 秘密総裁府──設置とその組織

第四章 蜂起に向けて──警察隊の叛乱、そして山岳派との提携

第五章 蜂起直前──情勢判断と戦術会議

第六章 平等者の共和国──財産・労働共同体と人民主権

第七章 市民の共和主義的紐帯と統治機構

第八章 教 育──新しい社会道徳の涵養

第九章 蜂起後の施策。しかし密告による挫折

終 章 ヴァンドーム高等法廷

証拠書類篇:
証拠書類 1〜30

補足資料:
補足資料 1〜4

訳者解題
人名注解
関連略年表